野良猫の苦情はどこに言えばいい?

 野良猫問題の苦情って、結構我慢している人も多いと思うし、ご近所トラブルも心配で嫌だから言えない人もいると思います。

あと、どこにとか誰にというのもあって、苦情をすると面倒な人だと思われないか心配もあると思うんですよね。
でも、苦情を言うか考えてしまうくらい困った状況だと思うので、迷惑や被害を我慢しなければいけないのもおかしな話だと思うのです。

それから、野良猫問題が実際にあるのに周りで何か対応されている様子がなければ、餌やりしている人や面倒を見てる人も多かったり、野良猫が多くいる環境に否応なしに慣れてしまっているのかもしれません。
おそらく、こうした問題にぶち当たるのって、引っ越してきたばかりの人とか苦情や相談を受けて初めて問題が起きているのが分かった方なのではと思います。

ご近所の波風は立たないようにしたいし、でも野良猫の問題はなんとかしたい。

苦情はどこに言うべきかや管理人の体験談を書いてみました。

▼目次

  1. 餌やりしている人に直接の苦情はやめるべき
  2. 問題の起きている場所の管理者に苦情を入れる
  3. 苦情は(野良猫がいることで)生活環境に問題が起きていることを伝えた方がいい
  4. 自治会に苦情を入れたら、回覧で餌やりの注意喚起
  5. その後、近所同士で協力して餌やり禁止
  6. 野良猫が多すぎる。役所に苦情を入れたら
  7. 道路の糞が酷すぎてブチ切れ・・・役所に苦情を入れたら
  8. 保健所は動かない。「対応する」は、口だけだった

餌やりしている人に直接の苦情はやめるべき

野良猫に餌をやるような人ってちょっとおかしいから、変なトラブルに巻き込まれたら怖いから、止めておいた方がいい。

偏見ありきで言えば、このような話。

餌やりする人って、悪気があってやっているわけではありません。むしろ、捨てられてお腹を空かして可哀想な猫の面倒を見ている、という良い事をしていると思っているかもしれません。
良い事をしていると思い込んでいるのに、突然、他人から苦情や注意を受けたら嫌な気持ちになるし、怒る人がいるのも不思議な話ではないと思います。

苦情を言う側の立場だと糞尿などの被害が酷いから伝えているわけですが、餌やりする人達にとっては、そんな問題知りません。気にしていません。それくらいのことで何を言ってるんだって思ってるくらいです。

それに、餌やりする人達は、雨の日でも自分の体調が悪い日でも欠かさずやるような人もいるくらいです。
何か思い入れがなければ、毎日続けるのって簡単なことじゃないと思います。
でも、毎日やる人はやっています。それだけでも並々ならぬ行為だと思いませんか?

特に、相手のことをよく知らなかったり、いい関係ではない場合は、トラブルにつながりかねないので苦情を伝えるのはやめておくべきでしょう。(問題が解決するどころか余計なトラブルに巻き込まれます)

問題の起きている場所の管理者に苦情を入れる

問題の起きている場所も様々です。

ご自宅、マンション、駐車場、公園、路上など。

一概にどこの誰にというのが難しく、伝えたところで必ずしも対応してくださるかもわかりません。

しかし、その場所での問題です。
その場所の管理上の問題があるとすれば、管理者は問題を放置しておくと責任問題になるかもしれませんので、渋々でも対応をしてくれる場合もあります。

ご自宅やその周辺の問題であれば、自治会や役所、または保健所。
マンションや駐車場であれば、その管理者。
公園や路上は、役所(または都道府県庁)。

こういった場所の管理者に苦情を入れるのがいいでしょう。

もちろん、苦情や相談を聞いてくれる信頼できる方が身近にいるならまずはその方へ。というのがいいのだと思います。

苦情は(野良猫がいることで)生活環境に問題が起きていることを伝えた方がいい

苦情を伝えるとしたらどういった事を伝えるべきでしょうか。

  • 野良猫が多すぎて困っている。
  • 野良猫に糞されて困っている。
  • 野良猫がうるさい。
  • 餌やりする人がいて困っている。

ストレートに言えばこういった所かもしれませんが、アプローチとしては以下の方が有効かもしれません。

  • 野良猫が多くて、交通の妨げになっている。(安全面の問題)
  • (自宅や公園に)糞がよく落ちていて不衛生。(衛生面の問題)
  • 野良猫の鳴き声がうるさくて眠れない。(生活環境の悪化の問題)
  • 餌の食べ残しがあって、不衛生。(衛生面の問題)

野良猫が多い地域では、猫が道路に座っていたり、飛び出してきたり車を運転していると注意が必要になることも多いです。
また、駐車場にも野良猫がよく出入りしていれば、糞尿で汚損されることもありますし、安全な出入庫を妨げることにつながります。
道路も駐車場も安全面で問題が起きていれば、現場の状況確認や対応を含め、何かしらアクションを起こしてくれるかもしれません。

他にも、公園で糞がよく落ちている、野良猫が多いなどあれば、子供の衛生面で心配ですし、妊婦の方もトキソプラズマ症の心配があります。また、引っ掻かれたり怪我をする心配もあるでしょう。

身近な生活面では、鳴き声がうるさくて眠れない、洗濯物をイタズラされて干せない、ゴミを荒らされるなど生活環境の悪化を伝えるのも。
置き餌などの食べ残しは、ゴキブリなどの虫が湧いてしまったり、カラスが増えるなどの衛生面の問題にも繋がります。

実際に苦情を言うべきか考えるくらいの状況では、すでにこういった問題が起きていると思います。
写真を撮っておいたり、メモしたり、ご近所さんと情報共有して、事実関係をきちんと整理してお伝えすると動いてくれやすいと思います。

カラスと猫

自治会に苦情を入れたら、回覧で餌やりの注意喚起

管理人も近所に野良猫が多く、引っ越し当初から糞被害に毎日遭っていましたので、色々と苦情と言いますか相談を各所にしています。
自治会、役所、保健所は、何度も電話していますし、実際に家に来てヒアリングされたこともあります。

これらへ相談をした話は、詳しく別記事で書いていますので、端折っていうと、

自治会に野良猫が多いこと、糞の被害に遭っていることを伝えたら、回覧で餌やりの注意喚起をされました。

これで餌やりがなくなって、野良猫もいなくなって、解決。なんてことはありませんでしたが、少なくてもこれくらいの対応はしてくれました。

その後、近所同士で協力して餌やり禁止

それから、これは管理人が住んでいる付近の話ではないのですが、少し離れた場所の話です。

回覧での餌やりの注意喚起もあってか、近所同士で餌やりはやめましょう。見つけたら自治会に連絡しましょう。と、ご近所20軒くらいの家が協力して自発的に対応をしていた場所がありました。
餌やりの他、野良猫の目撃情報も共有していて、大体どの辺りに野良猫が居着いているかも把握され、このお宅が餌をやっているというのもわかってしまったものです。

そうなるとどうなるか、餌やりをしていると自治会の役員の方へ連絡が入り、役員の方はそのお宅に行ってお話を聞く。
みんなが困っているという話を何度もして、そのうち諦めてその方も餌やりを止める。
野良猫はしばらくは居着いていたのですが、餌がなければ探し回り、その場から移動します。
最終的には、その地域(数十軒の住宅街のエリア)に野良猫が出入りすることは稀になりました。

住民同士の協力と圧が凄かったわけですが、それでも抵抗して餌やりを止めないくらいの人でなければ、自然と餌やりを止める羽目になり、野良猫も仕方なく移動をするというわけです。

ちなみに、その猫達がどこに行ったかと言えば、おそらくですが、管理人の家の近所に移動してきてます。ここらは餌やりする人多いので。(だから、管理人が住む辺りは野良猫が多い)

野良猫が多すぎる。役所に苦情を入れたら

管理人の場合、引っ越した時からすでに庭が糞だらけだったというキツイ状況から新生活をスタートしたわけですが、引っ越したばかりで身近に相談できる人もいませんし、自治会も未入会だった時期。
苦情や相談を入れるとしたら「役所」ってわけです。

あまりにも毎日のようにされるし、引っ越しする前にやられた分を含めててんこ盛りの悲惨な状況でしたので、

「この野良猫の多さ、何とかならないんですか?」

と役所に電話してみたわけです。
結果どうなったかと言えば、役所の方が家にヒアリングをされにきて、近所に餌やりをしている人のところにいって、ご近所さんが糞や鳴き声、車にも乗られたりして困っていると伝えてもらえました。

まあ、役所の方は、やれることはやってくれた。って感じなんですが、餌やりする人って簡単に止めないんですよね。
「はい、わかりました。もう止めます」なんて、その場では言うんですが、結局はほとぼり冷めたら再開しちゃうわけで。

これで様子見てもらって、また何かあったら連絡ください。って、その後も何度かやり取りしましたが、役所の方でも強制力がなく、注意くらいしかできないので解決が難しい状況でした。

道路の糞が酷すぎてブチ切れ・・・役所に苦情を入れたら

これは、うちの家族が電話した話。
あまりにも糞が酷くて、家の前の道路も酷くて、業を煮やして家族が電話しました。

もうね、うんざりだったんでしょうね。結構切れてたみたいで。

というのも、役所の職員がわざわざ家の前の糞を片付けにきたんですよ。
確かにでっかいウンコと乾燥したウンコもいくつかあって、特にでっかいウンコは本当に猫のものか?ってくらいで。
もしかしたら犬のウンコかもしれないんですけどね、もしくは野生動物とか。
普通、道路に動物のウンコが落ちてるくらいで片付けに来ませんよね。そんなことしてたら人手がいくらあっても足りませんし。

丁度、管理人が家に居た時で、よくわからん車が家の前に止まってたから様子を見に行って話を聞いてみましたが、「道路の糞って役所で片付けをするものなんですか?」って聞いたら「いえ、普段はしませんが、野生動物の糞かもしれないので様子を見に来ました」とのことで。

話していた雰囲気から察するに、電話口で相当ブチ切れられて嫌々見に来たんだろうなぁ..と思いました。(なんかすみません)

ちなみに当の本人は、出掛けていていなかったんですが、後でこの話をしたら「え?本当に来たんだ?」ってな感じで。
「そのままにしておいて感染症とか病気になったら責任取ってもらえるんですか!?」って言って電話切っちゃったって話だったんですけどね。

おそらく、役所の職員の方からしてみれば、いい迷惑なクレーム電話だったと思います。(本当に申し訳ない)

保健所は動かない。「対応する」は、口だけだった

これも別記事で前にまとめたことがあるので端折って。

一向に野良猫は減らないし、むしろ子猫が生まれて増えてきてるし、自治会や役所の対応だと難しいと感じたので、保健所にも苦情というか相談をしています。

これね、最初は電話口で「このままだと増えてきてしまうかもしれないので、役所と協力して現場の調査から始めます」みたいなこと言ってたんですよ。
それが、いつになっても何か対応をされている様子がない。
しばらくして、保健所にどんな状況か電話で聞いてみると、

現地調査をしたことはない。
担当が変わってしまったからもう一度詳しく話して欲しい。
保健所では役所から対応を依頼されないと動けない。
役所にまずは相談して欲しい。

とかふざけたことを言うわけです。
本当にクソ対応で、役所から対応を依頼するように連絡してって、市民からの相談は受け付けないなんてルールや規定みたいなもんあるのかって詰めようと思ったくらいです。
ただ、目的はこのクソ対応をする保健所の担当者をどうにかするのではなかったので、どうすればこの問題の対応や対策が進むのかを考えて話は進めていましたが。

結局のところ、一市民が保健所に相談したところで、地域の問題として捉えることはせず、もう少し様子を見て苦情や相談がある一定の数まで来たら問題が発生していると判断して対処する。みたいな感じでしたので、保健所と直接やり取りするのは時間の無駄だと気付いて止めました。

管理人の地域だと、保健所が現地調査したり対策を行うには、地域で問題を顕在化させて、自治会や役所を巻き込んだ上で、保健所に野良猫問題を認識させるところまで行かないと進まないようです。本当に困っているのにもの凄い労力ですよね。これにはがっかりしました。

車の上の猫

以上になります。
不平不満をぶつけるだけならどこでもいいかもしれませんが、今の現状をどうにかしたいと思うと、苦情を伝えてその苦情に対応をしてくれる相手に伝えたいです。でも、その動物をどうすればいいのか明確な答えがなく、法律の絡みもあってできることも限られます。また、地域で協力しようにも足並み揃わないことの方が多いかもしれません。(管理人の地域がそうです)
とは言え、声を誰かがあげないと問題と思ってもくれません。もし、今我慢している人もより酷い状況になれば声をあげるかもしれません。
おそらく、その地域で受忍できるキャパを超える事態になるまで本気で対策を考えることはないかもしれませんが、困っていることを誰かに伝えることは無駄にはならないと思います。(管理人も近所の人と情報共有をしたり、忌避剤をタダでもらったり、言うだけ無駄というわけではありませんでしたので)

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のらねこらむプロフィール

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のらねこらむ管理人

2017年4月に新居へ引っ越した直後から野良猫に悩まされる。
日々、野良猫との領地争いを繰り広げています。

対策グッズのほとんどは、実際に買って・試した結果をまとめたものです。
当サイトの情報が皆様の野良猫対策の助けになれば幸いです。
詳しいプロフィールは、こちら

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