野良猫が家に入りたがるのはなぜ?元飼い猫?

 野良猫って窓の外からじっと中を見たり、玄関先に居座ったり、さらには扉が開いた隙に中に入ろうとすることがたまにあります。

うちの近所の野良猫の話をすると、そんなことはほとんどなくて、餌やりしているお宅でも庭先、玄関先で餌を食べているくらいです。家の中に入り込もうとする猫はいません。
ただ、近所の洋食屋さんでは、店先に「迷子の猫さんが出入りすることがあります。そっと見守ってくださると幸いです。お気付きの方は店員までお知らせください。(お店の猫ではありません)」といった貼り紙があるので、やはり入り込もうとする猫はいるようです。(家ではなくお店ですが)

野良猫は基本的に警戒心が強く、自分から望んで人に近付くことってしません。
普通の野良猫は、人が近づくとサッと逃げるものです。
でも、場合によっては近寄っていくこともあって、うちの近所だと餌やりしている人。
餌やりしている人にはある意味懐いているのですが、それでも家に入り込もうとはしないのは「用事は餌だけ」だからかもしれません。(うちの近所の野良猫の場合)

さて、家に入りたがる野良猫ってそこまで多くはないと思いますが、どんな猫なんでしょう?

▼目次

  1. 野良猫にも生まれや育ちは色々ある
  2. 生粋の野良猫なら餌にありつけた成功体験から?
  3. 家に入りたがる猫は、元飼い猫、放し飼い猫、迷い猫かもしれない
  4. 保護するならご近所さんに確認しましょう
  5. 野良生活が長いと室内飼いは難しい

野良猫にも生まれや育ちは色々ある

どんな猫が家に入りたがるかの前に、一言に野良猫といっても色々あったりします。

例えば、捨て猫。
誰かに飼われていた猫が捨てられてしまって野良猫になってしまったケース。野良猫と言えば、捨て猫のイメージを持たれる方が多いと思います。

この他、迷い猫がそのまま野良猫になるケースもあるでしょうし、外飼いの猫を勝手に野良猫と思い込んでるケースもありそうです。

まとめると

  • 捨て猫(元飼い猫)
  • 迷い猫(元飼い猫または今も飼い猫)
  • 放し飼いの猫(今も飼い猫)
  • 野良猫から産まれた猫

この他、野良猫と放し飼いの猫から産まれた猫、昨今だと地域猫もいたりします。
このうち放し飼い猫と地域猫を除けば、こういった猫が外での生活を続けた結果、野良猫と呼ばれます。

そして、捨て猫、迷い猫から野良猫になってしまった子の野良生活の長さでも違いが出ます。
野良生活が数ヵ月の子と野良生活が数年の子とでは、人馴れ具合やその生活も変わってくるでしょう。

一方、元飼い猫や放し飼いの猫など、人と接する機会が長く多かった野良猫の場合は、相応な人馴れをしていても不思議ではありませんが、野良猫から産まれた猫のように人と接する機会があまりないと、人に対する警戒心も強いのが普通です。

生粋の野良猫なら餌にありつけた成功体験から?

捨て猫や迷い猫、放し飼いの猫のように家の中での生活を知っている野良猫なら、家の中が安全で寝床や餌にありつけることを理解しているかもしれません。そう考えるなら家の中に入り込もうとする気持ちもなんとなくわかります。

しかし、野良生活の長い野良猫や野良猫から産まれた子は、家での生活を忘れていたり知らなかったりします。
また、家の中には自分より身体の大きい脊椎動物がいるわけです。おいそれと上がり込もうとするには何か理由がなければしないと思います。

管理人が住む地域では、餌やりする人が多いです。でも、野良猫の面倒は見ません。ほんと、餌やりだけです。
餌はやるけど、真冬で寒い季節でも家に招き入れるなんてことは見たことがないので、人と猫の間で住み分けされています。
また、ここにいる野良猫達は捨て猫というよりは、何世代も野良猫をやってきた野良猫から産まれた子ばかりです。
基本的に家の中での生活を知っている猫はいないので、あえて家の中に入り込もうというのをしないのだと思います。

少し話が逸れましたが、こういった野良猫二世のような猫の場合、家主が友好的に家の中へ招き入れるようなことをしない限りはなかなか入ることはないと思います。
それでも、入ってこようとする猫がいるとしたら、もしかするとどこかのお宅で家の中で餌を与えてしまったことがあるのかもしれません。

もう一度言いますが、近所の餌やりする人は絶対家にあげません。雨が降っていたら餌を与えなかったり、与えても雨に半分濡れてしまうような玄関先がせいぜいです。

雨が降っていたとか外が寒かったからなど何等かの事情で家の中で餌やりをされたことがある場合、その場所では雨に濡れなくて済むし、外より暖を取れるし、餌も付いてくるので、野良猫にとっては都合の良い場所と記憶をしたのかもしれません。

家に入りたがる猫は、元飼い猫、放し飼い猫、迷い猫かもしれない

「猫も優しい人ってわかる」「お猫の眼鏡に適ったお家だったから」「あなたに飼ってもらいたいから」

ということはあるかもしれませんが、妥当な理由とすれば、元飼い猫の捨て猫や迷い猫、放し飼いの猫であるのが現実的だと思います。

特に放し飼いの猫は、家と外を行き来しているのが普通なので、家の中に上がり込もうとすること自体も普通です。
ただし、自分の縄張りを持っているので、普通なら他所の家に上がり込もうとはしないでしょう。他所の家に上がり込むのが放し飼い猫のスタンダードだとしたらおそらく苦情ももっと多くなるだろうし、放し飼い自体が社会的にもっと問題視されていると思います。

家に入りたがる猫は、元飼い猫、放し飼い猫、迷い猫かもしれませんが、急に雨が降ったり、突然の雷、他の猫とのケンカで縄張りから追い出されたり、いつも餌をくれる家でもらえなかったり、思わぬ怪我や体調の不調を抱えているなど、いつもと違う事情があってのことかもしれません。

保護するならご近所さんに確認しましょう

もし、保護して飼い猫にしたいと考えているならご近所さんに確認した方がいいでしょう。
人馴れしていたり、人懐っこい子なら誰かに面倒を見てもらっていたり、飼い主がいるかもしれません。

近所に迷い猫の貼り紙がされていないか確認したり、お住まいの地域に町内会などの自治会があれば、回覧をまわしてもらって困っている方がいないかお聞きしてみてもいいと思います。

昨今だと地域で面倒を見ている地域猫という場合もありますので、保護して飼い猫にするなら念のためご近所さんに確認しておくのがいいと思います。

※地域猫を飼い猫にするのっていいことだとは思いますが、地域で管理されている方がいて、頭数の把握などをされています。面倒を見られている方がいるようなら事前に確認をしておくのが無難です。

野良生活が長いと室内飼いは難しい

これはよく言われることですが、難しい話をさておけば、

自由に動き回っていた猫を突然家の中に閉じ込めることになるので、外に出たがるのって当然です。

自分の縄張りを持っているし、オスならメス猫を探して交尾して子孫を残す本能に忠実です。
それを全て取り上げてしまおうって話ですから、そりゃあ猫も嫌がります。

もっと自然に考えれば、狭い家の中に監禁するようなものです。完全室内飼いは外の危険がないから猫にとってもいいこと。というのは人間のエゴです。猫は一言もそんなこと言ってません。
加えて、不妊去勢手術も多くの方がされます。
繁殖制限のための措置ではありますが、不妊去勢手術をすれば交尾をする必要がなくなります。外に出掛けて相手を探す必要がなくなるので、交尾の用事で脱走することを防げます。

外に出たがる子の場合、飼う側も根気が必要です。
猫が鳴くからという理由で、たまに外に出してあげたり、気分転換にリードを付けて散歩させてあげる方もいますが、猫にとっては何時でも自由に縄張りを歩き回れないのは余計にストレスかもしれません。

脱走されないように戸締りなどを気を付けたり、猫がストレスを溜めないように毎日遊びの時間を作ってあげたり、とにかく家に慣れるまで時間を要します。それが短いこともあれば年単位でかかることもあるため、野良猫の室内飼いは容易ではないということです。


以上になります。管理人の見解としては、家に入り込もうとする野良猫はあまりいないのでは?あるとしたら元飼い猫くらい。それも何等かの事情があってのことだと考えています。サザエさんのようにお魚くわえたどら猫がいたらご近所で大問題になりそうです。猫に優しい人もたくさんいますが、このご時世です。世間は猫に対してそこまで寛大ではないのかもしれません。

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のらねこらむプロフィール

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のらねこらむ管理人

2017年4月に新居へ引っ越した直後から野良猫に悩まされる。
日々、野良猫との領地争いを繰り広げています。

対策グッズのほとんどは、実際に買って・試した結果をまとめたものです。
当サイトの情報が皆様の野良猫対策の助けになれば幸いです。
詳しいプロフィールは、こちら

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