もしご近所の野良猫達が去勢・不妊手術をされていなかったら・・・発情期を迎え、出産をしてしまうでしょう。栄養状態に問題がなければほぼ確実に。
管理人の住む地域でもこの時期が出産シーズンです。(投稿:2018年4月29日)
多くの野良猫達が去勢・不妊手術をされていないのが現状で、発情期の鳴き声に悩まされ、猫の数が増えてしまうことで、自宅、自宅周辺の衛生面での心配が尽きないものです。
「野良猫の」妊娠の特徴と題しましたが、もちろん飼い猫にも当てはまります。こちらでは猫の発情から出産までを時系列に記載いたします。
発情の兆候
飼い主など人にすり寄ってきたり、身体をこすりつけるような仕草をみせたりします。
また、尿の回数が増えたり、普段はしないマーキングを行うようなことも見受けられます。落ち着きをなくしたり、行動が活発になったりします。
この頃は、まだオス猫を受け入れる準備は整っておらず、交尾をさせるようなことはしません。
そして、個体差もあることから、上記のような行動はあまり見られず、普段通りに生活しているように見える猫もいっぱいいます。
オス猫は、メス猫の尿などに含まれるフェロモンに誘発された場合、発情していつでも交尾できる状態になります。
発情期
尿を頻繁にしたり、身体を床や木々、柱のような部分にこすりつけたりして、尿や臭腺から分泌されるフェロモンでオス猫を誘います。さらに、独特な鳴き声(「あ~お~」や「ナァ~オ」といった鳴き声)でオス猫を誘い、前かがみの姿勢になり、オスの交尾を受け入れます。
交尾を受け入れた後は、3~4日後に発情が治まり、その後は大人しくなってきます。
また、猫は交尾をすることで排卵するため、ほぼ確実に妊娠すると言われています。だから猫には生理がないんですね。
交尾後は、妊娠期間を経て、出産となります。妊娠の期間は、60日間程度。個体差があり多少の前後はあります。
妊娠前期
妊娠後、3週間程度経たないと身体的変化はあまり見られず、鳴き声などに悩まされていた方は、発情が治まったんだな。と感じる程度です。
人懐っこい野良猫があまり近付かなくなったり、威嚇をするようになるなど目に見える行動を取ることもありますが、人と距離を取って生活をしている野良猫の場合は、妊娠をしているか見極めるのは難しいです。
妊娠後期
3週間程度経つとメス猫の乳首はピンクや赤色になり、膨らんできます。これも野良猫のお腹をじっくり見れる機会もなかなかないので、気付きにくいです。
さらに時間が経ち、5週間程度になるとお腹がふっくらし始めて、見た目でわかるようになります。
また、警戒感が強くなったり、威嚇をするようになったり、性格に変化が出るメス猫もいます。
お腹が膨らみ、見た目でも分かるメス猫が多くいる中、初産などで赤ちゃんの数が少なかったりするとお腹も目立たずわかりにくいこともあります。お腹を触れるようであれば、横腹を指で軽く撫でるとぽっこりしているのがわかると思います。
出産
分娩前は食欲がなくなったり、落ち着きをなくしたり、警戒が強くなり攻撃的になります。
ただ、野良の妊娠猫は安心して出産できる場所を見つけていることが多く、いつの間にかいなくなって、気付いたら子連れってパターンが多いです。外で生活している分、カラスや野生動物から狙われることに異常なまでの警戒をしていることが多いので、人目に付くようなところで出産することはほとんどありません。
この後は、子育てを初めていくわけですが、野良猫の場合、子猫を隠していることが多いため、子猫はなかなか見かけられないと思います。
しかし、母猫も子育て場所と餌場を行き来しています。人から餌をもらっている野良猫であれば、餌やり場所が決まっているはずです。よく観察していると、餌場と子育て場所を行き来する際、いつもなら行かないような場所、方角へ足を延ばしたりしているものです。
また、野良猫は、移動しながら子育てをするので、1ヵ所にずっと留まっていることが少ないです。これは、1ヵ所に留まっていると外敵に見つかってしまったり、臭いで気取られる危険性があるからです。
こういうことも相まってあまり見かけることがないのですが、子猫が歩き回れるようになると姿を見やすくなると思います。