全国的に野良猫って増えた?管理人は苦情件数など統計資料を調べた

 全国的に野良猫が増えてきている感じがしませんか?

役所や保健所に相談をした際にも「苦情や相談は多い」と言う話を聞きましたし、野良猫に関するニュースも目に付くような気がします。

管理人がアンテナ貼っているだけかもしれませんが、野良猫が減った。と思う人の方が少ないと思うんですよね。

なんとなく、野良猫増えてきてしまっていないかな?

と思っていて、実際のところどうなんだ!?と疑問に思いました。

国や自治体で野良猫の数を把握していたり、とある団体が統計取っているなんてこともありませんので、以下の観点で客観的に見て取れないか調べてみました。

  • 野良猫の問題や数に関するニュースの内容から探る
  • 自治体の猫に関する苦情件数の統計資料から探る

野良猫の問題や数に関するニュースの内容から探る

管理人がまずひっかかったのが、以下のニュースです。

福岡市の野良猫増加の記事

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/451582/
西日本新聞

福岡市の野良猫の数が、推定 10万匹 と記事にされています。
これ、”県” ではなく、”市” です。こんなにいるものなんですかね。

ちなみに、福岡市の人口は、約150万人です。
それから、飼い猫の数は、全国で約1000万匹と言われています。
福岡市の人口から見ると、飼い猫で約11万匹程度かなと思います。

そうなると福岡市には飼い猫とほぼ同数の野良猫の数が生息しているということになるってことです。

管理人的には、10万匹という数をどう数えたのかが気になりますが、鵜呑みにするとこういうことです。

福岡市の人野良比で言えば、住民15人:野良猫1匹 ということになります。

それからこの数がどのくらい多いのかを人口密度から見ると
福岡市の人口密度(1km2)は、「4,216.68」なので、これを上の人野良比の割合に照らし合わせてみる

1km2に、住民4,216人:野良猫281匹 ということになり、

福岡市では、1km2に野良猫が281匹程度生息している計算になりますね。

やっぱり、福岡市の野良猫10万匹は、誇張された数のような気がします。多すぎです。

とは言え、めちゃくちゃ増えてきてるよ。ということは、間違いではないのでしょう。


次は、不妊・去勢手術の記事。

猫島の全匹不妊・去勢手術の記事

https://www.ehime-np.co.jp/article/news201802210016
愛媛新聞ONLINE

こちらの記事では、青島に130匹の猫が住んでいると記載がありますが、別記事を拝見したところ、不妊・去勢手術を172匹実施とあり、推計は210匹とのことでした。200匹程度生息しているのは間違いないでしょう。

この記事で、野良猫の数の何が言いたいかと言うと、以下を見てもらえると見えてくるものがあります。

2013年12月「猫が100匹以上暮らす島」

https://gigazine.net/news/20131208-cat-island-aoshima/

2014年06月「猫が100匹住む島」

https://rocketnews24.com/2014/06/09/450315/

2016年02月「150匹ものネコが暮らす」

http://news.livedoor.com/article/detail/11228539/

2018年10月「人口6人、猫200頭以上」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000033795.html

記事タイトルにある猫の数が、年を追うごとに増えています。
だいたいこれくらいいるだろうな。と記載している思うのですが、増加しています。
付け加えると、増えすぎた結果、全匹の不妊・去勢手術に至った。ということです。

これら以外でも奄美大島のノネコ3000匹の駆除のニュースなどもあります。(奄美の猫は、野良猫ではなくノネコですが)野良猫の数が増えているようなニュースは目に付くようになっていると思います。

自治体の猫に関する苦情件数の統計資料から探る

公開されている資料の中で、年度単位に推移が見て取れる資料を抜粋しました。

※飼い猫と野良猫の区別がない資料が多く、野良猫だけの苦情の件数は定かではありませんが、参考になる数値かと思います。

苦情件数が減少傾向

香川県
統計資料
出展:香川県HP 香川県動物愛護管理推進事業の実績 P19より引用

H24の1,690件をピークに、H27では1,330件。2割程減少している。

苦情件数が横ばい

茨城県
統計資料
出展:茨城県日立市HP 茨城県猫の適正飼養ガイドライン P23より引用

茨城県の猫に関する苦情相談件数は、H19~H26にかけてほぼ横ばい。
苦情の割合は増加しているが、件数自体は横ばいで推移している。

京都府京都市
統計資料
出展:京都府京都市HP 京都市動物愛護行動計画に基づく取組予定(平成29年度) P3より引用

京都市の棒グラフから猫の苦情件数を整理するとおおよそ以下になる。

H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
1,250 1,350 1,500 1,450 1,150 1,150 700 800 950

H25~H27にかけて、増加傾向だが、H19~H24の件数からは減少している。(横ばいの部類に入れさせていただいた)
なお、H30に犬猫の苦情件数を1000件に減らす青写真を描いているが、京都市ではH27に餌やり禁止条例を制定している。
この条例の効果を見込んでの苦情件数想定だろう。

北海道札幌市
統計資料
出展:北海道札幌市HP 札幌市における動物愛護管理の現状 P26より引用

札幌市では、ほぼ横ばい。H28に661件と過去5年間で一番少ない件数となっている。(この1年だけで減少とは言い切り難いので、横ばいの部類に入れさせていただいた)

苦情件数が増加傾向

神奈川県
統計資料
出展:神奈川県HP 神奈川県平成29年度動物保護センター事業概要 P33より引用

神奈川県では、H24の451件を境に、H28は倍以上となる1,063件。明らかな増加傾向。

岩手県
統計資料
出展:岩手県盛岡市HP 「岩手県動物愛護センター(仮称)基本構想」 P20より引用

岩手県では、H21~H25までは、200~350件の件数で推移。H26~H28にかけて、460, 530, 551件 と増加した。

鹿児島県
統計資料
出展:鹿児島県HP 鹿児島県動物愛護管理推進計画 P10より引用

鹿児島県の棒グラフから飼い主不明猫の苦情件数を整理するとおおよそ以下になる。

H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24
150 100 150 180 220 320 250 280 310 328

飼い主不明猫(=野良猫)の苦情件数が明らかに増加しています。


上記、苦情件数が増加しているからといって、野良猫の数が増えた。とは言い切れませんが、増えている可能性は十分にあり得ます。


以上になります。数字にしてみるとどうでしょうか。野良猫が増えてきているような気がする・・・というのは、感覚だけの話ではないと思います。


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