当時、管理人の暮らしていた地域(市)では、保健所がありました。
(動物に関する)保健所のイメージと言えば、捨て犬、野良犬の収容所。殺処分をされる動物の刑務所のようなところ。当時の管理人の勝手なイメージですが。
子供ながらちょっと怖い場所。という感じでした。
猫は?というと近所に野良猫があまりいなかったことと、知り合いや友達の家でも犬を飼っているお宅が多かったので、猫はあまり馴染みがなかったですね。(改めて管理人の住んでいた地域の動物愛護センターと保健所について調べたところ、保健所と動物愛護センターの併設。のような業務を行っていました)
動物愛護センターと保健所の違い。地域の例を挙げ、違いを見ていきます。
業務内容の違い
以下、東京都の世田谷保健所の業務概要抜粋。
保健所
- 感染症、難病検査、予防接種、相談、指導
- がん検診、乳幼児健診他、検診、健診の実施
- 医師・看護師・調理師等、各種免許の交付
- 診療所・施術所、理・美容室、飲食店等の許認可、指導
- 食品衛生、環境衛生に関する相談
- 犬の登録、狂犬病予防注射済票の交付
- 衛生害虫の駆除指導や浸水後の消毒作業
東京都世田谷区「世田谷保健所」, 平成29年12月14日, せたがや
以下、東京都福祉保健局 東京都動物愛護相談センターの業務概要抜粋。
動物愛護センター
- 動物愛護精神と適正飼養の普及啓発
- 動物の保護と管理
- 動物取扱業、特定動物の監視・指導
- 人と動物との共通感染症の予防・調査等
- 畜舎等の監視指導
東京都動物愛護相談センター「業務案内」, 東京都動物愛護相談センター
上記の業務内容から
保健所の業務は、相手が「人」動物愛護センターの業務は、相手が「動物」
と言えるかと思います。
保健所の業務に犬の登録、狂犬病予防の業務や害虫の駆除指導があるのは、衛生管理の業務として行っているからだと思います。
また、地域によっては、保健所が動物に関する業務も行っている場合があります。
地域差。地域で行う業務の違い
一例として、ペットが飼えなくなったときの対応。東京都と長崎県で案内の違いを見てみます。
東京都では、相談の窓口を「動物愛護センター」としています。(動物に関するものは全て)
一方長崎県では、各指定の「保健所」を窓口としています。
地域によって、動物愛護センターがあったりなかったりします。動物愛護センターがある地域では、動物に関する業務を明確に分離して行っているようです。
東京都福祉保健局「動物愛護相談センター」, 東京都福祉保健局
長崎県「飼えなくなった犬・猫の引取りについて」, 長崎県
施設数の違い
以下、東京都の例です。地図情報から保健所と動物愛護センターの施設数とその施設がある場所がわかります。保健所は「市区町村単位」。動物愛護センターは「都道府県単位」というのがわかると思います。
保健所の業務は、地域の住民に対するサービスなので、多いのは当然ですね。動物愛護センターは、地域によっては施設がなく、保健所がその業務を担っているところもあります。
以上になります。地域によって業務の違いや対応の違いは様々です。動物愛護に関する力の入れ具合、施設・設備の違いもあります。