庭の芝生や花壇に糞をされる。猫よけが効かない。だったらいっその事、被害を一か所に・・・広範囲の被害から一か所の被害に留まらせる・・という方法です。
糞の片付けもしなければいけませんから「なんで野良猫の糞の面倒を見なきゃいけないんだ!」と思われるかもしれませんが、手入れをしている芝生や大切な花壇を荒らされるよりはまだマシ。という観点からの対策です。
▼目次
やってみる前に掃除のこと、ご近所付き合いのこと
掃除のこと
猫は綺麗好きと言われており、トイレも清潔に保っておかないと使わなくなります。ですので、猫用トイレを用意する場合、トイレの清掃が日課になることを考えなくてはなりません。
ご近所付き合い
猫用トイレを敷地に設置する場合、ご近所さんに一言伝えておいた方がいいかと思います。野良猫に餌をやっていると勘違いされるのも困りますし、ご近所さんが野良猫で何か被害に遭った際、トラブルにもなり兼ねません。糞に困っていて、止む無くトイレを設置することにした。とお伝えしておきましょう。
もしご近所さんも糞尿被害に遭われていて、トイレに賛同していただけるなら、協力してトイレの管理をお願いできることも。手間が軽減できるかもしれません。(地域の事情によっては、町内会などの自治会に相談の上、設置を検討することも必要かもしれません)
猫トイレに必要なもの
- トイレ用の箱(トレー、プランター、ダンボール等)
- 土、砂(園芸用の土、猫砂)
トイレ用の箱(トレー、プランター、ダンボール等)
トイレ用の箱は、外に置くため、雨に濡れても長持ちするものがいいでしょう。
手元に適当な物がない場合や試しで使ってみるならダンボールでもいいかと思います。ダンボールを使う場合、大き目のビニールでダンボールを包むようにかぶせましょう。
また、プランター+園芸用の土で猫用トイレを作るやり方を紹介するのをよく見かけます。(地域猫活動等で)プランター+園芸用の土だと、普通にガーデニングを楽しんでいるお宅のプランターを猫がトイレと勘違いしてしまうことがあるかもしれません。この辺りも配慮するなら、少し深さのある水切り籠と水切りトレーかメッシュタイプの籠の方がいいかと思います。
発泡スチロールのトレーという手も有り
スーパーからタダでもらえると思いますし、発泡スチロールに魚が入っていたものであれば、匂いでおびき寄せやすくなります。
いずれにせよ掃除のことを考えると水捌けの良いものがベスト。発砲スチロールを使う場合は、底面に穴を開けておくなど工夫が必要です。
土、砂(園芸用の土、猫砂)
日々の清掃を楽にするなら燃えるゴミに出せて固まるタイプの猫砂。もしくは、固まらない猫砂にして糞は処理し、砂を水で洗い流せるもの。どちらかが良いと思います。手間のかからない方がベスト。
お金をかけずにやりたいなら園芸用の土。(庭にある土でもOK)
庭などで糞尿をされている場所の土を少し混ぜましょう。猫は自分の匂いが付いていると安心します。
設置しておびき寄せる
設置場所
- いつもされている場所。ここならすぐに使い始めると思います。※いつもされている場所でされたくない場合は以下
- 人目につかない静かな場所
- なるべく雨のかからない場所
その他、いつもされている場所と似通った場所(壁沿いや隅の方など)があればそこもトイレ場所として適しているはずです。
管理人宅付近のよく糞をされてしまっている場所では、
- 人通りが少ない場所
- 住居の壁際
- 電柱の下
でよくされております。人目に全くつかない場所ではありませんが、壁を背に風通しが良く開放的で、雨が降れば糞を流し、自然と清掃がされていくようなところです。猫達には良い場所なのでしょう。壁沿いの家が別荘宅で人の出入りが少ないのもポイントです。
※設置場所が隣のお宅に近い場合、ご迷惑をかけてしまうことも考えられます(臭いや敷地の侵入)。十分配慮の上、設置場所を検討しましょう。
おびき寄せる
設置したトイレをなかなか使ってくれないようであれば、
- マタタビ粉を土、猫砂に振りかけて誘引する。
- 糞尿されている場所の土を少し混ぜる。
を試しましょう。また、野良猫がトイレの場所に出入りしやすいようにしておくことも大事です。野良猫の行動をよく観察しているとどこから入ってきてどこから出ていくのかがわかります。通り道を辿れれば障害物等を置いたりすることで、野良猫の行動を(ある程度)コントロールすることも可能です。(根気いります)
日々の管理
- 日々の清掃。毎日されるようなら最低1日1回。される頻度に合わせて清掃しましょう。
- 土、猫砂の入れ替え。糞を処分する。土、猫砂が減ってきたら補充する。
- トイレ以外の場所でされたら速やかに処理する。(定番化されないように)
- 糞尿の臭いがひどい場合は、土、猫砂の総入れ替え、猫用の除菌、消臭剤で匂い消しをする。
また、折を見てご近所さんに糞尿の問題が起きていないかも確認しておくのも大事です。猫はトイレの場所を決めてする動物ですが、それはなるべくの話です。トイレの場所の選択肢が他にもあればどこでもできます。都心のように野良猫の生活場所が限られていて安心してトイレできる場所が少なければ特定の場所でしつづけますが、そうでなければ容易に場所替えすることもあります。トイレを設置した結果、行き来が増え、ご近所さんへに迷惑をかけるという事態にならないためにも周囲への配慮が大切だと思います。
以上、一人で行うのは大変なことと思います。ですが、近隣の方や町内会の協力が得られにくく、自分で対処しなければいけない場合、対策の一手になればと思います。
また、餌やりだけしていてトイレの管理をされていない方がいるようでしたら、町内会や保健所に現状を相談するのもいいでしょう。特に保健所では不適切な餌やりの実態があれば指導を行ってくれます。