野良猫の被害って酷い家は深刻。被害と住環境について

野良猫の糞尿くらいで・・・そんな大げさに。

なんて思う方もいるかもしれませんが、被害に遭われているお宅は結構酷いもんですよ。管理人宅はそこまで深刻ではないにしろ、一時期は毎日ように糞掃除を強いられていましたし、花壇の土を掘り返されたり、糞が埋まっていたり、鳴き声やケンカの騒音もなかなかですし、玄関先のゲロや室外機の尿臭さ、え!?なんでそこに糞したし・・・それなりに酷い目に遭っています。

家庭菜園や畑をされている方はわかると思いますが、足跡だらけになっていたり、糞をされてしまったいるすると本当にがっかりします。苗はダメになりますし、収穫しても食べられないものも出て来ます。

それから、車を大事にされている方も結構困ります。タイヤに爪とぎ、マーキング、ボンネットの上で日向ぼっこ、爪痕がついたりでもしたら困りますし、お金もかかってしまうんです。

野良猫に餌やりをしている方やお世話をしている人は、野良猫がすることくらいで・・・って思うかもしれませんが、被害に遭われている側からすると結構きついですよ。動物がすることとは言え、見ず知らずの糞を毎日のように片付けるのってきついもんですよ。だってただの糞ですからね。可愛がっている飼い犬、飼い猫のお世話をしているわけじゃあないんですから。

ちょっとぐだぐだと長くなりましたが、野良猫の被害って結構たくさんあるのでそれを一覧化してみたのと被害に遭いやすい住環境などをまとめました。

▼目次

  1. こんなにたくさんある野良猫被害
  2. 野良猫が多い地域の特徴
  3. 野良猫被害に遭いやすい住環境
  4. 被害を防ぐためには野良猫対策が必要

こんなにたくさんある野良猫被害

我が家も今では被害が減りましたが、当初は本当に酷かった。見えないところや気付いたらやられている被害もたくさんあります。あまりにひど過ぎると些細なことはマヒすることもありますが、リストアップするとこんなにもあるものです。

項目
被害場所など
柔らかい土、砂の上、芝生の合間、マンホールの上(水道管や汚水管の蓋の上など隆起して少し高い場所)
敷地内だけでなく付近の道路や電柱なども被害場所。その辺りにも糞があるなら近くをよく訪れている証拠です。
尿
木や柱、壁、藪、草むら(垂直な対象物)、植え込み、室外機、車のタイヤの他、猫がよく行き来する場所には尿(マーキング)して痕跡を残すことが多いです。(臭いです)
※酸っぱいツーンとしたような臭い
ゲロ
庭、玄関前、猫がよく行き来する場所。我が家の目の前の道路はたまにびちゃっとしています。
※毛玉がまとまって吐き出されていることもあります。
庭荒らし
花壇、畑の足跡、土が掘り返された跡。
掘り返された跡がある場所は、土の中に糞が埋まっていることもあります。
※猫の糞は肥料になりません。
引っ掻き傷
木製の物(木製フェンス)、車・自転車のタイヤ、車のボンネット、家の外壁、網戸、配管の断熱材。
猫が背を伸ばして前足が届く高さを調べてみるとガリッとやられていることがあります。
ゴミ荒らし
家庭ゴミを家の外や物置、ガレージ等で保管している場所。
一時的に外(物置やガレージ等)へゴミを置いているご家庭では、中に侵入され荒らされたりする場合があります。
居座る
陽当たりの良い庭、木陰になり涼める場所、軒下、屋根の上、物置の下
庭に居座られているだけなら直接的な被害はありませんが(猫アレルギーの方は深刻)、他の糞尿などの被害に繋がったり、物置の下で出産する輩が現れたり、庭で猫が亡くなってしまい片付けが大変な場合も…。
鳴き声
(安眠妨害)
発情期のドスがきいた鳴き声(数日続きます。主に春前、秋前)日中、縄張り争いをする猫同士の闘争と鳴き声、子育て中の仔猫のミャオミャオ声、親猫の呼び寄せ声なども。
家への侵入
室内で飼われていた猫や一度家の中に入り込みエサにありつけた経験を持つ野良猫が家の中に侵入してしまう場合があります。その際、ドアの開け閉め時に侵入、過激な猫は網戸を突き破って侵入する。
(管理人は今のところ未体験。近隣の方からも同様の被害は聞きません。)
ペットへの影響
エサを食べられる、居座られ居場所を奪われる。病気をうつされる。
小型犬や老犬を室外で飼われている方は特に注意した方がいいです。猫はドッグフードも食べます。
病気
猫アレルギーの発症(目、鼻、のどのかゆみや痛み、鼻水、くしゃみといった症状が出たらアレルギーの可能性があります。)
トキソプラズマ症(猫からの感染に限って言えば、猫の糞を体内に取り込んでしまったケース。ウンチを食べることはないと思いますが、ガーデニングや畑で土を触る機会が多い場合は、手をよく洗いましょう)
その他
(精神面)
被害に悩まされ続けた場合の精神面の影響が出ることが考えられます。
鳴き声や物音に過敏になったり、可愛いと思って見ていた猫ちゃんを可愛く思えなくなったりもし、心が荒んでしまったのかと自己嫌悪に陥り自責の念にかられ、気が滅入ったりします。人それぞれの面ではありますが、精神衛生上好ましくないでしょう。(管理人も悩まされ疲れることがありました。)

上記の他、間接的だけどこんな二次被害もあります。

項目
内容
ウジ虫の発生
糞にハエが卵を産み付けると1日くらいで孵化します。地獄。
家庭菜園がダメに
育てていた野菜がダメになったり、ダメにならなくても糞された場所の野菜は食べようと思えなくなります。大事に育てている程辛いです。(お隣のお宅は糞がひどくて花壇をつぶしてました)
車のキズと修理代
タイヤは爪とぎに使われるケースがあります。摩耗も嫌ですし、車のボディも爪を立てられると塗装が剥がれてしまう事もあります。修理代がかかるようなら経済的にも厳しい。
カラスが増える
ゴミを荒らされると散らかったゴミにカラスが集まり数が増えます。また、餌やりをしている場合も片付けずに食べ残しがそのままだとカラスが嗅ぎ付けて増える原因になります。
野良猫が集まってきてしまう
餌やりを誰かがしようものなら気付くと他の野良猫も集まってきてしまい、被害が拡大します。
猫アレルギーの発症
普段、猫と接しないで生活している人が野良猫の触れたり、猫の毛に反応して猫アレルギーが発症してしまう場合があります。
ペットのストレス
飼い猫は窓の外の見える範囲が自分の縄張りです。野良猫が度々訪れるだけでもストレスになるケースもあります。

糞尿に困っているお宅では、見えないところで色々な被害に遭われている場合もあります。野良猫がすることとは言え生活に影響が出る程の被害もたくさんあるのが事実だと思います。

野良猫が多い地域の特徴

野良猫が居付いてしまっているのには理由があります。安全な住処、餌にありつける。本能的にはこの辺りが整っていれば、生活する分には事欠きません。安全を確保できる住処やエサ場が住まいの地域にあるはずです。

野良猫の安全な住処

  • 身を隠せるような塀、草木に囲われた場所。
  • 捕食動物が入り込みにくい茂み、逃げ込めるスペースのある場所。
  • 人間が入ってこない場所、廃屋や人が住んでいない家、閉鎖された人が寄り付かない工場施設など。
  • 高齢者や害を及ぼさない人間が住んでいる家の床下、団地、マンションの駐車場、階段裏。

野良猫のエサ場

  • 公園など公共施設にエサばらまきじいさん(ばあさん)がいるところ。
  • 猫屋敷など公然と餌やりをする住民がいるところ。
  • 放し飼いの猫に餌を与えるついでに、野良猫にも餌をやる住民がいるところ。
  • 介護施設などで猫が癒しだと思って餌を与えているところ。
  • ネズミ、野ネズミが生息する山林、雑木林、河川敷が近くにある地域。

他にもゴミ漁りが出来る場所も該当すると思いますが、漁られてしまうようなゴミの捨て方をしているところは少ないと思います。

単純な話、餌やりをしてしまうと野良猫が集まってきてしまうのですが、野良猫が多い地域は必ず餌やりをする人が存在します。上に挙げた例は管理人が住む地域はほとんどが当てはまります。

「介護施設」と具体的に書きましたが、これも管理人が住む地域で実際にあった話です。職員や送迎のドライバーが餌やりをするんです。ほぼ毎日のようにやってしまうので、野良猫が集まるのは自然なことです。

こうした住処やエサにありつける場所がある場合、その付近を行き来しますし、エサを食べれば糞もします。糞の時間帯は個体差があり、決まった時間とは言えませんが、食べたら自然と出るものです。

加えて、野良猫をよく見かける、目に付くなどかなりの数がいそうな場合は、餌やりをしている方が複数いることも考えられます。

また、地域環境は自分で調べてみるより昔から長く住んでいるご近所さんや自治会の方に聞いてしまうのが早いと思います。

野良猫被害に遭いやすい住環境

野良猫も人間と同様、日々普通に生活を営んでいますので、自分の家に野良猫が立ち寄るようになってしまったら野良猫達にもそれなりに立ち寄る都合があります。

野良猫も住処、寝床、狩場、休息、日光浴、トイレ、散歩、集会場所など様々な用途で行動範囲の場所を利用しています。
自分の住まいの環境から野良猫にとって都合の良い場所になる要素がどの辺りにあるのか参考になるかもしれません。

※一軒家の場合を想定して項目を上げています。

外壁(なし)

  • 外壁がない場合、出入り自由。敷地内を通り抜けやすく、出入りしやすくなる。
  • 外壁はあるが玄関先が駐車スペースでオープンな場合も入られやすい。(裏口への通り抜けが可能だとより出入りがしやすい)
猫崎さんちのご主人様
オープンな駐車スペース

外壁(簡易フェンス)や門扉

  • 簡易フェンスなどの下の部分、地面とフェンスの間に隙間があり、猫が容易に行き来できるスペースがある場合は、入られやすい(頭の入るスペースがあれば侵入可)。
簡易フェンスの甘いわな
簡易フェンス 隙間に注意!

外壁の高さはさほど高くない場合でも(ジャンプすれば入り込める程度の高さ)それなりの入りにくさはあるようです。

管理人の家では、90cm程度の簡易フェンスを付けたところ、ジャンプしてまでは入って来ていません。ジャンプすれば飛び越えられるようですが、そこまでしては入ってきません。
どうしてもその場所に入る必要がある場所や猫の執着度合いによってはジャンプしてまで入ってきてしまうことも考えられます。

  • 柔らかい土、芝生、日当たりの良いアスファルト、日陰になるアスファルト、この辺りは好んで居座る。
ウォー●ーを…ウォンチをさがせ
土や芝生、小石の庭は絶好の排便スポット!

環境の良い庭・・・だけが条件ではなく、日中お仕事などで人がいないような静かな場所だとより一層、都合が良い場所になっていると思います。

管理人の近所の野良猫は、午前中は日当たりの良い芝生やアスファルトで日光浴、午後になって暑くなると日陰の芝生やアスファルトでくつろぎます。

花壇、畑

  • 花壇フェンスは高くなくても(20~30cm程度)あれば入りづらい。畑を囲うような高さのあるネットやフェンスがあれば物理的には入れませんが、ちょっとでも隙間があると入られてしまいます。
おもひでの花壇フェンス
高さはなくても入りづらい

ただし好んで入るというわけではないようです。出入りがしやすく捕食動物に狙われた場合でも逃げ場を確保しやすい場所、目的地への通り道のような場所に入るのを見かけます。

また、ハーブ、柑橘系などの香りが強い植物は香りが苦手。ではありますが、苦手とされているレモングラスを食べてしまう猫もおり、個体差あり。

・管理人の家ではバジルを育てていますが、バジルは食べられはせずとも、土を掘り起こされたり糞をされています。
・管理人のご近所の住居兼畑では、仔猫の子育て場所として使われてしまっているところがあります。(主に週末に住居を利用しているようで平日は不在の家)

ガレージ、物置

  • 開けっ放しの場合、入り込む。車の上で寝る、休む。
  • ガレージ、物置の下にスペースがある場合、そこで出産し子育てを始める。
ひとやすみひとやすみ
物置下は人気スポット!

物置は家のすみに置かれていることも多く物陰になりやすく、人の出入りも多くはないため居着いてしまう場合があります。

玄関先

  • 一度でもエサをあげると玄関先に居座られる。
  • エサをあげなくても可愛がったり友好的な態度を取るとよく来るようになってしまう。
のきさきミステリー
【富裕野良】庭・エサ付き一戸建て

玄関先が心地良いというより、エサがもらえると思ってきているようです。また、天気の良い日の日光浴、雨の日の雨宿りにも利用されます。

家の裏口

  • 猫が出入り可能な入口や隙間がある場合、通り抜けされます。
(心と躰)裏(腹)口
裏口も通れれば入りやすく出ていきやすい

また、追われた場合に逃げ道を確保できることから入り込みやすくなってしまいます。

猫は行動範囲の場所をよく知り尽くしており、入りやすく出て行きやすい場所をよくわかっています。

軒下

  • 猫が入り込める軒下の隙間(猫の頭が入る隙間)があれば入り込める。
のきしたサスペンス
避暑地、雨宿り、子育て場

子育て、雨宿りにも使われたりします。

屋根上

なかなかないとは思いますが・・・。

管理人のご近所さんの家では、家の周辺に数メートル程の高い木が生えています。その木をつたって屋根上に登り、屋根上で仔猫に乳を上げている姿を見かけたことがあります。

日光浴場
屋根上を悠々と。母猫が授乳がすることも

被害を防ぐためには野良猫対策が必要

野良猫の被害は、常態化してしまったら自然とよくなることはまずありません。野良猫が居心地がいいと思えば頻繁にやってきますし、トイレしやすい場所だと思われればいつもその場所にしにきます。

一方、餌やりする方が付近にいたとして、その方も気まぐれではない限り餌を与え続けます。雨の日でも風の日でもです。台風さえもいつもはやらない簡易小屋を作ってあげて面倒を見始めるなんてことすらあります。

だから何もしないとよくなることはまずありませんし、増えることになってしまえば被害は大きくなるばかりなんです。

結局は自分で何とかする必要に迫られます。個人での対策もそうですし、近所の方も同様に困っていたら協力して、数が多くなってくれば自治会単位での対策が必要になるかもしれません。

被害に遭われている身からすると理不尽さを感じることがあるかもしれませんが、野良猫対策は少なからず必要になってくると思います。

どんな野良猫対策があるのかをこちらにまとめました。

猫のことについて知りたい方はこちらもどうぞ

アイキャッチ画像

野良猫の習性と行動についてのまとめ

のらねこらむ – 2017年9月11日


以上になります。野良猫被害に遭われていると深刻な方は本当に悩みのレベルになる生活被害だと思います。一刻も改善を願っておりますし、少しでもお役に立てれば幸いです。(管理人)

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のらねこらむプロフィール

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のらねこらむ管理人

2017年4月に新居へ引っ越した直後から野良猫に悩まされる。
日々、野良猫との領地争いを繰り広げています。

対策グッズのほとんどは、実際に買って・試した結果をまとめたものです。
当サイトの情報が皆様の野良猫対策の助けになれば幸いです。
詳しいプロフィールは、こちら

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