一般人が殺せば動物虐待。保健所で殺しても罪に問われない
倫理的に、なにかおかしい。
他のケースで考えてみたらどうでしょう。
人を殺せば罪に問われる。死刑囚の死刑執行は罪に問われない
死刑囚の死刑執行は罪を犯したのだから当然だろう。というのであれば、罪を犯した人なら殺してもいいことに。そういうことはなく、やはり人を殺せば重罪。
殺人は重罪。しかし、戦争で人を殺しても許される
同じことをしても罪に問われる、問われない。許されない、許される。倫理で考えるのは難しいこと。国で決めた制度、法律の上に成り立っており、時と場合によって変えられるのが日本の法制度。
人間社会でのルール。秩序を守る為の法律であり、秩序を守る為に国に与えられた権力。といったところだと思います。
倫理や動物愛護の話
ゴキブリは不快だから殺してもいい、猫は可愛いから殺しちゃダメ
命を奪う。という点では一緒です。猫は愛玩動物だから。と言えば、愛玩動物に指定しているのは法律。動物愛護管理法。法律で決められているから。ということになります。
でも、倫理の話をしている人は、法律で決められているから、良い、悪い。なんて話はしていませんよね。
動物愛護の犬猫殺処分反対
犬猫は声高に殺処分を反対する。それでは他の動物は?
豚や牛などの家畜はなぜ殺されなければいけないんでしょう。田畑を荒らした野生動物は、殺されてしまう程の罪はあったんでしょうか?
犬猫殺処分の反対はする。しかし、平然と牛や豚は食べる。田畑を荒らすような動物は邪魔だから殺す。
ペットの犬や猫が虫を捕まえ殺していても「変なモノ食べちゃダメ!」とペットの健康は心配すれど、虫を殺していることには気にも留めない。
これが悪いと言っているわけではありませんが、平然と行われている。ということです。
現代社会のルール、この時代の文化
ゴキブリや蚊を殺すとき、命を奪うとか可哀想だとか思わないと思います。大半の人は。それから普段、ゴキブリや蚊などを殺すとき、殺したら罪に問われるだろうか?と考えることもしないと思います。ましてや殺している意識もないんじゃないかと。
ここまで来ると今のこの時代の文化なんだな。って思うしかないような気がしてきました。
例えば、少し前の時代、飼い猫の放し飼いは普通のことでしたよね。しかし、今では室内飼いが薦められています。人の考え方や生活様式が変われば、飼い方の文化が変わるということでしょう。
以上になります。法律的には動物愛護管理法で虐待の禁止が規定されています。その中で、正当な理由で動物を殺すことは虐待ではない。というような一文を設けています。保健所の殺処分はこれを根拠に業務として行っています。