猫って糞をすると砂や土で隠しますね。野良猫だと隠さない輩も結構いますが。
一見、行儀がよく見え、綺麗好きなのかと思いますが、糞の被害に遭っている人からすれば、土や砂利の脇からポロリしてたり、臭かったりと、ひどく失礼だと思うわけです。
砂や土で糞を一応隠しますが、なぜ隠すのか、また、なぜ隠さないでもろ出しのこともあったりするのか。
まずは隠す理由から
- 臭いを隠すため。外敵に居場所を知られたくない
次に隠さない時の理由
- 縄張りの主張
- 隠す必要がない。縄張り内で強い立場の猫など
- 隠す物がなかった。(固い土やアスファルトなど)
以下で詳しく見ていきます。
糞を隠す理由
臭いが残っていると外敵に居場所を知られる
猫は基本的には単独で行動する動物のため、自分の身は自分で守らなければいけません。
糞をしてそのままにしておくと、臭いで外敵が気付きます。またその臭いからどれくらい前にしたものか、嗅覚がいい動物であれば、健康状態を把握したり、糞から何を食べている動物か(=捕食対象か)を見極めることでしょう。
例えば、その糞の臭いにミルクの匂いが混ざっていれば・・・嗅覚のいい動物は、子猫がいることを気付くかもしません。(子猫の排泄物は、母猫が食べてしまいます。こうした危険から身を守るために)
外敵に気付かれれば身の危険に繋がります。糞の臭いで居場所が知られてしまうのを防ぐため、砂や土で隠します。
飼い猫だとタオルで隠す猫もいるようです。もちろんタオルがウンコまみれになります。
それから、猫って遊ぶときは、前足で物を叩いたり、捕まえにいったり、引き寄せたりをよくします。
また、本能的に柔らかくてサラサラしたものをかき集めることも好きなのだとか。祖先が砂漠地帯や草原地帯の出身であることも関係しているかもしれません。
それからこれは全くの余談なのですが、
もし、私達が不測の事態で、不覚にも外で用を足す必要があった場合、そして、その場所はそれなりに人目に付きそうな場所で羞恥とも言えるような場所であったら・・・
隠すと思うのですよ。そのブツを。
この時点で人としてあるまじき行為を行っているとは思いますが、やむを得ず、緊急事態、仕方なかったんです。必死に考えたんです。その結果がこれなんです!
それでも終わった後は、隠すでしょう?エチケットとして、人として。
人間はエチケットで隠すとは思いますが、どんな理由があるにしろ隠すのっておかしいことではないと思います。
糞を隠さない時
縄張りの主張、マーキング行為
縄張り内で強い立場にいるオス猫は、マーキング(縄張り主張)の為、糞を隠さず目立つところにしたまんまにすることもあります。
糞を隠さずにしておけば、傍目からも目立ちますが、それよりも臭いが強力です。縄張りの持ち主にとっては、他所からやって来る他の動物は、侵入者。侵入者に臭いで気付かせ、その場に立ち入ることを思い留まらせるのが目的です。また、猫(特に野良猫)は普段単独で行動しており、他の猫と鉢合わせるのを避けています。糞など相手の臭いが分かるものがそこにあれば、臭いの強さでどのくらい前にその場に居たのか嗅覚で察知していると思われます。縄張りの持ち主や外敵となる相手と鉢合わせするのは避けたいですから、臭いを感知して巧みに回避する行動を取っているというわけです。
それからこの隠さない糞ですが、管理人も敷地内の水道管のフタの上にやられていたことがあります。ホカホカです。なんでこんなところに・・と愕然としたことがありました。(見つけた時の絶望感・・・大概出掛けるときに見つけるので最悪です)
隠す必要がない
縄張り内で強い立場にいるオス猫や外敵があまりいなく隠す必要を感じていなければ隠さないこともあります。これは逆に言えることもあり、縄張り内で弱い立場の猫は、他の猫を警戒して糞を隠そうとします。
一方、糞をする場所のご近所で犬を飼ってるお宅があったりすると、きちんと隠すことが多いかもしれません。
隠す物がなかった
都心部ではアスファルトやコンクリの地面が多ければ、こういったケースもありえます。または、いつもしていた場所が土からアスファルトに変わってしまった(それでも場所を変えずに使い続けている)場合など。
以上になります。管理人の近所の野良猫達は、あまり糞を隠しませんね。一応土をかき集めた形跡はありますが、完全に隠れていません。土の脇からこんにちわしちゃってます。至るところに糞が落ちていることがあり辛いです。