地域猫活動のトラブル。賛成・反対?疑問や問題をQA形式でまとめました

 地域猫反対、外猫反対。地域猫による被害に悩んでいます。

元々は、地域住民のため、ひいては猫のため。そんな活動であったはず。活動がうまくいっていない地域では、地域猫の面倒を見る人、迷惑している人との間で、人同士のトラブルにもつながります。

どうしてこうなった?

地域猫賛成の人も反対の人も不満や怒りを抜きにすれば、良い活動になるはずだから始めたのだと思います。なぜこうなってしまったんだろう。なぜこうなることがあるんだろう。なんて思うはず。

どうしてこうなったのか、地域猫活動の疑問や不満、問題点などをQA形式でまとめます。


・・・QA形式でまとめる前に。
環境省が公開している地域猫活動のガイドラインを確認。政府が示す大まかな指針。守るのが好ましいルールのようなものです。とても重要です。

環境省の地域猫活動ガイドライン

要約すると以下になります。

  • 地域の合意を得る。事前に猫が嫌いな人、地域猫活動に反対の人を含めた周辺住民の理解や協力を得てから始める。
  • 地域猫の管理対象は全頭の不妊・去勢手術を行う。
  • 給餌は住民の許可を得た、決められた場所・決められた時間で行う。置きエサ厳禁。
  • トイレを設置し、トイレの清掃と管理。また、トイレ以外の場所にされた糞の清掃を行う。
  • 代表者を決め、トラブルや苦情の対処を行う。

環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」(PDF)

地域猫活動の疑問や不満、問題点

No.1

地域猫って誰がどのようにして作ってるんですか?

 町内会の会長や地域・コミュニティの代表者、動物ボランティアの方などが中心となり、行政との協力、地域住民と話し合いの上、ルールを決めて活動が始まります。


No.2

地域猫活動の意義がよくわかりません。何で地域で面倒をみないといけないですか?

 猫の問題として考えるのではなく、地域の問題と考え、地域の問題や課題を解決・改善するための活動が地域猫活動です。野良猫を排除するのではなく、地域住民が飼育管理することで、野良猫によるトラブルをなくすための試みになります。


No.3

地域猫に助成金を出すのは税金の無駄遣いではないでしょうか?

 助成金は主に去勢不妊手術の補助金に充てられることが多いです。

では、なぜ去勢不妊手術を行うのか?「増えるのを防いで自然減させる」です。猫は繁殖力が強く、近親交配もしていきます。それに今いる野良猫達も元は、1匹、2匹と数えられる程度の数だったのではないでしょうか?放っておくと自然と増えていってしまうのです。

増えるのを防ぐだけでも意味のある助成金。と言えると思います。


No.4

地域猫に餌やりまでする必要はあるのでしょうか?去勢不妊手術して野良猫を増やさないようにするのは分かります。結局、猫好きな人達が外で猫を飼ってるようなものでは?

 地域猫活動は、給餌もトイレも適切に管理されてこそ。トラブルや問題があった場合の対処も必要とされています。

地域住民の合意を得ないで始めた地域猫活動なら、なんとなく近所の猫好きが世話しているだけの野良猫です。誰かが迷惑と感じる、迷惑をしている地域猫であるなら、それは野良猫と同じではないでしょうか?

地域の合意を得ることが大切ですが、住民全員に不快感を与えないように配慮するのは現実的に無理だと思います。しかし、反対の方が感じている問題に妥協点はないのでしょうか?やはり地域の合意を得るために十分な話し合いが必要なんだと思います。


No.5

地域猫活動って結局のところ野良猫の餌やりを肯定するだけなんじゃないでしょうか?

 環境省が公開しているガイドラインや地域で決めたルールを守って活動していけば、野良猫によるトラブルが減ってくると思います。今より改善できる、問題を解決できるから始める地域猫活動だと思います。

地域で話し合いをされる・された際に、去勢・不妊手術で尿スプレーや鳴き声、ケンカが少なくなること、トイレを管理することで糞を庭などにされなくなる。

課題を解決できる。

という話があったから地域で合意して始めたのだと思います。
「餌やりを肯定するだけ」と思われるような活動になっているならば、話し合いが不十分だと思いますし、地域で合意したとも言えないと思います。始める前なら話し合いを、始めた後なら何かしら起きているトラブルや問題を代表者にぶつけてみてはと思います。
ルールが全く守れていない、そんな代表者に相談なんてできない。というのであれば、自治体や保健所に直接話すことも必要かもしれません。


No.6

猫の住みやすい環境を作ってしまったら、それこそ簡単に捨てる人が増えるのでは?保健所に出すより簡単で手軽な処分方法になってしまうのでは?

 動物愛護法で虐待や遺棄は犯罪で刑罰の対象。法律や活動に関する普及活動は行政の役目です。しかし、出来る事は限られているかもしれません。公共の場(公園など)に猫を集めない。捨てられやすい場所の把握。捨て猫は「犯罪」であることの周知(回覧、立て看板)。

地域猫活動の事前にできること、継続して行っていくことを整理して、地道な活動が必要だと思います。


No.7

地域猫が庭に糞をして大変迷惑してます。

 もし、糞はされっぱなし、困っていても相談できる窓口がない。そんな状況なら、地域猫とは言えないと思います。単なる去勢不妊した野良猫と同じです。

餌やりしたい人だけが餌やりをして、糞尿の処理は関係のない住民が行うということであれば、それはもう地域猫とは言えないです。


No.8

糞尿問題をなぜボランティアのせいにするのか?地域猫が始まる前からあったのでは?

 地域猫活動を始める際に取り決めたルールを守れているでしょうか?

地域住民の合意の元に始めた地域猫活動であれば、トイレに関してもルールがあるはずです。トイレ以外の場所にされた糞も片付けるように取り決めているのでは?

とても単純な話な気がします。

トイレの責任が持てないなら餌やりも止めましょう。


No.9

何もしない人がどうして文句ばかり言ってるのか?野良猫を増やさない努力もしない人が地域猫活動を批判するのは理解できない。

 文句を言われる方は、野良猫に困っていた方ではないでしょうか?
何か問題があってのことだと思います。

地域猫活動の代表者は、トラブル・問題に対処されているでしょうか?
トラブル・問題があった場合に、地域の住民の方は、活動の代表者や連絡先にすぐに連絡や相談ができる体制は整っているでしょうか?

また、地域住民の合意を得ないで始めた地域猫活動であれば、すぐに問題が浮き彫りになると思います。


No.10

実際のところ、猫の頭数はきちんと減少していくのでしょうか?

 千代田区の人口は、54,460人 (2015年5月1日)。面積は11.66km2。皆様がお住まい地域はいかがでしょうか?(唐突)

千代田区では、平成12年度から延べ約2,500頭以上の去勢不妊手術を行ってきたそうです。
減少していくのか?の質問の答えにはなっていませんが、去勢不妊手術を行う数は十数年経っても減っていないと思われます。

千代田区「飼い主のいない猫への取り組み


No.11

猫嫌いの人はどうなるのでしょうか?

 猫嫌いな方、苦手な方、猫アレルギーの方などもいらっしゃいます。こうした方が置き去りになるようでは、地域の合意を得られた。とは言えないでしょう。

こうした方達は、どうなれば地域猫を受け入れられるのでしょうか。少なからず家の周辺になるべく来ないようになれば妥協点になりませんか?

給餌をする場所やトイレの設置場所を決める際に、猫嫌いな方、苦手な方、猫アレルギーの方が住む周辺を避ける配慮が必要だと思います。

こうした配慮があっても通勤・通学の通り道に猫がいる場合や駐輪場や駐車場などにいる場合もあり、全てが解決するわけではありません。これは最低限の配慮として必要なことだと思います。


No.12

なぜ野良猫嫌いな人は害獣扱いするんですか?

環境省「希少種とノネコ・ノラネコ

人や生態系に被害があれば問題になる。ノネコは世界や日本の侵略的外来種ワースト100に選ばれています。


No.13

可愛がっているのなら自分の飼い猫にすればいいのに・・・

 地域猫は、可愛がるだけ。ということではありません。地域の合意の元、ルールを決めて面倒を見ています。

ただただ可愛がるだけなら、糞尿の始末はしなくてもいいし、病気になっても面倒見なくてもいい、死に目も見なくてもいいから楽でしょうね。


No.14

地域猫って拾っていったらだめなんですか?

 常識ある人ならば、誰かが面倒を見ている猫を勝手に連れて行かないと思います。それに、放し飼いの飼い猫かもしれませんから。


No.15

地域猫活動は意味ありますか?地域猫がいるから、猫を捨てる人がいるんじゃないんですか?他地域から猫が来たり、新たに捨て猫が増えたり、去勢不妊できなかった猫達が出産したり・・・堂々巡り。

 → 猫を売る人
|  ↓
|  猫を飼う人
|  ↓
|  捨ててしまう人
|  ↓
|  野良猫に餌やりする人
|  ↓
 ← ボランティア活動して面倒を見る人

堂々巡りで言えば、こんな構造でしょうか。これを眺めていると
「捨ててしまう人」と「野良猫に餌やりする人」
をなんとかすればかなり問題は解決するんじゃないかと思えてきます。


以上になります。
人間が一つの動物に肩入れし、介入しすぎることは、時に思いがけず良くない結果を引き起こすのかもしれません。猫だけを特別扱いしすぎているのかもしれません。


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