エンジンルームに入ってしまった猫の出し方

 猫にとって車は危険な存在だけど、暖を取れる場所でもある。あなたが買い物から家に帰って駐車をすれば、車はしばらく暖かく魅力的な場所に映ります。

猫もわざわざガソリンやオイルの臭いが充満するエンジンルームを好んでいるわけではないと思いますが、冬の季節は暖を取れる場所を求めます。

猫の存在に気付かずにエンジンをかけたり、発進してしまったら、その存在に気付いた時にはミンチになってしまったり、車検の時にミイラが発見されます。(たまに生き残って脱出できます)

車のオーナーからすれば、エンジンルームの洗浄費や修理費のこともあり、心も懐も痛めることになるでしょう。

できれば不幸な出来事はお互い遭いたくありませんので、暖を取る猫にはそっと立ち退いてもらいたいところです。

  1. 多くの猫は音に驚いて出て行きますが・・・
  2. エンジンルームに猫が入ってしまった時の出し方
  3. エンジンルームに入られないようにする方法
  4. 猫がエンジンルームにいるかいないかを確認する方法は?

多くの猫は音に驚いて出て行きますが・・・

エンジンルームに入り込んでしまった猫も多くは人が近寄れば出ていってくれます。

  • 人が近づく。(人の気配に気付いて出て行く)
  • キーでドアを解錠。(解錠音・ミラーの開閉の音に気付いて出て行く)
  • ドアを開ける。(ドアの開ける音に気付いて出て行く)
  • ドアを閉める。(バンッと大きな音に気付いて出て行く)

通常、車に乗り込む際の動作で人の気配に気付いたり音にも気付きます。多くの猫は、これらを察知して出ていってくれます。

それからリモートでエンジンをかけるエンジンスターターの場合は、猫に気付く間を与えないことになるので注意しましょう。
エンジンルームで被害に遭う猫の多くは、焼け死ぬというよりファンやベルトなどに巻き込まれています。
突然エンジンがかかってしまったら猫からしても逃げる間もなく巻き込まれ悲惨な結末になる可能性が大いにあるでしょう。
猫がエンジンルームに入られてしまう恐れがある場合は、使用しないのに限ります。

エンジンルームに猫が入ってしまった時の出し方

ボンネットを叩いて起こす猫バンバン

日産では「猫バンバン」プロジェクトを推進しています。

「#猫バンバン」プロジェクト

日産

今では多くの方に知られるようになった猫バンバン。
日産の2016年の調査結果では、猫バンバンをした人の7人に1人が猫が出てきたという結果だそうです。

また、猫バンバンをすることで、猫が出て行かないまでも音に気付きエンジンルームから物音がしてドライバーが気付ける場合も多いです。

「ガサッ」「ガタッ」「ゴンッ」

物音がしないかどうかも耳を澄ませて確認しましょう。

エンジンルームに入り込む猫

クラクションを鳴らす、ボンネットを閉める。

ボンネットを叩きたくない場合は別の方法を。(猫「バンバン」という表現ですが、実際はコンコンとノックする方が多いと思いますが)

  • エンジンをかける前に軽くクラクションを鳴らす。
  • ボンネットを開け閉めする。

音を使った簡単な方法で、猫バンバンと同様に驚いて逃げ出してくれることが多いです。

逆に臆病な猫だと、怖がってしまい余計に出てこなくなることもあるので、必ず出てくれるわけではないことも考えておきましょう。

なかなか出てくれない時

猫が怖がってしまったり、音に鈍感な場合は、なかなか出て行ってくれないこともあります。

この場合は、人の気配があると警戒して出て行ってくれません。出たいけど出ていけない状況に陥ってしまっているかもしれないので、車から離れて少し様子を見てあげるのがいいでしょう。人の気配がなくなってもすぐには出て行かないことが多いので、10~20分程度は様子を見る必要があります。

また、猫はエンジンルームに暖を取る目的で入り込んでいるので、ボンネットを開けておくこともいい方法です。(駐車場所や天候によりますが)
エンジンが冷えればそこに留まる理由もなくなるので、出ていきやすくなります。

その他の方法

  • 餌でおびき出す。
  • 霧吹きで水をかける。
  • JAF・ディーラーなどに頼る。

餌でおびき出す場合は、車の外へ誘導するように少量ずつ餌を置いて匂いを辿れるようにした方がいいでしょう。侵入口付近から車の外へ誘導するように餌を置いてあげるのが効果的だと思います。匂いの強い食べ物(唐揚げ、焼き魚など)がより効果的です。

また、入り込んでしまった猫の姿を確認できるなら、霧吹きで水をかけてあげるのもいいかもしれません。猫は水が苦手です。より奥に入り込んでしまう心配がないなら試す価値があるでしょう。

最悪は、JAF・ディーラーなどに頼るという手もありますが、本当にどうしても出て行ってくれない時だと思います。

エンジンルームに入られないようにする方法

  • シャッター付きの車庫に駐車する。
  • 駐車場所を変える。(野良猫・放し飼い猫がいない場所に変える)
  • 猫よけをする。(忌避剤・超音波等)
  • アンダーカバーを取り付けられる車なら取り付ける。

シャッター付きの車庫に駐車できれば、確実。

もし、月極などの青空駐車の場合は、駐車場所を変えるだけでも入られにくくなる場合があります。
自分の車だけよく入られてしまっている場合は、猫の通り道だったり陽当たりがよかったり、猫にとって都合の良い場所になっている可能性があります。
駐車場内で移動が可能であれば、管理会社に事情を説明して移動を願い出てみるのもいいかもしれません。

猫よけに関しては、車の下に忌避剤を撒いたり、超音波装置を設置するなど。犬を飼っている方なら犬の毛をばら撒いておくのも効果があるかもしれません。
猫よけはやってみないと効果が出るかわからないのが難点です。それに継続して続けるのも大変です。
簡単にできるところから始めてみて、様子を見ながら対処をしていくのもいいかと思います。

車の下の猫

猫がエンジンルームにいるかいないかを確認する方法は?

そもそも猫がエンジンルームにいるのを知っていれば、すぐにエンジンをかけるなんてしません。知らずにエンジンをかけてしまうから不幸な出来事が起こるわけで。

猫の鳴き声や猫が動いた音がわかれば簡単ですが、静かにじっとしていることも多いので気付きにくいです。

もちろん、エンジンを始動する前に数分の時間をかけて車両をチェックするのは有効です。車の下、タイヤ付近の隙間、ボンネット内などチェックするのが本当はいいんでしょう。

毎回そこまで十分なチェックができない場合は、他に何か確認する方法はないのか?というわけですが、あまりいい方法はありません。

トレイルカメラを仕掛けておく。

赤外線感知式のトレイルカメラであれば、有効範囲に猫が通ればスマホなどに通知メッセージを送る機能があります。

安価なものであれば、例えば以下のようなものが販売されています。

石灰を撒いておく。

車の付近や車の下などに石灰を撒いておけば、足跡の有無で猫の存在を把握できます。
雨が降れば撒き直しが必要で、猫通りが多い場所だと足跡が多すぎてわからないということもありそうです。

あまりいい事前の確認方法がないから予防策(猫バンバン)が取り上げられるのだと思いますが、野良猫が多いお宅や過去に入られてしまった経験がある方は、エンジン始動前の車両チェックは有効だと思います。


以上になります。ディーラーの方に聞いたお話だと、猫を巻き込んでしまい修理や洗浄が必要な場合は、数万円はかかるとのことでした。(6万円程度かかってしまった場合も。車種や修理箇所によって異なるので一概には言えないとのことでした)

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のらねこらむプロフィール

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のらねこらむ管理人

2017年4月に新居へ引っ越した直後から野良猫に悩まされる。
日々、野良猫との領地争いを繰り広げています。

対策グッズのほとんどは、実際に買って・試した結果をまとめたものです。
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