猫よけのために設置したのに散歩中の犬に反応してしまい、ご近所迷惑になるのは避けたいと思う方も多いと思いましたので、まとめました。
猫・犬・人が聞き分けられる周波数
低い | 高い | |
---|---|---|
猫 | 25Hz | 75,000Hz |
犬 | 40Hz | 65,000Hz |
人 | 20Hz | 20,000Hz |
人の場合、成人している多くの方は、16,000Hz以上の高周波帯を聞き取れる人は稀です。モスキート音と呼ばれる高周波で、若者にしか聞こえないという話はご存知の方も多いと思います。モスキート音は、17,000Hz 前後の高周波音で、蚊の羽音のようなキーンという不快な音からモスキート(蚊)音と呼ばれています。
猫が嫌がる周波数
一般的には 18,000~23,000Hz と言われており超音波装置の仕様も概ねこの辺りの周波数を出力しているものが多いです。
ガーデンバリア 18,000~23,000Hzイヌヤ番人くん 15,000~60,000Hzアニマルバリア 19,500~23,500Hz
多くの製品が周波数を変調させて、音を揺らぐように聞かせる構造です。イヌヤ 番人くんは、感度をダイヤル式のネジで調整を行います。音に慣れてしまったら手動で変える方式です。
犬が嫌がる周波数
一方、犬が嫌がる周波数はどの辺りでしょうか。
アニマルバリアなどの超音波装置は、猫以外の動物にも使えるようになっています。
大型犬やキツネなどの動物を対象にした周波数は、「15,500~19,500Hz」に設定して使います。また一般的には、13,500~20,000Hz を嫌がると言われていたりもします。
ただし、犬の場合は犬種によって個体の大きさが異なり、耳の形も様々です。犬種によって差異が出てしまうようです。
なぜ高周波帯の音を嫌がるか
モスキート音が聞こえる、聞いたことがある方ならわかるのですが
「キイィィィィーーーーーン・・・」
という頭の奥で鳴り響くような感覚で、気分が悪くなったり頭痛がしてしまいそうな音がします。それをずっと聞かされると思うと人間でも嫌だと思います。犬や猫にもかなり不快な音に聞こえていると思われます。
野生動物は低い音も苦手
また、野生動物の本能的には低い音も苦手です。体の大きい動物は、声帯も大きくなり、低い声になります。
低い音=大きな動物 -> 唸り続けている=身の危険
という意識に繋がり、警戒したり怖がったりします。
(低い音も猫よけに使えるのかもしれませんが、人にも聞こえる嫌な音になり兼ねないため採用されていないと思われます)
猫よけの超音波は、犬に影響があるか
猫よけ超音波の販売元に問い合わせたところ
「犬にも聞こえますが、効果については一様ではありません」「犬の個体差によって聞こえることでストレスを感じてしまう可能性は考えられます」
といった回答でした。
管理人の実体験では、散歩中の犬は確実に気付いてる仕草を見せます。音の方を向いたり、立ち止まって耳をそば立てたり。しかし、驚いて逸走するようなことはありません。音に興味を示して近寄ろうとする犬はたまにいました。また、少し足早になってその場から立ち去ろうとする犬もいます。
聞こえているのは間違いないと思いますが、悪い影響があるのかまではわかりません。犬に関しては、たれ耳の犬もいたりしますので、犬種によって差がでるところもあると思います。
管理人の体験では、パニックになるような行動は見たことがありませんが、気になる場合は、設置場所を調整してなるべく散歩中の犬に反応しないようにした方がいいでしょう。
それよりも管理人的には、飼い主に気付かれていた方が恐怖だと思っています。
不快に思われたり、猫嫌いの人が住んでる・・・と思われたり、いいことはないですから。超音波装置が鳴りっぱなしとか通行人や散歩中の犬に反応してしまっているなどがあれば、設置場所の調整は必要だと思います。
余計なトラブルを招かないためにも。
以上になります。