野良猫に引っ掻かれたり、糞を誤って触ってしまった場合に、病気や感染症にかからないか。特にお子様がいらっしゃる家庭では心配があるかと思います。
管理人も野良猫に関わる際は、注意を払っています。(糞の片付け、庭先の猫よけ、亡くなっている猫の処置等)
そんな動物を通じて人に感染する病気(動物由来感染症)について、有用なホームページの紹介、身近な動物由来感染症を紹介します。
▼目次
有用なホームページ
厚生労働省「動物由来感染症」, 更新日記載無し, 厚生労働省http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou18/index.html
日本医師会「動物由来感染症ハンドブック」, 2007年3月, 日本医師会http://www.med.or.jp/kansen/animal/pdf/yurai_hb.pdf
東京都福祉保健局「人と動物との共通感染症一覧」, 更新日記載無し, 東京都動物愛護相談センターhttp://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/douso/kansen/kan_list/index.html
身近な動物由来感染症
パスツレラ症(動物由来感染症の中で最も多い!)
症状 | 傷口が腫れて痛む。軽症のことが多い。 |
感染経路 | かみ傷、引っかき傷 |
猫ひっかき病(秋から冬にかけて感染例多い)
症状 | リンパ節が腫れる。腫れることで発熱や痛みを伴う。 |
感染経路 | かみ傷、引っかき傷 |
カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症
症状 | 発熱・敗血症・腎不全・髄膜炎など。 |
感染経路 | かみ傷、引っかき傷 |
回虫幼虫移行症
症状 | 幼児で肝臓、脳、眼等に障害。 |
感染経路 | フン中の病原体が口に入る。※公園の砂場(野良猫の糞)、ガーデニング等での糞の取り扱いに注意。 |
トキソプラズマ症(特に仔猫の糞に注意)
症状 | 流産又は胎児に先天性障害。 |
感染経路 | フン中の病原体が口に入る。※公園の砂場(野良猫の糞)、ガーデニング等での糞の取り扱いに注意。 |
近年ニュース等で取り上げられた感染症
マダニ感染症
厚生労働省「ダニ媒介感染症」, 厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164495.html(最終閲覧日:2020年2月6日)
カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症
テレビ朝日「たけしのみんなの家庭の医学」(2010年8月10日放送)で取り上げられる。犬や猫の口や爪に常在しているカプノサイトファーガ菌に感染することで発症する病として紹介される。下記、厚生労働省HPで詳しい情報が掲載されています。
厚生労働省「カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症に関するQ&A」, 2010年5月21日, 厚生労働省http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/capnocytophaga.html(最終閲覧日:2017年9月25日)
以上、犬の狂犬病、キツネのエキノコックスなどに比べると猫はまだ危険な感染症と呼べるものはありません。しかし、場合によっては思わぬ症状を引き起こす可能性も十分にあります。外で生活する猫と触れ合う際は手洗いやうがいはもちろんのこと、引っ掻かれた場合は適切な処置が必要になります。