野良猫をそれなりに見かける地域に住んでいても、野良猫の死体というと見かけたことがない。
そういう方も多いと思います。
管理人が住む地域も野良猫が多く、長く住んでいると気付いたら猫が入れ替わっていることってよくあります。(気付いたら新顔がいるとか)
その中には、よく見かけた猫がいなくなったりもしているんですよね。かと言って、亡くなっているのを見つけたりとかご近所さんからウワサで聞くこともほぼありません。
たまに半年くらい経ってからひょっこり顔を出すような野良猫もいますが、それも珍しいです。
野良猫の死体ってほとんど見かけないけど、なんでかな?という素朴な疑問をまとめました。
人目につく場所で亡くなっていた場合、自治体で回収している
お家の庭や公道など人の目につく所で亡くなっている場合、自治体に連絡すれば回収に来てくれるところが多いです。地域によっては自宅の敷地内で亡くなってる場合、ご自分で処分をしなければいけないこともありますが、多くは自治体の方で回収に来てくれます。
人目につく場所で亡くなっている場合は、ご近所さんなど見つけた方が自治体に一報を入れて、自治体が回収しているでしょう。
また、田舎などの場合は、善意ある方が土葬をしてくださることもあると思います。
いずれにせよ亡骸を見つけてしまった場合、その場にそのままにしておくのは忍びないと思う方も多いと思いますので、思い付く方法で対応されていると思います。
死期を悟ると姿を消す
猫は、死期を悟ると姿を消す。と言われることもありますが、大怪我をしたり身動きできないような身体の不調が起きた場合、物陰でじっと回復を待つことがあります。
本能的に外敵から身をさらさないように、身の安全を確保できる物陰を選び、じっとしているというわけです。
この後、回復すれば自分の縄張りに戻れますが、回復をしない場合は、その物陰で亡くなってしまっていることもあります。
外敵から身を隠すために隠れた物陰ですから、人の目にはつきにくく、ひっそりと亡くなっている場合もあるわけです。
子猫の場合は、母猫が処分してしまう
病気の子猫や亡くなってしまった子猫は、母猫が食べてしまったり、寝床から遠くに捨てに行ったりします。
猫の出産は一度に数匹産まれますので、病気の子猫がいれば他の子猫達にもうつってしまう危険性があります。これを母猫はわかっているので、病気の子猫など育たないと判断した子猫は母猫が間引きすることがあります。また、亡くなってしまった場合も亡骸をそのままにしておくと衛生面で問題です。そのために母猫は子育て場所を移すなどの行動を取ります。
そして、子猫の子育て場所は人目につかない場所、外敵にさらされるような場所では行いませんので、子猫の死体を見ることが少ない理由です。
野良猫が過密な地域では弱った猫を追い出す
※管理人の推測、憶測が入っています。
野良猫が人から餌をもらい、餌が豊富にあると野良猫が集まります。野良猫が一定の範囲の地域に集まってしまった場合、餌場に限らず寝床なども共有しているケースがあります。
さて、この場合ですが、もし病気がちで弱っている猫がいたらどうでしょうか?
同じ寝床を使っているなら、自分に病気がうつるのは嫌でしょうし、母猫であれば子猫にうつってしまうのも嫌がるでしょう。また、野良猫の外敵はさほど多くはありませんが、本能的に身を守ることは十分に理解しています。
もし、集団の中に弱った猫がいたらどう感じるか?
外敵から狙われやすくなる。縄張りが市街地ではなく、サバンナだったら切り捨てることもいとわないと思われます。
弱肉強食、弱い個体は本能的に切り捨てられることもあるという話です。
以上、死体を見かけない理由はここまで。この後は、管理人の3度死体を見かけた体験談を書きました。お時間あればお付き合いください。
小学生の頃、公文の帰り道に段ボールを発見
たぶん、小学生の頃だったと思います。公文の帰り道、自転車でいつもの通りを走っていると、道路の端の草むらに目新しい段ボールがありました。
なんだろう?
と中を見てみると動かなくなった数匹の子猫が入っていました。
うわっ
と思って、その場から離れてしまったのですが、翌日になると段ボールはなくなっていました。おそらく捨て猫だったと思うのですが、心無い方が捨てていってしまったのだと思います。そして誰かが見つけて弔ってくれたんだと思います。
子猫だったので捨てられた後、すぐに弱って亡くなってしまったんだと思いますが、何とも言えない嫌な気持ちになったことを覚えています。
実家の庭で数時間動かない猫
これも小学生の頃の話。実家の辺りでは、ほとんど野良猫は見かけず、放し飼いの猫もいませんでした。だから普段は家の近くで猫を見る事はないんです。
しかし、その日は真夏でかなり気温が高い日。どこからかやってきた白猫がうちの庭の真ん中に堂々と座り込んでいるのです。しばらく窓から眺めていましたが、じーっと動かない。
「お母さん、猫がいるよ」
って伝えたら、珍しいね。って。それからあんな暑いところで何しているんだろうね。って。
その後、家の中で他のことをしていて、また気になって窓から外の様子を見ると、まだいる。
なんだかぐったりしているような気がしたので、
「猫、大丈夫かな?」
と、お母さんに話しました。そうすると少し様子を見てくれて、そしたらもう駄目だったみたいで。
たぶん、病気か何かで彷徨っているうちにここにきて、力尽きてしまったのかな。って感じでした。
その後のことはよく覚えていないのですが、おそらく市役所に電話をして回収に来てもらったんだと思います。
草むらに横たわる猫
これは最近の話。
うちの近所に猫屋敷があります。高齢の方が一人で住んでおり、家の周りは手入れが行き届かず雑草も茂るようなところです。用事で出掛けた際に、猫屋敷の前を通りがかると何かが横たわっています。
キジトラのオス猫だったと思いますが、すでにぐったり足を投げ出し亡くなっていました。
どうすべきか考えていましたが、とりあえず用事を済まして戻ってきてから考えようと思い、その場から離れ、自転車で用事を済ませに。
30分程で戻ってくるとやっぱりその場にはキジトラの猫がいたので、役所に電話をしました。気付いているのかわかりませんが、猫屋敷の方が役所に連絡を入れていたことはありません。
それから少しその場から離れた場所で役所に電話をしていましたが、他の猫が来て素通り。特に気に留める様子もなく素通り。意外と他の猫って何とも思わないものなんですね。(匂いをかいだり、様子を伺ったりもしない)まあ、病気がうつったりするのを避けているというのもあるのかもしれませんが。
その後、役所の方が黒い袋を持ってやってきて、その中に詰めて回収されていきました。特に合掌など弔いもなく、淡々と回収していく姿に物悲しさを感じました。
以上、管理人は野良猫が多くいる地域に住んでいるせいか、これからも見かけることがあるでしょう。亡骸は放置しておくのも忍びないですし、衛生面でも問題があります。自分で対処できないなら速やかに自治体などに連絡し対応していただくのがいいかと思います。