近所の野良猫達は、基本的には人慣れしていません。人が近寄れば距離を取りますし、餌をくれる人に対してもすり寄る程に懐いている様子もありません。(たまにすり寄る野良もおりますが)
また、管理人のように追い払ったりする人に対しては、通常より警戒し、見かけ次第逃げることもあります。
ですので、人によって対応が違うことは明らかです。そして、大別すると4通りのように見ていると思われます。
餌をくれる人
以下ではうちのご近所を例に少し細分化していきたいと思います。
餌をくれるだけの人(猫屋敷の住民)
朝の7時~8時くらいに決まって餌をくれる。玄関が開く音がしたら、それは食事の合図。こぞって集まります。
なかなか餌が出てこなかったら、餌まだかーと鳴いてみます。ニャーン♪
餌を置くだけ置いて、後は何もしてこないので「この餌場は良い場所だ」と猫界隈の人気スポット。
餌をくれるが、触ろうとしてくる人(餌を置きにわざわざ猫屋敷に現れる住民)
夕方4時~5時くらいに時折運ばれるデリバリー餌。猫界の「カモがネギをしょってくる。」そういう位置づけの人。
難点は、近くに寄るまで餌をなかなか置かなかったり近寄ると触ろうとしてくるところ。
敵意がある人
猫達から敵意があると思われてしまっている人と言った方が適切かもしれません。
見つかったら追い掛けられる敵意がある人(近所の子供たち)
なんか高い声で叫びながらこっちに来る・・休んでいるというのに災難だ。小さい子供とは言え、捕まったら何をされるかわからない。子供が苦手な猫が多いのは、高い声を上げて走って近付いてくることが多く、猫にとっては近付きたくない存在だと思います。
見つかると追い掛けてきたり忍び寄ってくる敵意がある人(管理人)
危険人物。見つかった時に何度も追い掛けられたし、逃げても逃げても追い掛けてくる。(ごめんなさい。でもよくウンチされちゃうから・・・)足音を立てずに背後から近寄ってくる場合もあるので、最も警戒すべきと猫界隈で噂されている。遠目でもそれらしき姿形を見たら警戒モードを忘れずに。逃げておくのが無難。
姿形で判断している
警戒心の強い猫は、10m以上離れていても管理人の姿を見ただけで警戒モードになり、場合によっては逃げます。しかし、これは徒歩でのこと。
自転車に乗っているときには警戒したり逃げたりしないのです。
ある程度距離がある場合は、姿形で(視覚に頼って)、人を判断していると考えられます。
そして、自転車から降りて近付こうとすると、管理人に気付いた様子を見せます。(警戒したり逃げたりする)※近付けば、姿形以外に足音や匂いといった他の感覚器官を使って相手を判別できると思います。
見つかると近寄ってくる敵意があるかもしれない人(猫を可愛がりたい通行人)
「猫ちゃんかわいいね~。こっちおいで~」なんか言ってるし、にじり寄って来るし、生理的に無理。くつろいでいるのに止めていただきたい。野良猫達からしたらそんなところでしょう。
どうでもいい人
人畜無害。
ただ歩いているだけのどうでもいい人(散歩中の老夫婦)
スタスタスタッ。こっちを見てもこないし、近寄ろうともしてこない。むしろ避けて通ってくれるので、野良猫達としても関心がない人。無害と考えており、警戒をしないですむ人
バイクや自転車に乗ってるどうでもいい人(新聞配達、郵便配達、移動中の人達)
うるさい音を立て、走り去っていく。音にびっくりしてその場を立ち去ることはある。特に何かをされるわけでもなく、通り過ぎるだけなので、関心はない。音がうるさくビックリすることがあるだけ。
以上がご近所の例。その他ありえる以下の人々。
身の危険を感じる人
野良猫からしたら悪意か好意かはわかりません。
見つかったら攻撃してくる人
特定の場所に行くとランダムで現れ、棒を振り回し、物を投げつけてくる危険人物。(相当な猫嫌い)この場所は危険だ!と肝に銘じつつも、ついつい忘れてまた来ちゃう。大怪我をするとか本当に痛い目に遭えばさすがに近づかなくなるとは思いますが・・。
餌をくれると思ったら檻に閉じ込めようとする人
「いつもと雰囲気違うところに餌があるなぁ..と思ったら。急に扉が閉まったんですわ。」(野良歴2年オス2歳)
不妊・去勢をされている人や保護目的で捕獲する人。(もしくは虐待目的で捕獲する人)猫は警戒心が強い(特にメス猫は強い)ので、いつもと様子が違うと警戒して箱罠に引っ掛からない場合もあります。
もし、こんなことをつぶやくような猫だったらすぐに捕まってしまうと思いますけどね。
餌をくれると思ったら毒を盛ってくる人
中にはこういう人もいる。毒を盛ってくる人のことを認識はしていないと思います。ただし、誤って餌を食べた場合は、即死になる。この人からもらう餌は安全、この人のは危険。なんて判断はできないので、自分の嗅覚を頼りに避けていくしかないのが野良猫です。
以上になります。「猫は三年の恩を三日で忘れる」という言葉がありますように、長い間、人のことを覚えている記憶力はありません。しかし、日々の生活の中で出会う人々のことは、姿形、足音や匂い、様々な情報を元に感覚器官を使い、認識をしています。