猫が玄関前で寝ている
朝、家を出ようとしたら猫が玄関前に寝ていたり、家に戻ってきてもまだ居る。
ということがあったりします。懐いてくる子もいれば、距離を取ったりする子もいますが、なんでこんなところにいるんだろう?と思ったりしますよね。
なぜか玄関前に来るようになってしまった野良猫達。彼らの都合を考えていきます。
そもそも玄関って気持ちよく出入りできるところ
玄関は、家の顔であり、来訪者を迎え入れる入口。清掃が行き渡っていて、気持ちよく出入りできるようになっていますよね。人だって気分良く使えるようになっているものです。と、考えれば、猫にも居心地の良い場所となってもおかしくないもの。
それに、猫に「玄関」なんて概念はないですしね。
猫だって玄関は居心地が良い
なんて思われたら、居ますよね、玄関に。
人の出入りが少なく、道路から目に付きにくく、晴れていれば日光浴ができ、雨が降れば雨宿りできたら居心地がいいものです。
身の危険があってもすぐに身を隠せたり、逃げ場があったりすれば、安心もできますね。そんな居場所を見つけられてしまったのかもしれません。
それから、人は出入りしますから、人と出くわすことはあるわけですが、追い払われたり、急に触ろうと近付かれたりしなければ、身の危険は感じません。ただの通行人と思うかもしれません。安全と分かればそこに居続けても不思議はありません。
ご近所さんで、餌やりしている方がおられませんか?
もし、ご近所さんで餌やりをしている方がいたら、その方は、玄関先で餌を与えていないでしょうか?
玄関先で餌をもらえる経験をしていて、別の家でも玄関先に来れば餌がもらえるのかも・・・と待ち伏せのように居座っているのかもしれません。玄関の居心地も悪くないですし、食べ物のためなら待ちますよ。獲物を狩るにも待ち伏せして捕らえるのが得意な猫です。そういう理由なら待ちます。何度も足を運びます。
なぜ隣の家ではなくうちなんだろう?
隣の家でもいいものなのに・・と思ったりします。何かしら猫にとって選んだ理由があるのだと思います。
- 隣の家より陽当たりが良い。
- 隣の家より雨風をしのぎやすい。
- 身を隠せる場所がある(鉢植えがあったり、少し奥まった場所になっていたり)
- 隣の家が動物を飼っている(匂いで寄り付かなかった)
- 隣の家では邪見に扱われた(追い払われたり)
- ちょうど餌場の通り道。たまたま都合が良かった。
- (賃貸だったら)前の住民が餌をあげていた、可愛がっていたなど猫にとって思い入れがある場所。
他には怪我をしていて行きつく先がこの場所だったとか、外敵から逃れてきた、縄張り争いに負けて追い出されてきたとかもあるかもしれません。
と言っても人が考えつくところはこんなところなもので、猫には猫なりの事情があるのだと思います。
野良猫が来る家、来ない家。こちらも参考まで
ちょっと寒くなってきたので暖かい場所を探してまして・・
最近、少し冷えてきたので暖を取れるところを・・そんな場所を所望して流れ着いたのかもしれません。寒くなってきたので家の中に入れて欲しい。と思っているかもしれませんね。
ゴハンにあり付けれる場所の開拓中
野良猫達はいつでも十分に餌をもらえるわけではありません。餌はもらえるけど少量で全然足りなかったり、いつも通う時間に行けなかったらもらえないこともあります。
また、きまぐれで餌やりする人が与えないこともあれば、いつももらえるお宅が旅行などで留守にしていてもらえなかったり、餌やりする人が引っ越してしまって大事な餌場を失っていたり。
そんな事情から餌をもらえるお宅を探しにやってきているかもしれません。「この辺り(玄関)に居るとゴハンが出てくるもんなんだけどニャー」と鳴いてアピールしてみたり。
もちろん餌を与えてしまったら、猫からすれば貴重な餌場となるので、その場所には定期的に通います。
管理人宅のケース
管理人宅は、近くに猫屋敷があることから居付いたりはありません。ですが、たまに来てしまうことがあります。そんな時は決まって理由があるようで、雨宿りをしていたり、車を避けるために一時的に避難していたり、新顔の猫が探索に来ていたり。基本的には猫屋敷で生活をしているので、管理人宅には何かしらの理由があるときに訪れていますね。
ここまでが、玄関に野良猫が来る理由でした。さて、様々な理由で来る彼ら。どんな猫が来るのでしょうか?
すり寄ったり懐いてくる猫
捨て猫だったり迷い猫なら人慣れしているため、すり寄ったり懐いて触らせてくれる子もいます。野良猫でも可愛がってくれる人がいて、餌をもらっていたりすると懐いてくることがあります。
近付くとサッと距離を取る猫
捨て猫でも野良生活が長くなれば、警戒心が強くなります。人から餌をもらっている野良猫でも警戒心は強い子もいます。あなたが優しく接してあげれば、安全と判断して居座ることがあると思います。
距離を取って警戒する素振りでもちょくちょく訪れるようなら、縄張りの一部になっていることでしょう。
ただし、生粋の野良で人と関わっていない猫の場合は、玄関前で休息したり、寝床としたりはしないでしょう。人目に付き、身を危険に晒すような場所には長居はしないと思われます。
玄関に居座る猫達。このままでもいい人はそっと。可愛くなっちゃったら飼ってみようか。困っているならどうすべきか?
猫を飼うつもりで保護したいなら
可愛い、可哀想と思って飼うつもりで保護したい場合、飼い主がいないことを確認した方が良いでしょう。人慣れしている猫であれば、迷い猫か放し飼いの猫かもしれません。
近隣の住民に聞いて回ったり、保護した上で、迷い猫を預かっているとポスターを貼ったり、近隣住民のポストに入れる方法もあります。
また、警察に遺失物の届け出が出ていないか確認したり、保健所に捜索願いが出ていないか確認を取るのもいいかと思います。飼い主がいればきっと探していると思います。
野良猫を保護。何をすれば?こちらも参考まで
追い払いたいなら
暖を取る場所や餌場を探して立ち寄っている場合は、無視していればそのうち来なくなると思われます。
特に餌を与えることもなくしばらく経っても定期的に訪れるようなら縄張りの一部になっているかもしれません。この場合は、いつも居る場所に水を撒いておいたり、見かけ次第追い払ったり(水をかける、追い立てる)、忌避剤を撒くなど猫よけを試してみるのもいいかと思います。
ちょっと可哀想な気もしますが、人との住み分けをしつけてあげるのも優しさ。気まぐれで餌を与えて、餌をもらえると思ってやってきているのに、急に餌を与えなくする方が残酷です。また、人慣れさせてしまうことがその猫にとって良い事とは限りません。猫嫌いな人に捕まったらどうなるでしょう。
以上になります。あまりにも居着いてしまうと、「お昼寝中に何かしら?」みたいに自分ち感覚でこっちが見られることになります。