野良猫を見かけても少し近寄るとサッと距離を取ったり、小走りに逃げてしまったり・・・少し近づけたかなって思うとまたスッと距離を取られたりしてしまって、なかなか仲良くなるのって難しいことがありますね。
猫の性格や生い立ち(虐待を受けていた)など猫差があり、一概にこうすれば必ず仲良くなる。というのは難しいです。
しかし、野良猫をよく追い払っていた管理人でも触れ合ったりすることはできます。(庭によく糞をされていたので、見かけては追い払っていました。。)
ある程度の根気は必要ですが、管理人の体験談を交えながら、野良猫と仲良くなる、触れ合う方法を記載いたします。
▼目次
どのくらいの距離なら近づけるか見定める方法
野良猫を見かけたらゆっくり近づいてみましょう。近づいていって、猫の姿勢が低くなったり、寝そべっていた猫が前足に力をぐっと入れるような姿勢を取ったらその距離が近づける限界の距離です。それ以上近付くと逃げてしまうと思います。
ある程度その猫との距離感が掴めたら、最初はそれ以上近づかないであげましょう。
野良猫の警戒心を解くために
野良猫は、警戒心の強い子が多いです。
野良猫と目の高さを合わせる
猫に限った話ではありませんが、動物は高い位置から見下ろされると威圧されていると感じてしまいます。しゃがんで目の高さを合わせてあげましょう。
猫にしてみれば、人の背丈は10倍以上あるので、怖がるのも当然ですからね。怖がらせないようにしてあげましょう。
視線は合わせない、正面から見ない
猫は視線を合わせられると威嚇されていると思ってしまいます。怖がったり警戒してしまうので目は見ない方がいいです。
また、正面から見ないように。というのもよく言われますが、狩りをする動物は顔の正面に目が付いています。(草食動物は広範囲を見渡せるように横に目が付いている)獲物との距離を測るために、正面に目が付いているのですが、狩猟動物の本能的に真正面から相手に見られると狙われているような感覚があるのだと思います。
じっとしている
大きな音を立てたり、動き回ったりすると猫が注意を払います。警戒されないためにも音を立てたり、動いたりはしない方がいいです。
狩りをする際に待ち伏せ型の動物が外の世界にはたくさんいます。巣穴の前でじっと身構え、出てくるところを素早く捕まえる。猫もネズミの巣穴の前でじっと狩りのタイミングを狙ってたりします。突然、襲い掛かられでもしたら堪ったものではないので、外の世界に住む動物は常に警戒をしているのです。
覚えてもらう
ちょくちょく見かける野良猫やいつもの場所にいる野良猫なら、顔と声と匂いを覚えてもらうのがいいでしょう。
出会った時に「おはよう」「こんにちわ」でもいいので、声をかけてあげる。
匂いは特別なものをつける必要はありませんが、香水や整髪料、ハンドクリームなど強い匂いのものは避けてあげた方がいいと思います。
野良猫に、いつもこの人いるな。って思ってもらえれば、警戒心を徐々に解いてもらえると思います。
無理には近づかない
無理に近づいて警戒をされると距離がいつまでたっても縮みませんので、無理な接近は止めて少しずつ距離を縮めるといいと思います。せっかく少し近づけたと思っても驚かせてまた警戒されてしまうとなかなか近付くことができません。
「まばたき」「ゆっくり目を閉じる」は、警戒してるときは無意味
「まばたき」「ゆっくり目を閉じる」は、敵意がないことを示したり、友好的な挨拶。などと言われてたりもしますが、警戒している段階だとほぼ無意味だと思います。
管理人も試してみましたが、野良猫的には、なんだコイツ。くらいの感じで、意に介してくれないような感じでした。
おそらくある程度警戒されなくなり、近付いてくれるようになった段階でないと意味がないと思います。
それから、こういったテクニックより気持ちの方が大事な気がします。優しい気持ちになれば優しく話しかけられますし、相手の様子を見て接することができます。気持ちの方が大事かなって思います。
餌付けして仲良くなる手順
野良猫が逃げない距離まで近付く↓しゃがむ↓視線を合わせず、警戒心が少しでも解けるの待つ↓餌を野良猫の近くに投げてあげる↓(食べる)↓少しずつ自分の近くに餌を投げる。↓(食べる)
これの繰り返しで距離を近づける。最初のうちは触ろうとせず、餌だけ食べてもらいましょう。この時、優しく声をかけてあげると覚えてもらいやすいです。最終的に手から餌を食べてくれる、もしくは手の餌を猫パンチで落として食べようとするので、これをしばらく続ければ警戒はされなくなると思います。
触りたい撫でたい場合は、警戒がなくなって、あなたのことを安全だと思ってもらってからにしましょう。
また、相手から近付いてきて餌を食べに来てくれるならここまで慎重にならず触れ合うことができると思います。餌を手に握っておいて、クンクン匂いを嗅いでくれたら手の平を広げて食べさせてあげるのもいいかと思います。
ポイントは、あなたが猫に歩み寄って餌をあげる。のではなく、猫の方から歩み寄ってもらい餌を食べてもらう。です。
それから、大事なことですが、餌をあげる場所や時間帯はいつも同じにしておく方がいいです。
もちろん、マナーを守って餌を与えてくださいね。
どんな餌がいいのか
野良猫はお腹が空いていれば、なんでも食べるものなんですが、餌が豊富にある場所では美味しくないものは食べなかったり、残したりもします。
他の人が餌付けしていて、その人より差をつけたいなら、ウェットフードなどペットの猫が喜ぶような少し高い餌を用意するのがいいかと思います。
餌を持っていなくても
餌を持っていなくても、餌付けされている猫であれば、餌を出す素振りだけでも近づいてきたりします。
管理人の近所の野良猫も餌付けをされており、ポケットから何かを取り出す素振りをすると近づいてきます。
いつものように声をかけてあげたり、餌を出す様子を見せてあげると近づいてくれることがあるので試してみましょう。
餌付けができない場合、匂いで
地域によっては、餌付けの禁止条例があったり、町内で餌付けを禁止していたりする場合もあります。
この場合は、前述した警戒心を解く方法を根気よく続けて少しずつ距離を縮めましょう。マタタビを試してみるというのも有りだと思います。
管理人は、餌付けをするつもりがなかったので、餌付けはしませんでしたが、かつお節を握りしめて匂いで気を引く方法は試してみました。これはこれで効果的で、匂いに気付いて近寄ってきてはくれるのですが、付近の住民に餌やりをしていると思われかねないので止めました。
猫は嗅覚に優れているので、匂いの強いものは気付いてくれます。かつお節やするめ、マタタビなどは気付いてくれやすいと思います。
餌付けができない場合、物で
匂いの他に物で気を惹く方法もあります。例えば、小石です。ボールでもいいです。
猫の近くに、ぽ~んと小石やボールを投げてあげて反応を見てあげてください。のんびりさんな子でも視線を向けたり、立ち上がったり、少なからずリアクションがあります。
もちろん、興味を示さない子も結構いたりします。ほとんど身動きせずにこちらの様子を窺うような警戒心の強い猫も。この場合だと通用しません。
もし、興味を示す子であれば、猫が手を伸ばしやすい場所から少しずつ自分の側に近づけてあげるなどするといいでしょう。警戒心が解ければ近い距離で遊べたり、触れ合うこともできるかもしれません。
触る時、撫でる時は、手を低い位置から
頭や体を撫でてあげる時、真上から手が出てくると怖がってしまいます。
低い位置から顎や横顔、眉間の辺りや背中など(背中は嫌がる子もいます)。尻尾の付け根も喜んでくれます。相手の様子を見ながら優しく触ってあげるといいかと思います。
あまり猫と触れ合ったことがない場合は、youtubeなどで飼い主と飼い猫が遊んでいる様子を見て参考にするのもいいかもしれません。信頼関係ができている間柄こその触れ合い方というのもあるかもしれませんが、和やかに寛いでいる姿はきっと参考になると思います。
野良猫は猫じゃらしで遊んでくれるのか
猫じゃらし(エノコログサ)をフリフリしてみて野良猫も遊んでくれるのでしょうか?
これは、管理人も試しましたが、野良猫の手の届くところでフリフリしてみても無反応なことが多かったです。むしろ顔の近くでフワフワされて煩わしいくらいの態度で・・。
猫差があると思いますが、野良猫はこんな遊びをしたことがないと思うので、興味を示さない子もいるんだと思います。
猫の習性的には、目の前をサッと横切ったりすると手を出す習性があります。ネズミなど狩りの対象の動物や昆虫などが素早い動きで通り過ぎることが多いからなのですが。
以上になります。人だってそうですが、気分が乗らない時だってあります。それをお構いなしに近づいたり声をかけられたりしても乗ってきません。そんなこともあるんだということも念頭に気長に接してみましょう。