猫を飼う資格がないと言われる人の特徴

 猫を飼うために資格の有無なんてありません。猫を飼う資格がないと言うこと自体、おこがましいと思います。

例えば、愛猫家が考える猫を飼う資格は、ネコファースト。
猫を大事にする人、お金をかけてあげられる人、猫に合わせてあげられる人。むろん、終生飼養の責任感も大事です。
この他にも猫の健康や安全面を考えて、室内飼いも必須と考える愛猫家も多いと思われます。

愛猫家には、猫を幸せにできなければ家族に迎えてはいけない、などと考えられる方もいらっしゃいますが、完全室内飼いにして一生涯狭い空間で軟禁し、生殖機能を切り落とすという行いは、猫自身の幸せや生き方を尊重したものではないことも考えるべきだと思います。

冒頭から説教じみたつまらない事を書いてしまいました。

客観的に見て猫を飼う資格がない人、猫との生活が合う合わない人、視点を変えて、里親募集の条件から考察したり、猫サイドから考えた場合にどのようなものかを考えました。

▼目次

  1. 猫を飼う資格がない人
  2. 猫を飼うのが難しい人
  3. 猫との生活が合わない人達
  4. 里親募集の条件から考える
  5. 猫サイドの視点

猫を飼う資格がない人

猫の写真

飼う資格がない・・・というより、飼えないといった方が近いかもしれません。

  • お金がない。(経済的に余裕が無い)
  • 猫が好きではない。愛情がない人。
  • ペットを飼える物件ではない。
  • 室内飼いができない人。

お金がない(経済的に余裕が無い)

フード代、トイレ用品、キャットタワー、ベッド、遊戯具、ワクチン代、フィラリア予防、ダニ・ノミ予防、健康診断、ペット保険、冷暖房の光熱費。

揃えようと思えば、相応のお金がかかります。お金をかけたくない方でもフード代は必須。残飯であっても少なからずお金がかかります。
また、突発的な怪我や病気、高齢になればなるほど病気のリスクも高まります。

突発的なリスクの部分は、病気や怪我のケースを考えて見ましょう。
猫の口臭が気になる、尿の臭いが普段と異なる。そんな違和感を覚えて病院に診てもらったら、重度の腎不全。完治は難しいけど、進行を遅らせる治療はある。毎週注射で薬を投与しなければならない。

費用は、毎月数万円、手術が伴えば数十万円。治療を続ければ5年くらいは生きられる。

でも、病気が進行して苦しみながら生きている猫が可哀想、見続けるのも辛い。安楽死という選択肢もあるのかな・・・。
飼い主は、センチにそんな気持ちを吐露しますが、保険にも入ってなかったし、そんな大金を払い続けるのは無理。経済的に余裕が無ければ安楽死も仕方ありません。これが現実、これが本音です。

飼い主の考え方次第の部分が大きい所ですが、飼い主が考えている飼い方の、必要な環境を整えられる経済力がないと飼えません。辛い現実問題に直面することもあります。当たり前のことですが、当然の話です。

猫が好きではない。愛情がない人

まさか、こんな考えの人が猫を飼うなんて思うの?と、首をかしげたくなりますが、意外とあるものです。

猫が欲しい、犬が欲しい、こんな子を飼いたい。と、よく呟いていた人が猫を飼いました。
そして、始めは可愛がりながら世話をしていても、そのうちだんだんやらなくなってくる。気付けば世話をしているのはお母さん。面倒見る気もないのに欲しい時だけ声高にアピール。
「ちゃんと面倒見るから」
そう言って約束しても破ります。

猫が好きとか愛情を持っているって人それぞれだと思うし、こういう人も好きだし愛情もあるんでしょう。でも、この人には飼えない。家で飼えているのは面倒を見る家族がいただけの話。猫が病気になっても病院に連れていくのはお母さんです。一人暮らしの方だったら猫の具合が悪くても病院にも連れていってもらえないかもしれません。

ペットを飼える物件ではない

ペット可の物件じゃないんだから、飼えないのは当たり前じゃない?なんて思うかもしれませんが、どうしても飼いたくて黙って家に連れ込んだり、野良猫をベランダで飼う(面倒を見る)方もいます。

鳴き声や臭い、毛玉などに近隣住民が気付き、苦情があればそこではお世話はできなくなります。

動物を飼いたいならペット可の物件で。

周りの人の我慢や寛容さに甘えて飼い続けるのは、おかしいことです。

室内飼いができない人

完全室内飼いをしろ。という話ではありません。室内飼いという選択肢が全くない、できない人の話です。

仮に、放し飼い、外飼いが許容されていて、室内飼いをしなくても成り立っている方もおられるかもしれません。
しかし、昨今は室内飼いが推奨されるご時世です。今は近隣の方が許容していてもそれがいつまでも続くとは限りません。ご自身の都合で引っ越しされることもあるかもしれません。

こうした場合に、室内飼いでないと飼うことが難しい状況に置かれることが考えられますが、それでも何等かの理由で室内飼いができないという方は、飼い続けることができなくなります。

猫を飼うのが難しい人

怒り猫の写真

  • 猫は飼いやすいという言葉を鵜呑みにしてる人。
  • 躾が出来ない人。
  • 猫嫌いの家族がいる。
  • 猫アレルギーの方。
  • 潔癖症、衛生面、病気が心配な人。
  • 家が狭い。
  • 他の動物(ウサギ・ハムスター・鳥等)を飼っている。
  • (都合の)いい子を求める。

猫は飼いやすいという言葉を鵜呑みにしてる人

散歩しなくていいから。
家を空けても平気だから。
猫は一日の半分以上寝ているので世話が楽。

もし、動物を飼ったことがなく、猫の知識を持ち合わせていない場合、飼い始めると結構なギャップが出てきます。

毎日の餌やり、水の入れ替え、トイレ掃除、猫とお遊び。ブラッシングにご褒美おやつ、猫砂の取替、爪とぎの取替。定期的な健康診断、ワクチン接種、虫下しも年に2回。

仕事で疲れていても構って~とやってきます。夜鳴きもして寝かせません。静かにして!って怒っても言うことはききません。

躾が出来ない人

トイレトレーニングは最低限必要だと思います。ほったらかしておいても何とかなると思いますが。

猫嫌いの家族がいる

猫好きからすると猫を毛嫌いする人の気持ちはわからないかもしれませんが、中にはゴキブリと同じくらい猫が嫌いな人もいます。見るだけでも嫌なんです。
そこまでの人は珍しいかもしれませんが、猫嫌いの人がいる空間で猫を飼うのは難しいというより無理です。猫の可愛さ余って、家族と不仲になったり、家族がストレスを抱えるのはおかしいでしょう。猫だって肩身の狭い思いをします。

また、猫嫌いというわけではないのかもしれませんが、お年寄りに猫をペットとして見ていない方もいます。ねずみ避けに家に置いていたって感覚なのか、とにかく癒しや寂しさを紛らわす存在だと思っていない方もいらっしゃいますね。

猫アレルギーの方

症状の重みにもよりますが、体質の問題なので薦められるものではありません。

猫アレルギーでない方も、アレルギー性鼻炎持ちが連鎖して猫アレルギーになる人もいます。(管理人もハウスダストが駄目で、猫も長時間接すると鼻炎の症状が出て来ます)
軽度であっても症状が続くことは本人にとっては辛いことです。症状が起きている間は、免疫力も下がるため、他の病気にもかかりやすくなるなど良い事がありません。

心配のある方は、猫を飼う前にアレルギー外来で詳しく調べてもらう方がいいです。

潔癖症、衛生面、病気が心配な人

猫は、自分のウンコを踏むことがあります。そのまま歩いて部屋中を汚します。→ 潔癖症でなくてもアウト。
猫の毛は、衣服にたくさん付きます。→ 綺麗好きの人はけっこうアウト。
猫の毛は、ふわっと舞って飲み物や食べ物に入ってしまうことがあります。 → 潔癖症は無理。
猫がいると、フケやダニなどが多いです。 → 見えなくても潔癖症はアウト。

この他、妊婦の方はトキソプラズマ症が心配でしょうし、小さな子供がいる方もウンチや毛玉など口に入れないか心配な方もおられると思います。

家が狭い

飼育スペースがないくらい狭い家。という話ではなく、人と猫が生活する上で適度な空間であるかです。

例えば、一人暮らしのワンルームであったとしましょう。
この場合、猫と四六時中同じ空間で過ごすことになります。食事も睡眠も同じ部屋です。猫のトイレもその部屋の中です。
猫の生活環境と自分の生活環境の全てが同じ空間であった場合、人も猫もですが快適な生活環境とは言えないでは?

猫の習性からしても縄張りは大事です。餌場、寝床、休憩場所、身を隠せる場所、暖まれる場所、トイレなどは猫らしく生活する上で必要なところです。

家が狭い場合、飼うには適していないと言えると思います。

他の動物(ウサギ・ハムスター・鳥等)を飼っている

ウサギでもハムスターでも文鳥でも。

ネコ科の動物は、食物連鎖における最上位の存在です。捕食する側。加えて肉食。キャットフードで食事を摂っていたところで、いつ野生の本能が目覚めるかわかりません。

いやいや、ちゃんと飼育環境を分けているから大丈夫。
うちの猫とウサギはすごく仲が良くていっつも追いかけっこしてる。

という飼い主もおられますが、猫やウサギの当事者達はどう感じているでしょうか?
もう少し、被食者視点に立ってみるのがいいかもしれません。仮に人間の捕食者がいたとしたら?

もし、絶対襲われることのない安全な場所であったとして、でも、捕食者が目に入り、もしくは見えるところにはいないけど、気配は感じる、臭いがする。
そんな空間で安心して生活ができるかという話。

仲良さそうにじゃれあっているように見えたとして、被食者の立場からしたらどうか?じゃれあっているように見えて、いじめられている。身を守るためにウサギやハムスターは門歯で噛んで反撃することだってある。エスカレートすれば、お互い怪我もするし命に関わることもある。

ウサギもハムスターも齧歯類。ネズミの仲間です。猫とネズミが仲良しなのはアニメやゲームの中の話です。
野鳥も狩りの成功率は低いですが、猫の捕食対象。羽をむしりとって生肉を食べる野良猫もいるくらいです。

少なくても、私がウサギやハムスター、文鳥の立場だったら、猫がいるよりいない環境を望みます。

(都合の)いい子を求める

トイレがちゃんと出来て、餌の食いつきもよくて、ゴミは漁らない。夜鳴きもしないし、夜の運動会も滅多にない。大人しい世話のかからない良い子。

しかし現実は、粗相をしてしまうこともあるし、体調が悪くなる時もある、下痢もするしゲロも吐く。ご飯は気に食わなければ残すし、名前を呼ばれても気が向かなければ無視します。飼い主が疲れていようが眠かろうがお構いなしでデカい声で鳴いて呼びに来ます。

猫です。そんなもんです。

人が気にすることをしない大人しい猫なんてものは、人間の勝手な都合です。猫に振り回されることを苦痛に思われる方は、飼うのは難しいと思います。

猫との生活が合わない人達

嫌がる猫の写真

  • 旅行や出張が多い、転勤も。
  • 友人や親族など人の出入りが激しい家。
  • 猫より友達、恋人優先。
  • 受験や資格の勉強をする家族がいる。

旅行や出張が多い、転勤も

家族の誰かが面倒を見ているのなら問題はありませんが、一人暮らしや家族も一緒に家を空けることが多い場合は、猫を飼うには難しいかもしれません。

もちろん、フードや水やり、部屋の室温など環境さえ整っていれば、二日程度ならお留守番も可能だと思います。とはいえ、猫が小さかったり、病気がち、病気になってしまったらを考えるとそれも難しいでしょう。

転勤も連れていってあげればいいという話もありますが、生活環境がガラリと変わってしまうのは猫が望んだことではありません。自分の都合で猫に強いることになるわけですから、飼育に適しているとは言えないと思います。

友人や親族など人の出入りが激しい家

これも飼うのが難しいというよりは、猫は歓迎しないという話。

自分の生活環境に他人が入ってくるのは、人も嫌です。友達だから親族だから大丈夫というのは飼い主だけです。猫からしたらその人間が飼い主の友達か親族かなんて知ったこっちゃありません。単なる部外者です。

部外者に自分の縄張りを荒らされるのは、耐えがたいこと。借りてきた猫のように静かになっているのは、ストレスからです。
この子、人見知りするのよ~。なんて呑気なことを言ってるのは飼い主だけです。

友人がよく遊びに来たり、宅飲みが好き、彼女がよく家に遊びに来るなどは、たまにであればまだしも、毎週とか週に何度もあるようなら飼うのは難しいのかもしれません。

猫より友達、恋人優先

ついつい盛り上がっちゃってオール。帰りが遅くなっちゃってお泊り。彼氏彼女が猫嫌いだから隣の部屋に閉じ込める。

家族が面倒を見てくれるなら別です。
猫に罪はありません。
一人暮らしならネコファーストなくらいの気持ちでないといけないんだと思います。

受験や資格の勉強をする家族がいる

集中して勉強や仕事をしないといけない場合、猫が邪魔になることもあります。
昔から飼っている猫であれば、慣れてしまっているかもしれませんが、これから飼おうと考えている人は検討し直してみるのがいいと思います。

猫は、勉強や仕事をしているなんて知りません。飼い主が側にいる時に活動します。いない時は体力温存するために寝ています。そんなもんです。だから、飼い主がいれば遊んで欲しくてやってきます。それも気まぐれでです。

里親募集の条件から考える

保護猫の写真

保護猫の里親募集条件が厳しい場合があります。
こういう飼育環境でないと里親としてふさわしくない、動物虐待や遺棄に繋がりかねないとのことからだと思いますが、思わぬ厳しい条件があるものです。
ある意味、この条件をクリアしていれば、猫を飼う資格がある。クリアしていなければ、飼う資格がないとも考えられます。

  • 面談させていただきます。
  • 日中、子猫の世話ができる方。
  • 独居NG、高齢NG、同棲NG、未成年NG。
  • 完全室内飼い。
  • 去勢・不妊を必ずしていただける方。
  • マイクロチップの装着をお願いします。
  • 終生飼養していただける方。
  • 初期医療費を負担。
  • 身分証明書の提示、誓約書の署名。

面談の際には、職業、家族構成、家の間取り、留守の時間帯、飼育経験、先住ペットの有無、近所に動物病院があるかなどかなり個人的なことに踏み込んで聞かれます。
中には、「家の中を確認させてください」、「定期的な猫の飼育状況の報告をお願いします」というところもあります。

全ての里親募集条件に当てはまるものではありませんが、条件が厳しいところではこうしたことがあるということです。

中でも「独居NG、高齢NG、同棲NG、未成年NG」この辺りは厳しいなと思うものですが。

独居NGは、留守がちになるから?飼い主が病気になったら面倒見れないから?
高齢NGは、猫と高齢者の寿命の関係?
同棲NGは、別れた時にもめるから?
未成年NGは、責任持てないから?

過干渉であると感じますが、全てクリアできれば条件面は申し分ないのは確かではありますね。
個人的にはこれを見た時、部屋でタバコを吸う人はNGです。とか言いかねないな、と思ったものです。

ただ、マイクロチップの装着に関しては理にかなっていると思います。(逸走の際の身元確認、捨て猫防止に役立つ。虐待防止につながるかは微妙ですが抑止力にはなると思います)

猫サイドの視点

猫と猫の写真

前述の内容にも含まれている部分も多いと思いますが、猫目線で考えた時に、飼う資格がないと思われることはどんなことでしょうか。

  • 糞尿の始末をしない、怠る。
  • タバコは臭い、香水はきつすぎる。
  • 狩猟本能を満たさせない。
  • 安全で隠れられる場所がない。
  • 引っ越しが多い。

糞尿の始末をしない、怠る

猫は綺麗好きと言われていますし、トイレの場所が分かっていればそこでしてくれます。粗相をすることがあっても、それは飼い主がトイレの片付けを怠ったり、猫が病気だったり、予期せぬ出来事があってのことが多いです。

いつも使って欲しいトイレを使わず、猫が好き勝手な場所でトイレをするのは飼い主が困るので、多くの飼い主は一日一回は猫砂の様子を見て糞尿の片付けをします。これは猫が次に糞をする前に片付けないと残った糞を引っ掻きまわされて手間になるという不都合もあるからです。

猫サイドからすれば、排泄のしやすそうな場所がここにしかないからそこでしているわけです。汚れてしまったから別の場所でしようと思っても選択肢がなく、自然界のように土に分解されて自然に還ることもありません。だから、そこでして欲しいのであれば飼い主が糞尿の始末をきちんとするべきで、それができないならお互い不幸です。

タバコは臭い、香水はきつすぎる

猫は犬ほどではないにしろ嗅覚に優れています。ヒトの数万倍~数十万倍以上あるとされています。
例えば、ゴミを漁る場合、食べられるか食べられる物でないか、嗅覚で確認しています。

タバコのにおいが臭いと感じるのは人間だけではありませんし、嗅覚が鋭い猫ならなおさらです。タバコを吸うならベランダで。部屋の中では吸わないでください。(にゃんこより)
それに、猫だって受動喫煙はありますよ。タバコを吸った手をペロペロしてしまうことだってあります。ニコチン、タール、身体に悪いですよね。

また、香水も匂いがきついです。特に柑橘系は苦手です。腐った食べ物は酸味を帯びているのでわかります。腐った食べ物のような臭いは嫌いなんです。

狩猟本能を満たさせない

本能は生きていく上で大事な感覚の最たるもの。狩猟本能がなければ目の前にネズミがいても見向きもせず、野鳥が手に届く距離にいても素知らぬ顔です。もし、そうなら飼い猫が捨てられてしまったら全滅です。野良猫として生きていけません。

猫は目の前に動く物があれば、衝動的に反応します。野良猫であれば母猫から弱った獲物を与えられて狩りの技術を磨きます。また、食べる為だけでなく、狩るという行為自体で本能を満たす必要があります。

飼い猫に生きたネズミを与えて狩りをさせるなどということはできないので、普通の飼い主であれば、猫じゃらしだったりおもちゃで一緒に遊び、狩猟本能を満たさせてあげます。猫が仕留める(殺す)ことこそ必要ないかもしれませんが、狩るという行為の疑似体験は本能を満たしてあげる上で必要です。

餌は十分に与えているし、狩猟本能を満たすことまでは必要ないのでは?と思う飼い主がいるかもしれませんが、獲物を見つけ、つけ狙い、仕留めて見せて初めて得られる快感は得難いものがあります。疑似体験にしろ猫らしく生きる上で必要なことだと思います。

安全で隠れられる場所がない

本来、母猫と共に生活し、子猫から大人になるまでの間に様々な事を経験してきた猫は、環境に適応する能力を身に付けているものです。自分以外の猫と接する術や知らない動物との相対の仕方、身の回りで起こる物音などにも慣れて順応して生きています。

しかし、子猫の時から飼われる飼い猫は、身の回りの変化に対応するのが苦手で臆病な子もいたりします。そうした猫には、身を隠せて安全な場所が必要になりますが、こうした場所がないことは猫にとってはストレスが大きいと思われます。
大概は、テーブルの下や部屋の隅、家具の隙間など隠れる場所はいくらでもあるとは思いますが、猫が驚いてしまった時に身を隠す場所がないようであれば、パニックを起こすことになるかもしれません。

引っ越しが多い

これも人間の都合で動かされるわけですが、嫌なもんです。猫は室内飼いだとしても、寝床、休憩場所、身を隠せる場所、暖まれる場所、トイレなど自分の縄張りを持っています。これを強制的に変えられてしまうのはストレスです。
だから、猫の特性を理解している飼い主は、引っ越し作業を始める前にペットホテルに猫を預けます。そして、引っ越し先では猫がメインで使っていた部屋は元いた部屋とそっくりにインテリアや猫の遊戯具を配置します。引っ越し先の部屋の準備が整ったらペットホテルに迎えにいって、新しい家に連れていく。といった飼い主もいるくらいです。

極端な話かもしれませんが、それだけ猫にとっては負担になるということだと思います。


猫の飼い主になるのって簡単です。近所に野良猫でもいれば、家に連れてきて世話を始めればその日から飼い主です。飼う資格もいらないし、免許もないし、行政への届出も必要ありません。
好きでも嫌いでも飼い主になれます。猫のことに詳しくなくても大丈夫です。でも、猫は飼い主のことを選べませんから猫自身が飼われてしまって不幸になるようなことはしたくないものですね。

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のらねこらむプロフィール

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のらねこらむ管理人

2017年4月に新居へ引っ越した直後から野良猫に悩まされる。
日々、野良猫との領地争いを繰り広げています。

対策グッズのほとんどは、実際に買って・試した結果をまとめたものです。
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詳しいプロフィールは、こちら

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