ネコはコタツで丸くなる♪
と雪やこんこにあるように、猫は寒さに弱いイメージがあります。祖先はエジプトなど砂漠地帯に住んでいたリビア山猫ですから、元来の耐寒性はなく、やはり寒さには弱いわけです。
とはいえ自前の毛皮を着て生活していますので、人よりはずっと耐性があるのも確かです。あまり汗をかかない猫なので体温調節はそれほど得意としているわけではありません。
もちろん北海道でも雨風凌げる場所を探してなんとか越冬はしていますが、体力のない仔猫や病気で弱った猫などは、寒さや栄養不足で命を落とすこともあります。
以下では少し具体的な話に移り、雪が降り寒い地域(東北、北海道)ではどのような場所で寒さをしのいでいるのかを見ていきます。
▼目次
冬の定番スポット
- 車の下、ボンネットの上
- 室外機の上やその付近
- ガレージや物置の中や隙間
- ベランダ
- 軒下
- アパートの踊り場、階段下
- 資材置き場、廃屋、倉庫
- 牧場、牛舎のワラの中
車の下やボンネットの上は、エンジンを切った後は温かく、車はガレージ内にあったりするので、暖まれるスポットです。稀にエンジンルームに入ってしまうことがあり、発進時はボンネットを叩いたりして、猫を起こしてから出掛ける方もいらっしゃいます。
また、室外機の暖気に誘われて過ごす猫もいます。最近の住宅ではエアコン以外にも床暖房や貯湯タンクもあったりしますね。室外機はマーキングをされやすい場所でもあります。
その他、雨風、雪を防げる場所で、足をお腹の下に丸めるようにして、猫同士くっついて寒さをしのいでいたりします。
(雪が降るととっても寒いように感じますが、雪が降る日より降らない日の方が寒い場合もあります。風が強い日は特に寒いです。風の強い日は、雪が積もっていれば冷たい風を防いでくれます。雪で作った「かまくら」も外気を防いでくれますよね。)
都心部、特定地域の暖まりスポット
- ビルの間の暖房換気口付近
- コンビニの駐車場
- 地下駐車場などの屋内
- 自販機の裏や下
- ロードヒーティングの道路上
- 神社の境内
- 温泉地
- マンホールの上
飲食街のようなビルの間は、換気口からの暖気で温まれます。また、ゴミを漁ったり、エサを与える人がいれば飢えもしのげます。駐車場も雨風、雪防げます。自販機の裏や下も温かいです。
また、道路に電熱線(ロードヒーティング)が引いてある場所では、熱で雪が解けていて温かいので、車に轢かれない端の方で寝ていることもあるそうです。
それから温泉地では、温泉の湯を旅館などに運ぶ配管の上でぬくぬくしている姿があったり、マンホールの上に居たり。地面も温泉の地熱があるため、少しは暖かいようです。
レアスポット
- 犬小屋(を占拠)
- 農家のビニールハウス内
ツワモノ野良さんは、犬小屋を占拠したり、農家のビニールハウス内に侵入するようです。
人の手助けがある場合
人の手助けがある場合、簡易なダンボールハウスを作ってくれたり、その中にタオルを引いてくれたりして、多少なりとも暖かく過ごせます。寒さが厳しい場合、タオル一枚でもかなり違ってきます。もちろん毛布だったらより寒さをしのげると思います。
ダンボールの他にも気密性を考えるなら、発泡スチロールの猫ハウスの方がより暖を取れると思います。猫ボランティアの方などが面倒を見ている地域では、色々と工夫をされて寒さを和らいであげているかと思います。
本来では・・・といいますか、野良猫を本気で助けようとみんなが思うならテントでも張ってあげて冬の間の居場所を作ってあげればいいのですが、土地の所有者の事だったり、居着いてしまうのを嫌がる人がいるなどしてそういった活動は日本では難しいです。
また雪の多い地域の方は、野良猫の事をよくわかっていたりします。寝床を作り面倒を見てしまうと居着かれてしまうのを。安易な気持ちでは手出しをしない方が(本州の方よりは)多いと思います。
以上、雨が降れば雨よけできるところ、風が吹けば風よけできるところ、寒ければ少しでも寒さをしのげる場所に行きます。親子代々野良猫達の間で受け継がれてきた知恵というものがありますね。