「猫を拾いました」「捨て猫を保護しました」
よく聞く話だと思うのですが、捨て猫に出くわす機会ってある人にはあるし、ない人には全くと言っていいほどないと思います。管理人も子供のころに一度だけなら捨て猫を見たことがありますが、この一度だけです。
捨て猫に遭遇したことのない方にとっては、どこで出くわすものなのか?素朴に疑問を感じてしまうところ。どんなところが捨てられやすい場所なのかをまとめました。
※猫を捨てることは犯罪です。※動物愛護に関する法律の第四十四条、遺棄に該当し百万円以下の罰金刑となります。
捨て猫の多い場所
- 野良猫の多い公園
- 河川敷、山、雑木林
- お寺、神社
- 漁港、漁師町
- 動物病院、動物クリニック
- 猫カフェ、ペットショップ、動物園
- 保健所、動物愛護センター
- 動物霊園
- 猫を飼っているお宅
- ゴミ捨て場
- コンビニやその付近
- ホームセンター、パチンコ屋、大きな駐車場のある施設
- 小学校
- 公衆トイレ
- ペット可の賃貸アパート・マンション
- 野良猫が多い地域、地域猫活動をしている地域
- キャンプ場
野良猫の多い公園
すでに野良猫が多く生息する公園は、1匹くらい紛れ込ませてもわからないだろう。飢え死にすることもないだろう。地域の人に可愛がってくれるだろう。という身勝手な考えで罪悪感が薄くなり捨てやすい場所となります。「猫を捨てないでください」といった警告看板などがあったらそこは捨てられやすい場所だったということ。
河川敷、山、雑木林
車で持ち運べて、人目につかず捨てられるような場所。悪い事をしていると分かってはいるので、このような場所に捨てます。
お寺、神社
お寺や神社の捨てられやすい場所ですが、なぜお寺や神社に捨てるのでしょうか?住職、神主は聖人とでも思ったか。猫寺、猫神社、招き猫、猫にまつわる場所であることは確かですが。
漁港、漁師町
猫島など漁港に野良猫が多く居着いてしまっていることって、テレビやニュースなどを目にしてご存知の方も多いと思います。余った魚など餌が多いと勝手なイメージをもってしまい、捨てに来る人が多いです。
動物病院、動物クリニック
ここなら捨てて行っても助けてもらえるだろう。誰かが何とかしてくれるだろう。という言い訳が飼い主の中で出来上がり、捨てられやすい場所として昔からあります。
猫カフェ、ペットショップ、動物園
昨今の猫カフェブーム、保護猫カフェもあり、ここなら保護してもらえる。と勘違い、確信犯的に捨てられやすい場所。なお、猫カフェ、ペットショップで時折、美談のように里親を見つけて事なきを得たような話もありますが、取り上げられない多くの捨て猫達は、保健所へ持ち寄られます。
保健所、動物愛護センター
保健所に引き取ってもらおうとすると、事前に問合せして持ち込む日時を相談し、また里親探しなど他の方法を取れないかなど相談の上、引き取ってもらうのが通常です。しかし、保健所に置いていけば勝手になんとかしてくれるだろ。なんてトンデモ理論を持ち出す人がいるのも事実です。
動物霊園
動物の慰霊碑があるような場所では、お供え物が置かれることも多く、その食べ物を当てにして捨てる輩がいます。同様の理由で墓地なども。
猫を飼っているお宅
猫を飼っているんだから、この子も可愛がってもらえるだろう。保護して悪いようにはされないだろう。そんな心理が透けて見えます。お手紙を添えて「可愛がってください」「飼ってください」飼い主の言い訳は「本当は捨てたくなかった」「捨てるのは辛かった」全く理解できないことを言い出す。犯罪者のやることなのでその心理を理解するのは難しいことですが。
ゴミ捨て場
何者かがゴミとして投機。そんな非道な話もあります。もしくは、生ゴミを当てにしてゴミ置き場付近に放流。また、朝になれば必ず人がゴミを捨てに来るため、誰かに保護してもらえることを期待して。
コンビニやその付近
コンビニも野良猫をよく見かける場所の一つ。食べ物を与えてしまう人も少なくないので、餌には困らないような場所です。コンビニの駐車場に置いていってしまうか、人の目につきにくいところに捨てるかは様々と思いますが、捨てられやすい場所の一つです。
ホームセンター、パチンコ屋、大きな駐車場のある施設
猫を捨てるとしたらどうやって持ち運ぶか?車で運んで、人目につかないように捨てることが多い。ホームセンターやパチンコ屋、大きな駐車場のある施設では、車は物陰になりやすく、そのまま逃がして立ち去るような外道がいます。この他、夜中にこっそり来て置いていってしまうことも。
小学校
なぜ、小学校に捨てるのか?子供達は純粋なので、可哀想な猫を見つけたら保護をしようとします。だからわざわざ子供達がいるところに捨てるのです。
公衆トイレ
カバンにでも入れてトイレの個室に入れば、捨てている所を見つかる危険性が少なくなります。子猫であればカバンにでも入れて、トイレに置き去りにしていく輩が少なからずいるのが現実です。トイレの個室は密室で見つかりにくいと思って捨てに来る人がいます。
ペット可の賃貸アパート・マンション
ペット可の物件では、引っ越しシーズンの春先が要注意です。ペットを飼っていた人が付近に捨てていってしまうことがあります。引っ越し先がペット不可の物件だったんでしょうか。あり得ないことですが、引っ越しシーズンは置いていってしまう人がいるものです。
野良猫が多い地域、地域猫活動をしている地域
野良猫が多くいる場所、地域猫活動をされている地域では、残念ながら捨て猫が少なからず出ます。1匹くらいなら混じってもわからないだろう。可愛がってもらえるだろう。と。
キャンプ場
例えばこんなニュースもあります。
->『キャンプ場に猫捨てないで! 客の食べ残し餌に野良猫化 ごみ箱あさり、ふん被害も』(京都新聞, 2021年6月6日)
上記の記事は、滋賀県東近江市のキャンプ場での捨て猫問題の話です。キャンプ客が増え始めた頃から捨て猫が見られるようになったそうです。(捨て猫は、バーベキューの食べ残しや近隣のゴミ箱を漁って生活する)
確かに、猫を捨てるような方々の間では、人もいて餌もあり、ここなら生きていけるだろうと身勝手な考えがあるのだと思います。
捨て猫が多い時期は、春と秋
ちょっと蛇足。捨て猫は春と秋に多いと言われています。理由としては、春と秋が猫の出産シーズンであり、産まれてしまった子猫の扱いに困った飼い主が捨てるというものです。
飼い主の中には、保健所に相談をされる方もおられますが、保健所もどうしても難しい場合以外は引き取りを拒みます。基本的に飼い主が譲渡先など探し、子猫の面倒を見なければいけないのは当然です。しかし、責任を持って面倒を見れない人も中にはいるのが現実で、繁殖制限も行わず、産まれてしまえば捨ててしまうという飼い主がいるから捨て猫(野良猫)がなくなりません。
むろん、愛護動物の遺棄は動物虐待の犯罪で、罰則規定があるものですが、現行犯で捕まえることの難しさがあって解決しない問題でもあります。
以上になります。この他、食べ物に困りにくい点を考えると飲食店もありそうです。また、猫駅長などで有名になってしまった駅でも捨てられてしまうニュースを見かけたことがありました。捨て猫は、動物虐待、遺棄にあたります。絶対にしてはいけないことなのです。