大人の野良猫は見かけても子猫はあまり見かけない、見たことない。という方も多いと思います。
それでも気付くといつの間にか知らない猫を見るようになったり。小さめの猫でもすでに子猫とは言えない大きさだったりもしますね。
もちろん、野良猫をよく観察し、出入りしている場所や餌場、住処までわかれば、子猫に出会うこともあるとは思います。でも、自宅付近、通勤・通学の通り道でたまに野良猫を見かける程度だと子猫に出会うことは少ないです。
いるのはいるはずなんだけど・・・
- どんな理由で見かけにくいのか
- どこで産むのか・いるのか
- どの季節に見かけやすいか
- どんな時に見かけやすいか
気になる点をまとめます。
どんな理由で見かけにくいのか
管理人の近所は野良猫が多く、猫屋敷が近くにあるせいか、子猫を全く見かけないということはありません。今シーズンも6匹見かけており、隠している子猫もいるのを考えると倍以上いてもおかしくないと思っています。ですので、いるにはいるはず。以下は、仮説的な話にもなりますが、理由を挙げていきます。
近隣の猫好きの方が保護してくれた
もし、近隣に猫好きの方がいらっしゃったり、野良猫の面倒を見ているような方がいれば、母猫が妊娠していることを知っていたり、よく出入りしているところもわかっていると思います。子猫が産まれて育つか心配であれば、保護してくれているかもしれません。
知らず知らずのうちに善意のある方が、保護してくれているかもしれませんね。
近隣の猫に困っている方が保健所に持ち込んだ
上記とは逆のパターン。猫嫌いの方や困っている方。そうした方が子猫に困り、保健所に持ち込むこともあります。自宅の庭や物置などで産んでしまい、困って保健所に相談したり、持ち込んだり。こうした場合、産まれて間もない場合が多いと思います。面倒を見れる方は保護を考えると思いますから。
子猫が動き回れる前にいなくなってしまえば、見かけること自体難しいです。
去勢・不妊手術をされていて、そもそも子猫がいない
TNRや地域猫活動、ボランティアの方がお世話をされている場合があります。
昨今では、上記のような活動をしている地域もあり、野良猫は去勢・不妊手術されている場合もあります。耳先がカットされている場合は、去勢・不妊手術をされていると考えてよいでしょう。
地域に住む多くの野良猫が去勢・不妊手術されていたら、交尾も出産もできませんから、子猫を見かけることはないでしょう。
虐待者に捕まった
餌付けをされ、人馴れしてしまった野良猫の場合、悪意のある人間に捕まることもあります。
野良猫の習性として、人目につくような場所では産まない、子育てしない
猫が出産する時、自分の縄張りの中で一番安全で安心できる場所を選んでいます。
野良猫は屋外で出産することになるので、外敵から身を守って子育てしていく必要があります。人目をはばかるだけでなく、子猫を狙うカラス・ヘビ・オス猫。タヌキやハクビシン、キツネが出るような地域ではこれらも危険な外敵でしょう。外敵から身を守れる、隠せる場所を探して出産します。そう考えると簡単に見つかるようなところにはいないわけです。
このような習性は、飼い猫も同じ。飼い猫は、屋内で出産できますし、飼い主を敵とは思っていないでしょうが、出産となると別で、ベッドの下や押し入れ、屋根裏、家具などの物陰に隠れようとしたりします。(猫差はあると思いますが)
死産・未熟児だったので母猫が食べてしまった
母猫が子猫を食べてしまうこともあります。
死産や未熟児、育てられないと判断した時。死骸をその場に置いておくことで、衛生面での問題や他の子猫への病気の問題。死臭で他の動物に気取られる危険性。そのままにしておくことは身の危険につながります。こうしたことを本能的に理解してのことだと思います。
子猫が外に出てしまっても連れ戻す
子猫がよちよち歩きができる離乳時期。生後1ヵ月を過ぎた頃、安全な場所から子猫が外に出てしまうことがあります。そうした場合、母猫は子猫の傍に寄り添っていたり、首根っこ咥えて住処に連れ戻したりします。人馴れしていない母猫の場合、余計に人目を避けて育てるので、見かけることが難しくなります。
ここまでは、見かけない理由です。この後は、どこで、いつ、どんな時に見かけることができそうなのか?というところを記述します。
野良猫はどこで産み、育てるのか
上の画像では、廃屋のような空き家の物置らしき下に入り込めるスペースはありますが、ここでは子育てをしている形跡はありません。空き家とは言え民家なので道路沿いにあり、人通りもある場所です。もう少し奥まった場所で、雑草が茂る隠れやすい場所を選んでいるように思います。
野良猫が出産する時、自分の縄張りの中で一番安全で安心できる場所を選びます。多くの場合は、人目につかないところでしょう。また、猫の祖先は、岩場の陰、木の隙間や穴を住処にしていたため、その名残で暗くて狭い場所を好むとも言われていますね。
- 人の出入りの少ない物置の奥や下
- 隣家との境の奥まった場所。空調機の下など(暖かさも確保できる)
- 軒下やマンション、アパートの建物の物陰
- 廃屋など人が住んでおらず、物陰があるような場所、多い場所
- 餌付けしてくれる(または存在を容認してくれる)家の敷地内
こういった場所で産み、子育て場所も同様な条件になると思います。それから、人の出入りの少ない場所=人が入って行かない、行けない場所。という場所が多く、簡単には見つからないような場所が多いと思います。上記に空調機の下をあげましたが、定宿にするかというとあまりないかと思います。しかし、寒さを凌いだり一時的に隠すのに使う場合は十分あり得るでしょう。
子育て場所については、子育て中に何度か移動をする習性もあります。人に見つかったり、他の動物に気取られたり、危険を感じれば他の安全な場所に隠します。
上にあげたような場所にいるとは思いますが、見つけようとなるとなかなか難しいですね。普段から野良猫を観察していれば、普段母猫が出歩かない場所によく行っていたり、見かけない場所で見ることもあります。やたらその場所に執着していたら、子育て場所が近いのかもしれません。
こちらは廃材の隙間。よく見ると親猫と成猫、仔猫がいるのがわかります。この場所を子育て場所としているわけではありませんが、この近くが子育て場所のようです。この少し奥、雑草が生い茂る先へ行くと物置らしきものがあり、そこで子育てをしているようです。
どんな時期・季節に見かけやすいか
猫の出産時期は、春と秋が多いです。春子(はるご)と秋子(あきご)と言ったりもしますね。見かけやすいとしたら、子猫が自分で歩けるようになってから。生後1ヵ月くらいでよちよち歩きをし始めます。
- 春出産した子猫であれば、6月、7月辺り。
- 秋出産した子猫であれば、12月、1月辺り。
猫の健康状態、地域差(寒暖差)など様々な条件があり一概には言えませんが、この辺りは見かけやすい時期かもしれません。
どんな時に見かけやすいか
子猫が自分で歩けるようになると姿を現すことがあります。では、どんな時なら見かけやすいか?管理人の体験談としては、
- 晴れの日の朝方、6時~9時くらいの時間帯。
- 雨が上がり、晴れ間が出てきたとき。
- 授乳後、母猫が油断しているとき。(午前中が多かったです)
- 22時以降の夜遅い時間帯。(子育て場所を移動している所を見たことがあります)
この辺りは見かけるときがありました。
また、少し大きくなってくると母猫が子猫を連れて餌場に連れていきます。餌やりする方がいて、餌の時間帯が決まっていれば、見つけられる可能性が高いです。
その他疑問
子猫を保護した人はどうやって捕まえたの?逃げないの?
- 生後1ヵ月未満で逃げなかった。逃げても捕まえられた。
- 弱っていた。
- 母猫を手懐けていた。
- 餌付けしていた。(猫が気を許していた)
基本的に野良猫は、人を避けます。子猫も同じで人を見かけたらサッと身を隠すのが普通です。しかし、発見が遅れて人の接近を許してしまった場合、その場で動かないこともあります。この場合、素早く近寄れば素手でも捕まえることができます。猫は驚いた際、身体が硬直します。多くの猫はそれでもすぐに反応して逃げ出しますが、稀に動けず捕まえられるケースがあります。
野良子猫を飼いたい場合、どうすれば?
色んなところから情報を得ましょう。
- 保健所
- 動物病院
- 猫のボランティアの方、愛護団体
- スーパーなどの掲示板
- 新聞やフリーペーパーの飼い主募集のコーナー
- ネットの里親探しのサイト
以上になります。