野良猫って近付くとすぐ逃げますよね。それで、なぜだろう?ってなると、「警戒心が強いから」、「人に慣れてないから」、「人間は怖いものだと思っているから」、という話は聞くものの、人懐っこい野良猫もいたりして、なんだかしっくりこない。
う~ん、なんだろうなぁ・・と考えてみました。管理人なりにしっくりくる理由を挙げていきます。
自分よりデカいものは恐ろしい
外にティラノサウルスが歩いていたら管理人はとても怖いです。(襲ってこなくても)猫からしてみれば人も数倍大きい体の相手で、素性もわからなければ怖がるのは当然。自分より遥かに大きい相手を警戒するのは必然だと思います。
親からの躾。親の姿を見て育つ
仔猫時代の多感な時期に、狩りの仕方、猫同士の付き合い方、トイレの仕方。そして外敵の恐ろしさについて、母猫から教わります。
カラスやヘビ、犬、キツネ、タヌキなど警戒しなければならない相手と母猫が相対している姿を見て学習する。外敵に対して、母猫が距離を取ったり、その場から逃げたり、威嚇をしたりする姿を見れば、怖い存在だと学びます。
人間に対しても同様の行動をとれば怖い存在であると学びますし、逆に餌をもらいに行ったり、餌欲しさにすり寄ったりしている姿を見れば、餌をもらえる存在だと学ぶでしょう。
仔猫の成長は早く、生後1年も経てば、大人の猫と変わらない大きさになります。親離れをする数か月の間に様々なことを学び、その学んだことを生かして外で生活をしていきます。親の姿を見て人間が怖い存在か怖くない存在か、学んでいることでしょう。
単独で狩りし、必要以上に群れない、自分の身は自分で守る!
餌の取り合い、縄張り争い、外敵の警戒、突発的な出来事への対処(車の飛び出しなど)、様々な出来事から常に自分の身を守るために用心しています。それくらいの警戒心がなくては外の世界では生きていけないということでしょう。
本能的に人間は怖いもの!?
家猫は、祖先であるリビアヤマネコを人間が時間をかけて交配し、家畜化したもの。家畜化するまでに何百年(何千年?)と時間がかかったことと思います。そして、家畜化する過程で行われてきたこととはなんでしょう?
人間も別の生物に家畜化されるとしたら、監禁され、自由を奪われ、人体実験され、心底服従するまで、その生物に試行錯誤されながら家畜化されることでしょう。それって恐ろしいことではないでしょうか?遺伝子に刻み込まれ、本能的に人を恐れるようになっていてもおかしくないかも?(管理人の妄想です)
こうして整理してみると、野良猫を飼うのは大変。懐かない。などと聞きますが、当然かなと思います。
こんなに警戒心の強い動物が、見知らぬ異国の地に放り出され、ケージに監禁され、自分より身体のデカい生き物に囲まれて生活することになったら・・暴れたり、脱走しようとしたり、夜鳴きしたりって、当然だと思います。ましてや人と関わって痛い目に遭ったことがあるならなおさら。
たまに人懐っこい野良猫もいますが、それはとても危険なことなのかもしれません。
人は猫好きばかりではありません。猫を毛嫌いする人もいます。警戒心を失くしていつものように人に近付いたらそれが不幸になることだってあるかもしれません。
可愛いから可愛がりたいからという軽い気持ちで、餌付けするくらいならそっとしておいてあげた方が彼らの為なのかと思います。(管理人)