もし、家の外にゴミを出していて荒らされているなら、朝出掛けようと玄関を出た時に愕然とするでしょうし、収集所で起きているなら、困っているのはゴミ収集の職員の方かゴミ置き場を管理する人だと思います。
いずれにせよ、朝方の被害が多く、出掛けるところで見つけてしまうので、かなり困りものです。
地域によっては、家の前にゴミを出す決まりになっていたり、道幅が狭い等の理由でダストボックスの設置場所がない場合もあります。収集所に集める決まりになっていても、ゴミの出し方が悪かったり、動物対策が不十分であればゴミ荒らしが起きてしまいます。
管理人が住む地域では、野良猫による生ゴミあさりの被害はあまり起きていません。というのも餌やりをする人が多いから。生ごみをあさる程困っていないというのが野良達の言い分でしょうね。(逆に言えば、野良猫の仕業なら餌の面倒を見てやれば、ゴミをあさられなくなります)
また、収集所のゴミが荒らされているけど、気付いていないケースも少なからずあります。それは、ゴミ収集の職員の方が片付けてくれている場合です。うちの少し離れた近所は2週に1度くらいのペースでカラスに荒らされることがありましたが、散らばっているゴミを熊手やトンボのようなものでかき集めてくださっています。これは時期に指導という注意が役所からきます。
生ごみに関しては、ゴミの出し方に問題があることも多いため、猫の問題というよりは人間の問題なのかもしれません。大変だとは思いますが、少し気を付けるだけで改善されることが多いのも事実です。
▼目次
- できるだけ早めの対処を
- 野良猫は匂いで寄ってくる
- 家庭ですぐにできる生ごみ対策
- 集合住宅の場合、管理先に対応を依頼
- 自治体、町内会に相談
- 野良猫の保護や飼い主を見つけるという手も
生ごみの臭い対策
ゴミ出しの時間を変えよう
ゴミから猫を遠ざけよう
ゴミの出し方を工夫しよう
できるだけ早めの対処を
もし、野良猫に生ごみを荒らされていた場合、早めの対処が重要です。常態化する前に。
- 一度でも食べ物にありつけるとまたやってくる。
- 野良猫は他の野良猫も呼び寄せる。
- ゴミが荒らされたままだとカラスもやってくる。
- さらに不衛生になれば、ゴキブリも発生する。
- 荒らされたゴミは風で飛んでいき、ご近所の迷惑になる。
野良猫は食べ物にありつけた経験からまたやってきますし、食べ物の匂いを感じ取れば、ゴミ袋を破ったり、ダストボックスを倒してまでありつこうとします。
さらに、野良猫は他の野良猫を呼び寄せます。気づけば複数の猫が集まります。その猫達はその地域に居着きます。居着けばゴミの問題以外にも糞尿や鳴き声などに悩まされることも出て来ます。
加えて、カラスやゴキブリが発生することもあるおまけつきです。ご近所にも迷惑がかかり良い事がありません。野良猫以外でも言えることですが、動物にゴミを荒らされていたら絶対に早めの対処が必要です。
野良猫は匂いで寄ってくる
生ごみを狙いに来る野良猫は、食べ物の存在を匂いで判断しています。猫は犬程ではありませんが嗅覚に優れています。
もちろん、生ごみの全てが食べられるわけではないので、よく臭いを嗅いで腐ったものを食べないようにしています。どうやって嗅ぎ分けるかといえば、生ごみは腐ってくると酸味がしてくるので、それを避けているというわけです。(柑橘系が苦手と言われるのもこういったところから)
また、カラスは視覚で中身を判断しています。電線の上などに止まって様子を伺いやってきますね。
家庭ですぐにできる生ごみ対策
生ごみの臭い対策
生ごみは臭いをなるべく出さないようしましょう。
- 生ごみを新聞紙で包む。
- スーパーの袋で二重に包む。
- 生鮮、肉類、お弁当の容器は必ず洗う。
日頃から極力食べ残しを少なくして臭わせないことも大事です。
ゴミ出しの時間を変えよう
もし、ゴミを出す日の前日や夜中のうちにゴミを出してしまっているなら、それは止めて、朝のゴミ収集前に出してみるのはいかがでしょうか?
朝の時間、ゴミ収集前に出すように変えるだけでも十分な効果が期待できると思います。
前日の夜中などに出してしまうと、野良猫は寝静まった夜中に自由な探索ができてしまいますし、置かれている時間が長ければ長いほど、気づきやすくなってしまいます。また、カラスの出動時間も早朝。午前4時くらいにねぐらから出動します。
野良猫、カラスに荒らされにくくするためにも、ゴミ出しの時間も結構重要だと思います。
ゴミから猫を遠ざけよう
猫よけは猫によって効果がまちまちで慣れてしまう場合も多いです。しかし、試してみる価値はあります。
- ゴミ袋、ゴミ置き場付近に殺虫剤を撒く。
- ヘアースプレー、香水を撒く。
- 唐辛子スプレーを撒く。
これらを撒いておくことで生ごみの臭いを抑え、殺虫剤や強い香料など猫が嫌がる匂いで寄せ付けなくします。リステリンなどミント系の香りも猫は苦手です。
それから、おじいちゃんおばあちゃんの知恵と言ったところで、ゴミ袋にミカンやレモンの皮を入れておく、ドクダミなどの薬草を入れておくなども一つの手です。
ゴミの出し方を工夫しよう
こちらも簡単にできそうな対策から。
- ゴミ袋を地べたに置かず、門柱などに吊るしておく。
- ゴミ袋を置く際に、スーパーの買い物かご、洗濯かごのようなものを被せておく。(できれば重石を乗せて)
- ゴミ箱の蓋を開けられてしまうなら、開けられないように重石を載せる、ガムテープで止めておく。
少しお金がかかる方法
- 蓋付きロック付きのゴミ箱に入れる。(今使ってるゴミ箱の蓋を開けられてしまうなら取り換える)
- ゴミ箱を置けないなら、ネットまたはブルーシートを被せておく。
ゴミを被せるネットを使う場合は、猫が入る隙間ができないように重石やペットボトルなどで固定しておいた方が良いです。また、カラス対策も考慮するなら網目の細かいネットを用いましょう。網目が粗いとくちばしで突っつかれてしまいます。
集合住宅の場合、管理先に対応を依頼
- 管理会社またはマンションの理事会に対策を依頼する。
対応をしていただけない場合は、自治体や町内会などにも相談をしてみましょう。
自治体、自治会に相談
お住まいの地域に町内会などの自治会があれば、役員の方にまずは相談をしてみるのもいいかもしれません。場合によっては、町内会で対策をしていただけることもありますし、町内会から自治体に相談していただけるかもしれません。
自治体への相談は、個人でするより周辺住民複数の意見としてあげた方が動いてもらいやすいかと思います。
自治体、町内会へ相談する際は、生ごみを荒らされているところを見てもらった方が理解していただきやすいです。相談の前に現場の状態が分かる動画や写真を撮っておきましょう。
野良猫の保護や飼い主を見つけるという手も
もし、野良猫の多い地域ではなく、特定の猫の仕業などがわかっている場合は、捨て猫か迷い猫の可能性もあります。野良猫の数が少ないうちなら保護をしたり地域で協力して飼い主を探したり、見つけたりすることもできなくはありません。
捨て猫や迷い猫である可能性があるなら、自治会の回覧などを利用して猫の飼い主がいないかを呼び掛けたり、飼い主がいない場合は、里親の募集を呼び掛けることもいいかもしれません。
放っておくと餌にありつける場所には野良猫が集まってきてしまいますし、集まれば繁殖して数が増えます。数匹程度なら可愛いものですが、10匹以上増えてくると被害が顕在化します。可愛いと言っていられなくなるのが現実だと思います。
野良猫の数が少なく、個人や地域で協力すれば対処が可能な場合は、野良猫の保護、飼い主を見つけるなどの対応も人と猫、双方にとっていい方法だと考えています。
以上になります。個人でできる範囲で対策し、それでも解決が難しいなら自治体、町内会等へ相談という形がいいかと思います。