日中や夕方、散歩に出掛ける姿を見つけたり、夕飯時に餌やりするお宅に訪問したり、ちらほら見掛ける野良猫達。夜遅い時間に徘徊する姿もありますが、深夜時間帯は寝静まりかえっていると思います。
もちろん繁華街では、深夜から早朝にかけて、人がいなくなってからが餌にありつけるゴールデンタイムかもしれません。夜行性と言われる猫にはちょうどいい時間かも。
ですが、住宅街の深夜は、寝静まる時間となっているのが多いと思います。野良猫達はどんな所で寝ているのでしょうか?
▼目次
- 寝る場所はどんなところを好む?
- 住宅街ではどんな場所で寝ているか?
- 寝床の近くに餌場があることも重要
- 同じ寝場所で猫達は一緒に寝る?
- 子供を守らなくちゃ!母猫が寝床を変える。
- 冬の寝床
- 野良猫達の寝場所は見つけられる?
寝る場所はどんなところを好む?
ざっくり言うと、雨風しのげる安全な場所。になります。
猫の祖先は、岩場の陰や、木の隙間や穴を住処にしていたため、その名残で暗くて狭い場所を好むと言われています。
そして、寝る時は無防備になる・・だから安心して寝たい!野良猫達も寝場所探しは必死です。ただでさえ警戒心強い野良さん達ですからね。
住宅街ではどんな場所で寝ているか?
- 家の軒下、床下、天井裏
- 倉庫や物置
- 家と家の間の物陰
- マンション、アパートの建物の物陰
- ビニールハウス
- 道路の側溝
- 河原の橋の下
その他、神社も定番スポット。世話する方がいれば、公園やマンション、アパートの駐輪場の隅などにダンボールでこしらえた小屋みたいなもので寝ていることもあります。
時折、民家の玄関先で寝ていることありますが、警戒心が強い野良猫ですので、普段は目立つような場所を寝床にはしていないと思います。
飼い猫の匂いやゴハンの匂いに誘われて来ているか、放し飼いの猫や元飼い猫かもしれません。
寝床の近くに餌場があることも重要
寝床の近くに餌場があることも重要です。寝床に適していても餌がなくては生きていけませんので、餌場から遠くない場所というのも重要になってきます。
安心して寝られるのも大事ですが、食べなくては生きていけないので、食べることも同じくらい、それ以上に大事です。寝床の近くには必ず餌場となる場所があると思います。
近所の野良猫の寝床
管理人宅の近くに猫屋敷があるのですが、野良猫達はそこで寝泊まりをしています。そして、猫屋敷のどんなところで!?というと、二ヵ所あって、
- 猫屋敷の庭に大きいポリバケツのようなものが複数あり、その上にボロいシートがかかっています。その中の隙間のようなところ
- 使われていないプレハブの下
猫屋敷がどんな家か?と言えば、廃屋やゴミ屋敷をイメージしてもらえればかなり近いと思います。なにせ管理人も最初は誰も住んでいない家だと思い、それでここに住み着いてしまっているんだなぁ..なんて思っていましたから。
同じ寝場所で猫達は一緒に寝る?
群れて生活をせず、単独行動をする猫達は、自分の縄張りを持っていて、縄張りの範囲で生活しています。ですので、一緒に暮らすのは通常、母猫と仔猫の間柄だけです。それぞれの猫が縄張りの中で寝床を見つけて生活しているのが普通です。
しかし、人から餌を与えられ餌に困ることがない野良猫達は、縄張り争いをして自分の餌を確保するのにそこまで必死になる必要がありません。このような事情から縄張りは持つにせよ他の野良猫達と共有ができます。(特にメス猫同士が多いと言われています)
管理人の近所の野良猫達も住処を共有して使っており、夜な夜な決まって集まり、その住処で寝泊まりしています。
子供を守らなくちゃ!母猫が寝床を変える。
ミーミー、ミャーミャー仔猫の鳴き声がするな。と、人が覗いたり見に行ったりすると、母猫がシャーっと威嚇することがあります。子供を守らなくちゃ!と本能的な行動です。
少しでも不安を感じれば、母猫が仔猫の襟首咥えて、寝床を移動することがあります。
管理人の近所の母猫も2回寝床を変えているのを見かけました。
猫屋敷の向かいの別荘宅に移動↓別荘宅の住民に週末追い出される↓ブルーシートが覆われている木材の隙間へ仔猫を移動↓仔猫が少し大きくなったところで、猫屋敷に移動
こんな風に移動をしていました。
冬の寝床
猫の身体は毛皮に覆われてはおりますが、元々は砂漠のある熱帯地方の出身です。暑さに強く寒さに弱い面があります。とはいえ、寒さの厳しい雪国で越冬が出来ないかと言えば、そうでもなく、なんとか寒さを凌ぎやり過ごしています。
愛護家がいれば保護してくれたりするのかもしれませんが、都合良く近所にいればの話です。保護はしてくれないけど、ダンボールや発泡スチロールなど少しでも寒さを凌げるものを提供してくれる場合もあります。
なお、うちの近所の餌やりさんは、冬の季節は車庫を開放してその中を使えるようにしていました。(中は見ていませんが、おそらく寝床も用意されていると思われます)
野良猫は結構賢いもので、暖を取れたりなんとか寒さを凌げる場所を見つけています。室外機の下であったり、自販機の裏や下、どこで見つけてきたのかわからないボロ布や軍手の上に座っているのを見たこともあります。
また、寝床とは少し違いますが、昼寝する分には、マンホールの上やロードヒーティングの道路、温泉地であれば配管も暖かいです。
寒さの厳しい北国とは言え、野良猫もなんとか寒さを凌いでいます。
野良猫達の寝場所は見つけられる?
雨風しのげる安全な場所・・とは言ったものの、どこを寝場所にしているかよくわからない。いや、野良猫達の安息の寝場所を見つけることは無粋。邪魔しちゃいけない。とは思いつつ去勢・不妊を行う為だったり、仔猫の保護が必要だったりもあるやも。
成功するかはさておき、こんなことを試すのはいかがでしょうか?
- 少し大きめの魚を与えてみる。
- 夜な夜な徘徊して怪しそうな物陰にペンライトを照らしてみる。
- 新雪の足跡をたどってみる。(雪国限定)
少し大きめな魚は、仔猫がいる母猫がもしかしたら仔猫のために住処に持ち帰るかも!?ペンライトを照らせば、潜んでいる猫の目がキラリと光るかも!?新雪の足跡は住処への案内道になるやも!?
※野良猫達も生きていくのに必死です。寝床が見つかったら、身の危険を感じて寝場所を移動することもあります。興味本位で野良猫の生活圏に踏み込むのは控えましょう。
この他、母猫が仔猫を育てている場合、母猫が自分の餌を食べに出掛ける際に住処から仔猫が顔を出してしまっていたり、母猫が授乳を終えてすっかり油断している時などに住処付近で母猫と仔猫がくつろいでいる姿を見かけたりします。時間帯によっても見つけやすい時間というのもあると思います。
以上になります。環境によって異なる部分もありますが、大体は以上のような所で寝泊まりしていると思います。(夏冬や住宅街、繁華街、都心と田舎などで寝場所を含め行動が違ってくることもあります。)