野良猫が後ろからついてくる理由

 たぶん、夕方とか仕事帰りの夜の時間帯に多いんじゃないかな。

最寄り駅から自宅までの帰り道、野良猫を見かけて、逃げるわけでもなく近寄る素振りがある子は、ついてきちゃうことってありますよね。

その野良猫に餌を与えたり、関わったことがあればついてきても不思議はありませんが、見ず知らずの子だとどうしてついてきちゃうんだろうって思うことがあります。

また、野良猫によりけりですが、振り返ると立ち止まって一定の距離を保つ子もいれば、近寄ってきて足元で頭を擦り付けたり、撫でてあげられる子もいます。

▼目次

  1. 人馴れしてる野良猫
  2. 餌にありつけるかもしれない
  3. 食住確保のため
  4. 親猫だと思ってついてくる
  5. 野良猫について来られて困っている時の対処法

人馴れしてる野良猫

歩く野良猫、後をついてくる
路上の野良猫

おそらく、相応に人馴れしている野良猫。定期的に人から餌をもらっているか、元飼い猫の捨て猫だと思います。

本来、外で生活をする野良猫は警戒心が強く、安易に他の動物に近寄ることはしません。初めて交わる動物に自分からホイホイついていったら命がいくつあっても足りませんので。普通は、外敵から身を守るために野良猫特有の警戒心を持っているものです。

しかし、人から餌をもらって生活をしていると、餌にありつけた経験から人に対する警戒心が薄まっていきます。

餌にありつけるかもしれない

歩く野良猫、人は餌をくれる
人は餌をくれる

いつもは特定の人から餌をもらっているのかもしれませんが、何らかの理由で餌やりをしてもらえてなかったり、その時お腹を空かせていたのなら、少しでも餌にありつけると思って見知らぬ人でもついて行いきます。

ただ、誰も彼もについていくというわけではなく、目があったり、興味を示した素振りを見て判断してついてきていると思われます。逆に言えば、無視していればついて来なかったり、そのうちいなくなってるというわけです。

食住確保のため

歩く野良猫、安心できる住環境を求めて
安心できる住環境を求めて

捨て猫であれば、元々は自分のお家があったはずです。そうでなくとも、何度も人についていって餌をもらった経験があれば、またついていけば餌はもらえるし、その近辺を棲み処にすれば「食」の確保ができます。
「住」も安心に寝泊まりできる所が見つかれば、外であったとしても居着いて離れないのは、野良猫に限らず人であっても普通の選択だと言えるかもしれません。

もちろん、飼い猫としての食住の確保を求めて、ずっとついてきてしまっているかもしれませんが、そうした猫は捨て猫だったり放し飼いされていた猫だったのかなと思ってしまいます。

親猫だと思ってついてくる

歩く野良猫、階段も上ります
階段も上ります

飼い猫に見られる行動だと思いますが、野良猫でも人の世話で大きくなった子や小さい頃に捨てられてしまった子、発情を迎える前に不妊去勢手術をされていた子(の捨て猫)などは、性格が子猫のままだったりします。

親猫だと思って甘えているような行動だと思われますが、親離れしてこなかった猫にも見られる行動です。

野良猫について来られて困っている時

歩く野良猫、どこまでも
ついてきてしまう

もし、ついてきてしまって困っているのなら、少し役に立つ情報があります。

少し遠回りをする

野良猫は自分の縄張りを持っています。だから、縄張りの外に出てしまえばそれ以上はついてきません。

言い切ってしまうのもよくありませんが、発情期で縄張りを超えてメス猫を探し回るオス猫や本当に空腹で餌の確保が第一になっているなど理由がなければ、それ以上はついてこない可能性が高いです。

少し遠回りができるなら試してみるのも手だと思います。

横断歩道を渡る

これも縄張りの範囲にちなんだ方法。

野良猫の行動範囲は、だいたい100~200メートル程度です。地域によっては500メートル程度を縄張りとしている所もあるかもしれませんが、それほど広くはありません。

住宅街で言えば一区画くらいになり、横断歩道を渡った先は縄張りの範囲外になる可能性が高いです。
加えて、車道を超えるのは野良猫にとって命がけです。車通りがそれなりにある道路を好んで行き来する野良猫は少ないと思います。(餌場の関係で車道の行き来が必要など理由がない限りは好んでは通らないと思われます)

実際に、管理人の住む地域でも車道を超えてまでは、出歩いているのは見ませんし、車道を超えた先から流入してくる猫もほとんどいません。ここ数年で車道を超えて流入してきた猫は、1匹しか見たことがありません。

とはいえ、何も気にせず横断しようとしているなら、野良猫の安全を確保してくださると幸いです。

人混みに紛れる

人にはついてくる猫ですが、警戒心は少なからずもっていたり、臆病な面もあったりします。

おそらく、ついてくる場面は周りにあまり人がいなかったりしませんでしょうか?

通行人がいると立ち止まったり様子を見るような素振りがあれば、人通りのある方へ向かうとそれ以上はついてこないと思います。

足を踏み鳴らす

ちょっと可哀想ですけど、ウサギのように後ろ脚をダンッ!と踏み鳴らしてあげるのもいいかもしれません。これ以上ついてきちゃダメだよって。

可哀想だと思ってご飯をあげるのも本当は悪い事ではないのですが、関わったからには責任が生じます。だから、ご自身で出来る範囲のことを考えて行動するのがお互いの為でもあると思うところです。


しっぽを立ててゆっくりついてきたり、ミャア~ミャア~と鳴いたりしてる姿って可愛らしいと思ってしまいますが、お世話をするのが難しければ、むやみに構ってしまうのもよくないのかもしれません。
それから、ついてきたり甘えるような素振りを見せる子は、捨て猫の可能性もあります。一度は人に裏切られて野良になってしまった猫が、また人に擦り寄ってきているのを考えると切なくも気の毒にも感じます。

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のらねこらむプロフィール

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のらねこらむ管理人

2017年4月に新居へ引っ越した直後から野良猫に悩まされる。
日々、野良猫との領地争いを繰り広げています。

対策グッズのほとんどは、実際に買って・試した結果をまとめたものです。
当サイトの情報が皆様の野良猫対策の助けになれば幸いです。
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