野良猫に長毛猫があまりいない理由

 管理人の自宅周辺には、ざっと数えて20匹程度の野良猫がいます。(半径1キロの範囲で。とても多いです)
毛色は様々ですが、猫種というと一般的に雑種と言われる猫が多く、キジトラや黒猫、少し変わった猫と言ってもシャムっぽい猫が1匹いるくらいです。

というわけで管理人の住む地域では、長毛の野良猫は見かけません。おそらく長毛の野良猫はあまりいないのではないでしょうか?

長毛種のマンチカン、ラグドール、メインクーン、ペルシャ、ペットとして飼われる猫では珍しくないもの。野良にも長毛の猫がいてもいいような気がしますが、あまり見かけないと思います。

▼目次

  1. 野良猫も本をただせば飼い猫
  2. 長毛猫を飼うということ
  3. 長毛猫の飼い主は放し飼いをしない
  4. 長毛の野良猫がいたとして、繁殖して数は増えるか?

野良猫も本をただせば飼い猫

野良猫も本をただせば飼い猫です。飼い主から捨てられ、捨て猫になり、捨て猫が野良として生活しているのが野良猫です。飼い主から捨てられなければ野良猫にはならないのです。

長毛猫を飼うということ

長毛種の猫を飼われている主様は、どのように入手されたのでしょう?

おそらくペットショップやブリーダーから購入された方がほとんどと思います。もしくは知り合いから譲ってもらうなど。マンチカン、ラグドール、メインクーンなど人気の猫種は、10万~30万程度で売られており、購入するのにお金がかかります。

他にも猫の入手方法として、譲渡会、知り合いから譲ってもらう、野良猫を飼い猫として迎える、などありますが、このような場合と比べて飼う段階で費用面の敷居が高いのは確かと思います。

バーマン

長毛猫の飼い主は放し飼いをしない

外で長毛猫を見かけない理由の一つに、長毛種の飼い主は放し飼いをしません

なので、放し飼いをされる姿を見ることもありませんし、迷い猫になったり、そのまま野良になるようなこともありません。

放し飼いをしない」と言い切ってしまいましたが、長毛種の飼い主様のほとんどは完全室内飼いなのではないでしょうか?

例えば放し飼いをした場合、長毛猫はその豊かな毛量のため、毛にいろんな物をくっつけて帰ってきます。葉っぱや虫、他の猫の毛、ノミやダニなども。
そんな外帰りの長毛猫を迎え入れたなら飼い主様はブラッシングに多くの時間を割かなければいけないでしょう。もちろん病気や怪我も心配になります。こうしたことからほとんどの飼い主様は放し飼いはしていないと思います。

長毛の野良猫がいたとして、繁殖して数は増えるか?

長毛種の猫が何等かの理由により飼い主から捨てられたり、迷い猫になってしまい、結果、野良猫になったとして、その後、長毛の猫の数は増えるものでしょうか?

去勢・不妊手術されている

自治体の多くでは、飼い猫の不妊・去勢手術を推奨しています。また、猫は室内飼いをしていても不注意で脱走してしまう場合もあり、予防措置として去勢・不妊手術を行う飼い主が多いのも事実です。

去勢・不妊手術されている場合は、繁殖は出来ないため、数が増えることはないでしょう。

繁殖したとして長毛の猫が産まれるか

猫種の特徴を子世代に伝える為には、特徴を持つ者同士で交配することが必要です。野良猫同士の交配で、長毛オス猫×長毛メス猫で交配される確率は、かなり珍しいケースになるのではないでしょうか。

また、長毛猫×通常の雑種猫での掛け合わせの場合、長毛の特徴を持った仔猫が産まれてもおかしくありません。

しかし、その仔猫の次の世代、さらにその次の世代に長毛の特徴を伝えるには、その特徴を持った者同士で交配を重ねていく必要があります。結果として、近親交配をする必要がありますが、猫同士も本能的に近親交配を避ける行動があります。(母猫が離乳後のオス仔猫を遠ざけるなど)

よって、長毛の特徴を野良猫達の間で広めていくことはとても難しいことと考えられます。

メインクーン

以上から以下のことが言えます。

  • 長毛猫は、飼う段階で費用面の敷居が高い、安易には手を出せないことから安易に捨てることにも繋がりにくい
  • 長毛猫の飼い主は放し飼いしない(迷い猫から野良猫になることが少ない、野良猫のように外で見かけない)
  • 長毛猫の野良猫がいたとしても繁殖して長毛の特徴を伝えることが難しい

このようなことから長毛の野良猫があまり見かけないと言えるでしょう。

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のらねこらむプロフィール

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のらねこらむ管理人

2017年4月に新居へ引っ越した直後から野良猫に悩まされる。
日々、野良猫との領地争いを繰り広げています。

対策グッズのほとんどは、実際に買って・試した結果をまとめたものです。
当サイトの情報が皆様の野良猫対策の助けになれば幸いです。
詳しいプロフィールは、こちら

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