野良猫・地域猫の不妊去勢補助金や助成金って税金の無駄使いでは?

 野良猫や地域猫の不妊去勢手術を行っても、全然減ってる気配がないし、時間がかかると言われているけど、すでに数年。

本当に意味あるの?

と感じてしまうと、税金の無駄使い・・・と思う方もいらっしゃるかと思います。

これは当然のことで、自分達が納めている税金で活動が行われているのですから、適切に使われていなければならないし、私達の暮らしに利があるものでないとおかしいです。

こちらの記事では、野良猫・地域猫の不妊去勢手術の補助金って、税金の無駄使いではないのかを深堀しました。

▼目次

  1. いくら税金が投入されているのか?大阪府吹田市の例
  2. 税金が使われるのだから、住民の為の施策でなければならない
  3. その税金の使われ方は、公正か?公共性はあるか?
  4. 動物愛護のための税金では決してない
  5. 税金を投入する妥当性を示すための自治体の取り組み方
  6. 野良猫・地域猫の不妊去勢は、住民の為の活動か?

いくら税金が投入されているのか?大阪府吹田市の例

吹田市補助金の図表

出展元:「吹田市飼い猫等避妊去勢手術補助金一覧」(PDF)
吹田市

上記のように大阪府吹田市の例では、毎年100万円の税金が使われています
吹田市では、不妊去勢手術のみの補助金となっていますが、自治体によっては、地域猫の活動に対する補助金を出しているところもあります。

このように決して少ない金額ではないことが分かるかと思います。

税金が使われるのだから、住民の為の施策でなければならない

税金が身近なところでどんなところに使われているか考えてみると

  • 教育のため
  • 健康で快適な暮らしのため
  • 私達の安全を守るため
  • 便利で豊かな暮らしのため

こういったところに使われています。

教育であれば、学校の教科書、机、椅子、校舎など。
健康であれば、健康診断や予防接種など。
快適な暮らしは、ゴミの収集や高齢者が安心して利用できる施設やサービスなど。
安全を守るために、警察官や消防車、救急車などが守ってくれています。
便利で豊かな暮らしのために、道路や橋があり、図書館や美術館などの施設があります。

これらは、住民のために使われている税金として誰もが納得しているものだと思います。

このため、猫の不妊去勢手術の補助金についても住民の為の施策である必要性が問われます。

その税金の使われ方は、公正か?公共性はあるか?

公正』であることを考えると、その税金の使われ方に、住民が必要であることを認め、意思決定や十分な理解の上、使われていくべきものだと考えられます。

公共性』は、その税金が使われることで、不特定多数の人が便利に、快適になるのであれば、公共性があると言えるし、公共性が高いと言えます。

例えば、舗装されていない道路を整備するにしても、多くの人が通る場所であれば、便利になるし、そこに新たな需要が生まれれば、仕事や雇用に繋がる利益を得ることが期待できます。
逆に、一部の人しか通らないような場所であれば、道路の整備が行われることは少なく、よっぽどの必要性が生じない限りは、税金が投入されることはないでしょう。

住民の多くが、必要だと感じることが大事だし、特定の人だけが必要と感じているものは、『公正』である、『公共性』があるとは言えないではないでしょうか?

動物愛護のための税金では決してない

もし、野良猫や地域猫の不妊去勢手術の補助金が、動物愛護活動のための税金になっているとしたら、住民が必要としていることではなく、愛護家が必要としていることです。

であるなら、税金でまかなうべきものではありません。

住民の為の施策になっていないのであれば、無駄な税金と言われても仕方ないものだと思います。

税金を投入する妥当性を示すための自治体の取り組み方

野良猫対策は、町の環境問題の取り組みである。

という大義名分を耳にしたことはないでしょうか?

特に地域猫の活動の定義で出てくる話です。
あくまで、町の環境問題への取り組みであって、動物愛護の活動ではないことを示唆しています。

地域猫活動を行う自治体では、町の環境問題への取り組みであることを裏付けるために、以下のような制度を設けているところがほとんどです。

  • 活動家、団体の登録制度

自治体が活動家や団体を承認した上で地域猫活動を行ってもらう制度です。承認を得るためには、

  • 地域猫活動の主旨を理解していること(町の環境問題の取り組みであり、愛護活動ではないことを理解している)
  • 活動地域の関係者に活動の了承を得ていること
  • 複数人で責任をもって活動すること
  • 管理する猫を把握し、リストを提出すること
  • 給餌、トイレなどの管理方法を明確にし、活動地域の許可、了承を得ること
  • 譲渡活動を行うこと

こうしたことが必要であり、町の環境問題の取り組みになるべく制度を整え、税金を投入する妥当性を担保しています。

野良猫・地域猫の不妊去勢は、住民の為の活動か?

これまでの内容を踏まえ、その補助金は私達住民の為に使われているものであると言えるでしょうか?

なぜ、不妊去勢手術を行うかは、触れずに来てしまいましたが、野良猫の数を減らすため、増やさないためということはもちろんあります。

では、不妊去勢手術を続けてきて、野良猫の数は減ってきていますでしょうか?

または、町の環境問題は、解決に向かってきていますか?改善されてきているでしょうか?

もし、野良猫の数は減らず、問題の解決や改善にもつながっていないのなら、その税金は無駄遣いと言えるのかもしれません。

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のらねこらむプロフィール

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のらねこらむ管理人

2017年4月に新居へ引っ越した直後から野良猫に悩まされる。
日々、野良猫との領地争いを繰り広げています。

対策グッズのほとんどは、実際に買って・試した結果をまとめたものです。
当サイトの情報が皆様の野良猫対策の助けになれば幸いです。
詳しいプロフィールは、こちら

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