なぜ猫の放し飼いをするのか?法律や条令は?迷惑な飼い主達

近所の放し飼い猫に困ることありませんか?

敷地内を行き来され、糞尿や鳴き声、花壇に入られたり、バイクや車の上に乗られたり、家の中に上がり込もうとする。
近隣に迷惑かかるし、車に轢かれる危険もあるし、他の猫とのケンカで怪我することも考えられる。

それなのになぜ放し飼いするのでしょう?

室内に閉じ込めておくのは可哀想
猫は自由が一番
猫が外に出たがるから
猫の放し飼いは普通でしょ?

放し飼いをする飼い主の口から出る言葉と言ったらこんなこと。それ以外にも口には出しませんが、

散歩しなくていいから楽
しつけしなくていいから楽

中にはこんな本音もあると思います。

ところで、管理人の近所は野良猫だらけですが、放し飼いをしている方がこんなことを言ってました。
「外猫と野良猫の違いってなんですか?」
この方は、放し飼いをしていて、外で野良猫と一緒に餌を食べさせることもあるそうです。とても身勝手な飼い方だと思いました。

話を戻しまして、室内は可哀想、自由がいい、放し飼いが普通。と言いますが、本当にそうなんでしょうか。疑問です。

  1. 犬の放し飼いはダメ、猫はいい。法律的な観点は?
  2. なぜ放し飼いをするのか?昔の猫の役割から考える
  3. 昔の人が放し飼いが当たり前だと思うようになったきっかけは?
  4. 放し飼いしないと猫にとって可哀想なことなのか?
  5. うちは田舎だから放し飼いが普通だし問題はない。本当に問題って起きてないですか?

管理人が感じた疑問をまとめます。

犬の放し飼いはダメ、猫はいい。法律的な観点は?

動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)の第七条に1項と3項が以下のようにあり

動物が人の生命、身体若しくは財産に害を加え、生活環境の保全上の支障を生じさせ、又は人に迷惑を及ぼすことのないように努めなければならない。」(抜粋)
動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物の逸走を防止するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない。」(抜粋)

人に迷惑を及ぼさないように、逸走防止の措置を講ずるように。ということから暗に放し飼いはダメ。と言っているようにも受け取れます。

それから狂犬病予防法の第六条

予防員は、第四条に規定する登録を受けず、若しくは鑑札を着けず、又は第五条に規定する予防注射を受けず、若しくは注射済票を着けていない犬があると認めたときは、これを抑留しなければならない。

放し飼いの犬がいたとして、近所の人が通報した場合、多くの場合は捕獲され、保健所に連れていかれるということでしょう。
(色々と条件付きの抑留義務ですが、飼い主不明の状況で、子供への危害の危険性も含めると野放しにはしないと思います。)

また、動物愛護法の第二条2項には以下のような条文も

「何人も、動物を取り扱う場合には、その飼養又は保管の目的の達成に支障を及ぼさない範囲で、適切な給餌及び給水、必要な健康の管理並びにその動物の種類、習性等を考慮した飼養又は保管を行うための環境の確保を行わなければならない。

猫が縄張りの中で生活することを考慮し、放し飼いは認められている。と、放し飼いを肯定する方が考えることもありそうです。

また、都道府県で条例を制定しているところもあり、
飼い犬の所有者は、飼い犬が人の生命等に害を加えないように、鎖等でつないでおかなければならない。」(兵庫県他)
といった、条例を設けており、違反した場合に罰金を科すように定めているところもあります。

犬はOK、猫はNGと、法律で明らかに謳ってはいませんが、犬猫どちらも努力義務が必要と読み取れますね。また、犬の方が狂犬病の恐れや噛みついて怪我を負わせる危険性が高く、狂犬病予防法で抑留義務もあり、都道府県によっては罰則規定もあるため、飼い主はより厳格な飼養が求められる。といったところでしょう。

公園

なぜ放し飼いをするのか?昔の猫の役割から考える

人が猫を飼うようになった元々の理由から考えるとわかりやすいです。

ネズミ退治のため

平安時代に貿易船の積み荷を狙うネズミ退治のために乗船してやってきた猫。日本にやってきた後も漁師はもちろん農家でも蔵を荒らすネズミ退治に重宝されていました。ネズミを獲ってくれる存在なので、繋ぐことなんてしませんね。昔は、放し飼いが当然だったというわけです。

昔の人が放し飼いが当たり前だと思うようになったきっかけは?

ネズミ退治させるために飼ってたんだから放し飼いは当たり前でしょ。という他に。

生類憐れみの令

江戸幕府の第5代将軍徳川綱吉によって制定された法令。この中に以下のようなものがあります。

「将軍御成の道では犬・猫を繋がずに放しておいて構わない」

将軍御成の道、将軍が通るような道でも犬・猫を繋がないで放っておいてもいいよ。ってこと。
生類憐れみの令は、違反者には処罰があり、極刑になる者もいたことから、庶民の生活に大きな影響を与えたと言われています。このことも放し飼いを当たり前だと思わせる一つのきっかけだったと考えてもいいと思います。

それから、タマと呼ばれる有名な飼い猫がいてだな

そのタマがお出かけする姿をサザエさんで描かれていたり。これを真に受けてしまうと放し飼いって普通なんだな。って。

放し飼いしないと猫にとって可哀想なことなのか?

室内

室内に閉じ込めておくのは可哀想、外で自由にさせてあげた方がいい。という方がいます。外で自由にさせていないと可哀想なことなんでしょうか?

猫や犬もそうですが、ネズミ退治や狩猟といった役割からペットとしての愛玩動物へ変わる必要があった際、生活環境を柔軟に合わせることで、人と近い存在になったわけです。
住宅密集地の都心では、室内飼いが当たり前になってきています。立体運動を好む猫のため、飼い主達はキャットタワーやキャットウォークを設けて、室内で自由にさせてあげていますね。

放し飼いをされていて、外に出さないと可哀想だと思っている飼い主は、室内のこうした飼い方が可哀想だと思うのでしょうか?

猫は縄張りを持つ動物で、その縄張りを守るために見回りに出歩きます。外に出してしまうと自分の縄張りが広がるので、その縄張りを見回りに行かないと気が済みません。縄張りを見回りに行けなければ、ストレスになります、外に出してと鳴き出します。
完全室内飼いであれば、縄張りは室内と窓から見える範囲だけ。室内の行き来できる範囲と窓から見える範囲の見回りができれば、ストレスになったり、外に出して欲しくて鳴くようなことはありません。
もちろん狩猟本能を満たしてあげるには、外で好き勝手させていない分、猫と遊ぶ時間はたっぷり取ってあげないとストレスになることもあります。

また、外に出すことで色んな危険や問題もあることでしょう。

  • 交通事故に遭う危険
  • 野良猫との喧嘩、怪我や病気の感染の心配
  • 身体に悪いものを食べてしまう心配
  • ご近所迷惑になっているかもしれない心配

放し飼いをする方が猫にとって可哀想なことが多いと思います。

うちは田舎だから放し飼いが普通だし問題はない。本当に問題って起きてないですか?

これもありがちな話だと思うのですが、迷惑してる人も中にはいると思います。

近所の人も放し飼いって知ってるし、文句も言われたことないし、可愛がってくれてる。なんて思っていても近所の人からしたら波風を立てたくない、いざこざ嫌、困っているけど我慢できない程じゃない。

近所の人に我慢してもらっていませんか?
近所の人の我慢に甘えていませんか?
他人の迷惑に無神経になっていませんか?

私の家は農家で土地が何百坪もあるからそんな迷惑はかからない。っていうなら別ですけどね。


以上になります。
放し飼いするとどうしても隣近所に迷惑をかけることがありますね。猫を自由にしてあげないと可哀想というのなら猫の為に広い土地を用意してあげて、その土地の中だけで放し飼いをしてあげればいいんです。周りの人に我慢させて迷惑猫になってしまうような飼い方が猫のための良い飼い方とは思えないんですよね。(管理人)


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