【体験談】地域猫、TNRを導入しない理由。管理人の地域のケース

 管理人の住む地域は、野良猫がとても多いです。

所属している町内会、数百世帯の範囲で約30匹程の野良猫がいます。
これは、おおよそ把握している数で、実際にはもっと多くの数がいると思います。(50匹はいると思います)

このような状況の中、野良猫に困っている方はとても多く、一方で餌やりをする方も多いのが実情です。

これまで、猫よけ以外に根本的な解決ができることはないものか、役所や保健所などにも相談し、町内会でも取り組んで来てはいますが、解決に至っていないのが現状です。(結局は自衛という手段)

この取り組みの過程で、不妊去勢手術をしてみるのはどうか?

という案も出たことはありました。
しかし、以下の理由からその話はなくなりました。

  • オスで1匹、1万円の費用がネック。(メスは2万円)
  • 野良猫の数が多すぎる。(把握しているだけで30匹)
  • 手術のための作業を手伝う人が集まらない。

まず、費用がネックで、お金を強制徴収することもできませんから、各世帯にお願いすることになります。
その上で、1世帯1000円ずつお願いしたとしても、出してもいいというのは、20、30世帯だろう。という予測でした。

餌やりをしている方が手術費の協力をしてくれないものか・・・

という話もありましたが、キャットフードのお金は出せても手術費となると出すような人はいないだろう。と。
餌やりをしている方については、概ねどちらのお宅の方がやられているかは把握していました。
その方々と町内会の役員は、餌やりについて何度か話し合いをしていましたので、どういった人物かもなんとなくわかっており、それを踏まえると協力は難しいだろう。というのが結論でした。

また、野良猫の数が多いのも大変で、費用ももちろんですが、手術を行う上での捕獲作業と運搬なども大変だろう。というところもありました。

管理人の住む地域の特色

こうした地域猫やTNRといった活動を行うのが難しい背景としては、管理人の地域の特色というものもあるでしょう。

  • 餌やりする人で動物愛護のためにやっている人がいない。
  • 高齢者世帯が多い。
  • 積極的に地域の活動に協力する住民がいない。
  • 協力を得られそうな動物愛護団体や活動家が地域内外に見つからない。

餌やりする人の数は多いものの、動物愛護のために行っている方ではありません。
餌を与えている猫が怪我をしようが、子猫が弱っていようが、世話をするということがまずありません。

餌だけは与えるのですが、面倒を見るということはしていないのです。
なんとなく餌を与えて、家に居着かせて、それだけ。という感じです。

このため、餌やりに関して、役所の職員がやり方の聞き取りやお願いに伺っても、改善してくれるわけでもなく、ただただやり続けてしまうといった状態です。

また、この餌やりをしている方もそうですが、全体的に高齢者世帯が多い地域です。
積極的に地域の活動に協力する住民は少ないですし、活動に参加せずとも理解もなかなかしてもらいにくい面もあります。

餌やりに関して言えば、
今までは、何も言われなかった。〇〇さんもやっているし。なにがダメなんですか?
と理解を得られにくい。

このため、地域で取り組もうとしても一部の人が頑張るだけで、他の方は見て見ぬふり(悪く言えば)。こうした背景があります。

加えて、すぐに第三者の協力が得られるかというとそれも難しい事情がありました。

※動物愛護団体や活動家を本格的に探すことまでには至っていませんが、そのような方が地域におらず、また、こうした取り組みを行うとしても町内での合意を得るところからのため。
※これぞ地域の特色。なのですが、外部の方の協力を仰ぐのは避けたい雰囲気があります。知り合いならともなく全く知らない人を地域の取り組みに参加させることはしないと思います。

このような点から管理人の住む地域では、地域猫、TNR活動は行われておりません。

野良猫の数がこれ以上増えたり、今まで我慢してきた人が我慢しきれなくなるくらい困ったり、そうした方増えすぎたり、

これ以上は抱えきれない。

というところまでいかないと根本的に解決するための住民間の協力は難しい地域だと思います。

とにかく、自衛の日々ですが、なかなか対策が進まない地域はたくさんあると思っています。(管理人)

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のらねこらむプロフィール

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のらねこらむ管理人

2017年4月に新居へ引っ越した直後から野良猫に悩まされる。
日々、野良猫との領地争いを繰り広げています。

対策グッズのほとんどは、実際に買って・試した結果をまとめたものです。
当サイトの情報が皆様の野良猫対策の助けになれば幸いです。
詳しいプロフィールは、こちら

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