野良猫が糞をする時間がわかれば、重点的に猫よけすべき時間帯が見えてくる。
という観点から野良猫が糞をする時間帯とはいつなのかを考察してまとめました。
先に結論から
夜間人通りが少なくなってから早朝にかけて
この辺りの時間帯に野良猫が糞をすることが多いです。
なぜ、この時間帯なのか?という疑問については、以下で考察してみました。ご興味あればお付き合いください。
- 餌をどれくらいの時間で消化して糞を排泄するのか
- 狩り(食事)の時間帯について
- 猫が糞をしやすい時間帯
- なぜ、朝方や夜に糞をすることが多いのか
- 近所の野良猫が糞をする時間(防フンカメラの録画結果より)
- 野良猫対策・猫よけに力を入れるべき時間帯
餌をどれくらいの時間で消化して糞を排泄するのか
哺乳類の多くは、以下の流れで食べ物を消化し、糞を排泄します。
口(食べ物)↓胃↓小腸↓大腸↓直腸↓糞(排泄)
猫の胃での消化時間は、おおよそ8時間程と言われています。
ただし、食べた物が消化しやすいものか、しにくいものかで大きく時間が変わってきます。また、胃腸が弱っている病気の猫、老猫なども時間がよりかかるなど個体差もあります。
幅を取った場合の胃の消化時間は、数時間~12時間くらいになります。
次に腸内での消化・吸収の時間。約12時間~24時間と言われています。消化・吸収にかかる時間は、動物の体の大きさによって変わってくるもので、猫の大きさだとこのくらいの時間と言われています。
その後、小腸・大腸での消化・吸収が終われば、直腸に送り出せれ、たまったウンチが直腸を刺激すると便意をもよおす。という仕組みです。
餌を口にしてから糞が排出されるまでの時間は、
ざっくりいえば、丸一日幅を取れば、16時間~36時間
といったところでしょう。
なお、人間の場合は、早いと2日も経たずに、遅いと5、6日というところです。猫と人とでは、体の大きさが異なるので、この差も当然といえば当然です。
人と猫の違い
人 | 猫 | |
---|---|---|
胃の容量 | 約1.3リットル | 約0.3リットル |
小腸の長さ | 約6~6.5m | 約1~1.7m |
大腸の長さ | 約1.5m | 約0.3~0.4m |
胃での消化時間 | 約3~5時間 | 約3~12時間 |
腸内の通過時間 | 約30時間~5日間 | 約12~24時間 |
狩り(食事)の時間帯について
猫は夜行性。と言われますが、現代のイエネコ(野良猫を含む)は、夜間に活発な行動を見せることは少ないと思います。
夜行性と言われている理由の一つとしては、「餌」である「ネズミ」を狩る時間であるからです。ネズミは夜行性の動物で夜間に行動します。「餌(ネズミ)」を狩るために猫も夜間に行動をしているというものです。
とはいえ現代の人と共存しているような猫達は、ネズミを積極的に狩るというよりは、人から餌をもらったり、ゴミを漁ったりして餌を得ているのがほとんどでしょう。
管理人の近所の野良猫達も夜の11時過ぎ~早朝の5時くらいまでは休息時間のようです。ほとんど姿は見えません。
では、野良猫の狩り(食事)の時間帯はいつ頃なのか?
- ゴミ漁りをしている猫なら早朝時間帯
- 餌をもらっている猫なら餌をもらえる時間帯(早朝時間帯か夕方から夜間時間帯)
餌をもらえる時間帯は、餌やりする人の気分次第なのですが、人目に付かない時間帯を選んでいることが多いと思います。
早朝時間帯か夕方から夜間時間帯
餌やりする時間帯はこの辺りが多く、決まった時間に与えていることが多いと思います。(近所の餌やりは、朝の5時~7時くらいと夕方の16時くらいの時間帯が多いです)
猫が糞をしやすい時間帯
朝、家を出る前に必ずトイレに入っています。(40代男性)
人も糞をしやすい時間帯ってありますよね。朝、家を出る前、仕事から帰ってきた後、夕飯の前に必ず。などなど。生活のリズムというものがあるわけです。
猫を飼っている方は、身をもってご存知かと思いますが、猫も大体同じような時間にしていると思います。
その多くは、朝方か、人が寝ている間か。なのですが、
人が側にいないとしてくれない猫や家の人が寝静まらないとしない猫などもいます。
やはり、糞をする行為は、無防備になる瞬間でもあるので、人が側についてあげないと落ち着いてできない子や身の危険の少ない静かになった時間帯などと決めている子がいるのだと思います。
なぜ、朝方や夜に糞をすることが多いのか
餌を食べた後だから。というのももちろんあると思います。とは言え、食べたものがすぐに消化されて排出されるわけではないので納得感がありません。
もともと猫が狩り(食事)をする時間帯は、早朝時間帯か夕方から夜間時間帯が多いのは前述の通りです。
食事を摂ると体に何が起こるかと言えば、胃での消化です。また、胃での消化が終われば、腸内での消化・吸収です。
食事を摂る時間帯は、動物の身体の仕組みとして胃の働きが活発になる時間になります。そして、ネズミを狩りしていた頃の猫達は、まとめて餌(ネズミ)を食べられることは少なく、狩りの都度、少量ずつ餌を食べることがほとんどでした。
このようなネズミを狩る時間帯と少量ずつ食べる事情から夜間~早朝にかけてある程度長い時間、胃腸が活発になっていたと考えられます。
そして、胃腸が活発になっていると消化が早まります。大腸で消化が進むと便の固まりができ、元々溜まっていた便を排泄するように刺激します。便は直腸まで来るとウンチタイム目前です。
猫のこうした生態と腸内の働きから夜間~早朝にかけては、糞のしやすい時間帯ということのようです。
近所の野良猫が糞をする時間(防フンカメラの録画結果より)
管理人の自宅では、一時期防フンカメラを設置していました。(24時間稼働)防フンカメラで確認できた糞被害の時間が以下です。
日付 | 時間 | 天候 | 野良猫 |
9/2 | 13:31 | 曇り | キジトラ(オス) |
9/13 | 05:37 | 晴れ | 白黒(メス) |
9/23 | 05:13 | 晴れ | 白黒(メス) |
9/24 | 07:31 | 晴れ | キジトラ(メス) |
9/26 | 07:25 | 晴れ | キジトラ(メス) |
10/4 | 09:32 | 晴れ | キジトラ(オス) |
10/5 | 20:11 | 晴れ | 不明 |
10/8 | 07:01 | 曇り | 白黒(メス) |
10/12 | 18:01 | 曇り | キジトラ(メス) |
10/29 | 05:29 | 晴れ | キジトラ(メス) |
ほとんどが早朝時間帯。管理人の自宅庭も被害に遭っていた頃は、早朝か夜間時間帯でした。
(朝起きて、ブツがそこにあるから精神的にキツイ)
野良猫対策・猫よけに力を入れるべき時間帯
特には、早朝。
もし、糞をされるおおよその時間帯まで把握できているなら糞をされる前に水撒きをしておくのは効果的です。また、侵入経路や糞をされる場所の足場をなくしておくのも効果的。一時的でもいいので試せる場所でしたら、枯れ枝を敷き詰めたり、ネットを被せて置いたりしても良いかもしれません。試しに効果があるか見てみるだけでも一歩前進。長期戦になるのが間々あることなので、試せるところからやってみるのが良いかと思います。
朝早すぎて起きてられない、庭に余計なものは置いておけない。と言った場合は、超音波装置やスプリンクラーなど文明力に頼った方が手っ取り早いと思います。
以上になります。