野良猫の不妊・去勢手術や耳カット、倫理観や感情論は抜きにして考えてみると
動物の愛護及び管理に関する法律第三章 動物の適正な取扱い第七条 5「動物の所有者は、その所有する動物がみだりに繁殖して適正に飼養することが困難とならないよう、繁殖に関する適切な措置を講ずるよう努めなければならない。」動物の愛護及び管理に関する法律環境省
現行の日本の法律の根拠としてはこれが全てかと思います。
繁殖に関する適切な措置の答えが不妊・去勢手術。野良猫の手術後の耳カットは、手術済の識別と繁殖の管理を行う必要な措置。
動物虐待か虐待でないかについて
人サイドからすれば、合法であり虐待ではない。
猫サイドからすれば当然、虐待。身体の一部を切り取られ、生殖機能まで奪われるわけだから。
それから、不妊・去勢手術のメリットとして以下のようなものがあげられます。
- 不妊・去勢手術をすれば、不幸な猫を減らせる。
- 発情期のストレスやケンカが抑えられる。
- オスのスプレー行為を抑えられる。
- 乳癌や乳腺腫瘍などの病気の予防になる。
- 性格が穏やかになる。
猫にとっても良いことはあるかもしれませんが、猫サイドからすれば余計なお世話だと思います。視点が異なれば、虐待か虐待でないかも全く逆の発想になるわけです。
これは虐待、これは必要な事。線引きなんて難しい
そもそも牛や豚を家畜にしてぶっ殺して食べているのが人だから不妊・去勢手術が虐待か虐待じゃないかなんてとんでもなく身勝手な考えってわけです。牛や豚なんて食べなくても人は生きていけるはずなのに、食べちゃうためにぶっ殺してるんだから。しかも法律で決めて自分達の都合の良いように合法ですって。
宇宙人に連れ去られて去勢なんてされたら虐待だって思うだろ?
被害者からすれば虐待だけど、宇宙人の法律では何も問題がないってことだろう。
犬猫、家畜を含む動物達は、人が作り食べるなり飼うなりして、人の都合のいいように扱っているのが現実。
以下は、補足。ペットの場合のお話。
完全室内飼いだったら去勢・不妊手術はしなくても良いのでは?
家の外に出すことはないし、妊娠したりさせたりするようなことはないんだけど・・・。
食欲や性欲、睡眠欲は、動物に備わっている本能。強い欲求。飼い主が繁殖を望まないならその飼い猫は、一生繁殖行為ができないということ。
でも、定期的に訪れる発情期のストレスは、生き物として当然のことだし、飼い主が良い餌を与えたり、遊ばせたり、運動させてあげれば軽減できるのでは?
と考えるのは、動物を飼ったことがない人の考え。理性よりも本能。食べる事や眠る事と同じような本能なので、しつけでどうにかできるものじゃない。
発情期はやってくるけど、繁殖行為は飼い主の私が望まないからさせない。これ以上増えると困るし。飼い主のその飼い方に一生付き合わせるのも酷だと思います。
であるならば、発情を抑え定期的なストレスを軽減させてあげるのも飼い主としての責任だということでしょう。
もちろん避妊して性行為をちゃんとさせて、ストレスにならないようにしてあげてるっていうなら話は別ですよ。
同じ命。ペットは家族。でも不妊・去勢はしちゃうんだ?
不妊・去勢手術はメリットが多いっていうなら、自分や家族はしてますか?してないですよね!?自分ではできもしないことを動物にさせるなんてありえない!これが動物虐待じゃなかったらなんなんですか!?食欲や睡眠欲のように動物に備わっている本能を人が奪ってしまうなんて、最悪で最も卑劣な行為だ!
不妊・去勢手術をする飼い主や関係者の方々は、嬉々として手術を行っているわけではないでしょう。人が都合の良いように、出来る限り猫にとっても良いように、猫にお願いしてやっていることだと思います。
以上になります。この問題に答えなんてないでしょう。これが正しいなんて誰も答えを持っていないと思いますから。