野良猫には、ほぼ100%ノミが付いている
と思って間違いありません。外で生活している野良猫は雑草の中を行きかい、元々寄生されている猫同士の交流などから猫の毛に潜りこみ皮膚に移動します。
猫に潜り込み寄生したノミは、吸血活動、繁殖活動、産卵とライフサイクルを繰り返しますが、繁殖力が高くあっという間に増殖します。1匹の雌ノミから約20~50個の卵を産むと言われているので、繁殖力が驚異的です。
野良猫が可愛い、珍しいといって触ってしまったら、ノミをもらってきてしまう場合があります。家の中に入る前に忘れずに衣服をはたいておきましょう。
▼目次
- きちんと掃除、洗濯をすれば大丈夫
- 脚に痒みが・・ノミに刺された跡がある
- コロコロでノミと糞を確認
- ノミは爪でプチッと潰してはいけない!
- 家の中のノミ駆除
- 掃除してもダメ、被害が酷い場合
- 庭のノミ駆除
- ノミに刺されてしまったら病院に行きましょう
きちんと掃除、洗濯をすれば大丈夫
ノミは道端や草むらにもいますので、野良猫に触ってなくても持ち帰ってしまうことがあります。
かと言って、ノミ被害に遭われるお宅をあまり聞かないのは、日頃の掃除、洗濯、お風呂の清掃などで、清潔に保たれていれば、ノミが繁殖してしまうという事態までは陥らないからです。
ですのでもし野良猫に触ってしまっても、洋服は洗濯して、部屋は雑巾で水拭きしておくなどすれば、問題はないと思います。
しかし、野良猫と軽く触れ合う程度なら問題はないものの、濃厚接触していたならわかりません。
脚に痒みが・・ノミに刺された跡がある
ノミはピョーンと30cm程度ジャンプします。最大だと2m程度までジャンプできるそうですが、大抵は30cm程度。このため、膝より下辺りがよく刺されます。
- 膝より下を中心に刺されている
- 何ヵ所も刺されている
- とてつもなく痒い!蚊なんかよりよっぼど痒い!
このような虫刺されの場合は、ノミに刺されてしまっています。また、以下は刺されやすい傾向の人
- 男性が刺されやすい
- 子供が刺されやすい
- 奥さんと子供が刺されて、旦那さんは刺されにくい
ノミは体温、二酸化炭素、音に反応して、飛びついてくるので、体温の高い男性、遊び盛りの子供はノミの生態的にも当てはまりそうです。
それから、旦那さんが刺されにくい場合は、日中会社勤めで家にいない時間が多いからかもしれません。この場合は、部屋の中より家の外で刺されている可能性もあります。
※ノミの生態を詳しく見たい方は、こちら。
ノミ Wikipedia
コロコロでノミと糞を確認
ノミの体長は2mm程度で、茶褐色をしています。家の中に入り込まれている心配がある場合は、絨毯、カーペットにコロコロをしてみて、ノミがくっついていないか確認すべきです。
コロコロにノミがくっついていたら家の中に入り込まれてしまっています。(ノミの糞は、黒い砂粒状のものです。こちらも付いていないか確認しましょう)
コロコロに数匹ついてしまっていた場合、家の中で繁殖してしまっていることが考えられます。
ノミは爪でプチッと潰してはいけない!
ノミを見つけたら潰したりしないこと。
ノミを潰すと卵が飛散します。卵を撒き散らし繁殖の手助けをしているだけなので止めましょう。爪でプチッと潰すって、どこかで聞いたことがあるかもしれませんが、下策です。1匹潰して卵が20、30飛散すると思うと手足背中がかゆくなる思いです。
※コロコロの粘着シートは、洗剤入りの水に漬けて溺死させる、殺虫剤を撒くなどするか、袋に入れて処分しましょう。そのままゴミ箱に捨てるとゴミ箱で繁殖して大変なことになってしまいます。
家の中のノミ駆除
基本は家の中の徹底した掃除。
- 部屋の隅々の掃除(どかせる物はどかして掃除、大掃除のつもりで)
- 布団の天日干し、乾燥機をかける
- 座布団、クッションもカバーは洗濯、本体は天日干し
目に見えなくても部屋の隅っこやちょっとした隙間に潜んでいることがあります。どかせる物はどかして掃除機をかけ、水拭きをする。掃除機のフィルターは、ビニール袋などに入れて捨てましょう。これを出来る限り毎日です。
掃除してもダメ、被害が酷い場合
ノミの卵、幼虫は部屋の隅っこやソファ、カーペットなどの隙間などに生息します。日々の掃除を徹底してこれらを排除して、同時に成虫を駆除できれば次第に数が減り、被害も収まるのですが、どうにもならない場合は以下を試すことの検討も。
- ダニアーススプレーを撒く
- バルサン、フマキラーを焚く
- ノミとりホイホイ
- ソファ、カーペット、布団、クッションの買い替え
バルサンは1回では全滅しきれないことがあるらしく、その場合は2回、3回とやってみるか、他の製品に変えるなど試してみることをお勧めします。(卵の効き目が弱いので、幼虫、成虫になってから駆除するために2回、3回とやる必要があります)
また、ソファ、カーペット、布団、クッションを新しいものに買い替えが必要な場合も。ノミの幼虫は人のフケや食べかす、成虫のフンなどを餌にしています。アレルギーの原因にもなるので、思い切って買い替えるということも考える必要があるかもしれません。
庭のノミ駆除
野良猫がよく来る場所が分かっているなら、その場所に漂白剤(ハイター等)垂らした水をじょうろで撒いておきましょう。また、日当たりが悪く、湿気の多い場所にいることが多いですので、床下や物置の下辺りにも合わせて撒いておきます。
ノミに刺されてしまったら病院に行きましょう
もの凄く痒いです。刺された跡が黒ずんでしまうことがあります。皮膚科で、お薬もらって治療することをお勧めします。
以上になります。野良猫が家によく訪れたり、保護をされたご家庭ではノミが繁殖しないように注意をしましょう。繁殖してしまった場合、かなり大変なことになります。もちろん日頃の掃除も大切です。(管理人)