なぜうちに野良猫が来て、隣の家には来ない!?
と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。不思議に思ってお隣さんに話を聞いてもやっぱりあまり来ていない、見かけない、特に何かやっているわけではない・・etc
猫は気まぐれ、たまたまアナタ様のお家を好んでしまった。という可能性もあるかもしれませんが、何かしら理由はないのか?考え付く可能性を見ていきます。
▼目次
理由を探る前に、野良猫達の行動を整理
野良猫は自分の縄張り(テリトリー)を持っている
野良猫は、住んでいる場所を中心に、半径200~500m(メスはその半分)程度の範囲を生活圏としています。この中で、住処の付近には寝場所、休憩場所、見張り場所を持っています。
そして、行動圏には、餌場・狩場、休息場所、身を隠せる場所、暖まれる場所、など様々な理由で定期的に訪れる場所を持っています。
普段はこの住んでいる場所を中心に、自分のテリトリー内をパトロールのように定期的に訪れ生活をしています。
野良猫はどうやって家にやって来るか
自分のテリトリーを形成する過程で、
まずは住処となる寝泊まりできる安心する場所を確保し、↓住処を中心に、少しずつ行動範囲を広げていく↓餌場・狩場を探し求め↓その道中で安全な場所、忘れたくない通り道にマーキングを行い、↓時には他の野良猫とかち合って縄張り争いのケンカをしながらもその場に居付いたり、離れたり、↓他の野良猫とテリトリーが重なれば、重なる付近にもマーキングし、縄張りを主張し、↓そうしたテリトリー内で餌場・狩場、休息場所等を見つけて、定期的に訪れる。住処と定期的に訪れる場所の間が通り道となり、普段よく通る道が決まっていく。
おおよそこんな過程でテリトリーが形成されていくと思われます。※管理人のイメージ的には、住処を中心に円を描くように徐々に行動範囲を広げているようなイメージ。
通り道になられているお宅は、野良猫が行動範囲を広げていく過程で、テリトリー内に入っており、安全な場所、忘れたくない通り道、もしくは、他の野良猫との境界付近にあり、マーキングをされていると思われます。
※たまたま一番最初に糞や尿をした野良がいて、他の野良が縄張りを主張し始めたのがきっかけ。っていうのもあるかと思います。
隣の家には来ない、通り道にならない理由
動物を飼っている
犬など動物を飼っていることで、そのニオイで寄り付かないでいる場合があります。(他の動物の縄張りだと考えて避けている)
子供がいる
子供がいると猫に触ろうとしたり、イタズラしようとしたりして追い掛けられたりしている場合があります。そうした場合、子供を嫌って、寄り付かないでいる場合があります。
人の出入りが多い
人の出入りが多いため、寄り付かないことも考えられます。また、人の出入りに加えて、車の出入りも多ければなおさら近寄らないかもしれません。
庭に除草剤を撒いている
除草剤を避けることもあるため、除草剤を嫌って寄り付かない場合があります。
家庭菜園が猫よけになっている
ローズマリー、ラベンダー、レモングラスなどを育てており、自然と猫よけの効果があった。
近所の飼い犬の散歩ルートになっている
犬の散歩ルートになっていて、その付近に電柱や街路樹、外壁などマーキングしやすい場所があれば、おしっこをしていきます。また、犬の散歩は通常毎日行います。外で生活する野良猫は警戒心が強いため、犬の臭いが猫よけになっているかもしれません。
野良猫以外の野生動物の通り道になっている
お隣宅付近が、タヌキ、キツネ、イノシシなど野生動物の通り道になっており、野生動物がマーキングしている。このため寄り付かない。(野良猫は寄り付かなくていいのですが、これはこれで何かしら困っていると思います。)
その他、高い塀に囲われていて物理的に入れない、猫よけをしている。など当たり前なことももちろんあります。もしくは、野良猫目線で、入りにくく、出にくい(逃げ場がない)ような土地建物の構造になっているかもしれません。
突然来るようになった
思い当たる節はあるでしょうか?列挙します。
- 誰かが飼い猫を捨てた。
- 近所の住民が餌やりを始めた。
- 近所の住民が野良猫を可愛がっている。(餌をやっていなくても友好的な振る舞いを取っていれば来る可能性があります)
- 餌やり住民が引っ越して、新しい餌場を探してやってくるようになった。
- 隣近所の家にも来ていたが、猫よけを始めた。
- 家族が気まぐれで残飯を与えてしまった。
- 自分の縄張りを求める若オス猫、縄張りからはじき出されたはぐれ猫がやってきた。
- 発情期でオス猫がメス猫探しにやってきている。(発情期は春と秋に多い)
- 隣近所の家が猫を飼い出した。その猫目当て(特にメス猫)、餌の匂いにつられてくるようになった。
- 隣近所の家が猫を飼い出した。それが放し飼いだった。(野良ではなく飼い猫の放し飼い)
- 隣近所の家の犬が亡くなった。
- 隣の家が改築している。(隣の家が通り道になっていたが、通れなくなったので来るようになった)
- 隣近所の家が空き家になった。そこに居付くようになった。
- 冬になり寒くなった。近くに暖まれるような場所があり、来るようになった。
突然来なくなった
いいことなんですが、また来られても困ります。
- 野良猫が亡くなった。
- 餌やり住民が引っ越して、新しい餌場を求めて移動した。
- 発情期になり、野良オス猫がメス猫を求めて移動した。(しばらくしたら戻ってくることがあります)
- 隣近所の家が犬を飼い出した。
- 隣近所が放し飼いを止めた。(野良ではなく飼い猫)
- 野生動物が出没するようになった。(これはこれで困りますが)
- 飼っているメス猫の不妊手術をした。(ホルモンが分泌されなくなりメス猫目当てで来なくなった)
- 飼っている猫が亡くなった。(猫目当てで来ていたら)
また、隣の家に来ない、通り道にならない理由でも書きましたが、同様なことがあれば寄り付かなくなる場合もあります。
管理人宅のケース
管理人宅のケースでは、引っ越してきたときには庭に糞を毎日のようにされていましたが、お隣さんはあまり被害に遭っていないようでした。
そこで、お隣さんに話を聞いたところ、経緯も含めてわかったのですが・・・
ご老人の送迎サービスでこの付近に来ていたドライバーが来る度に餌やりをする↓野良猫が集まってくる↓付近の住民も餌やりを始める↓お隣さんの花壇に糞をされるようになる↓お隣さんが猫よけをする※↓野良猫がお隣さんを避け、管理人宅の庭に糞をするようになる
※お隣さんは花壇をつぶしてしまったそうです。
ざっくり説明するとこんな経緯で、糞をされるようになってしまったようです。それから、昔から住んでいる住民の方は、野良猫が多いのはよくわかっているようで、花壇や家庭菜園をしているお家は防獣ネットを必ずと言っていいほどしていますね。
そういった事情からも管理人宅の庭は野良猫からしたら糞をしやすい場所で、公衆トイレとして利用されてしまったんだと思います。
以上になります。環境の違いや野良猫達の気まぐれもありそうで理由は様々とは思います。少しでも理由を探るきっかけになれば幸いです。(管理人)