野良猫の行動を理解しよう!猫の習性、行動、野良猫対策に必要な知識

 猫について知ってることってなんだろう?

飼い猫がいらっしゃるお家はさておき、飼育経験がない方もなんとなく見聞きしたイメージはお持ちだと思います。甘えん坊で寂しがり屋、構ってあげるとさっと立ち去ってしまう気分屋さん。寝てばっかりと思いきやどこかほっつき歩いてたりする自由きままさ。また、したたかさや計算高いイメージをお持ちの方も多いと思います。

野良猫対策をする上でも猫の行動や習性を知っているのと知らないのでは対応の仕方や被害にあった際の心理的なストレスも変わってきます。そんな猫の行動や習性の情報は書籍や猫好きの方のサイトにたくさんありますが、こちらでは野良猫被害の対策の目的に絞って、必要な知恵を対策に生かせればと思います。

▼目次

  1. 縄張りと行動
  2. 野良猫と住処、野良猫とエサ場
  3. 糞尿などによるマーキング行為
  4. 行動パターンと行動時間
  5. 発情期の時期、期間、年間何回

縄張りと行動

糞尿他、何かしら被害に遭われているお家は、その野良猫のなわばりの範囲に入っていることと思います。猫の行動やなわばりの範囲、そこでの活動について上げていきます。

1.単独行動が基本

ネコ科の動物は、基本的には一匹で行動します。野良猫も住処は他の猫と共同で使用することはありますが、外に出る際は基本的には一匹で行動しています。

※管理人の近所の野良猫達も住処は共同で6匹程度が使用していますが、住処を離れ移動している姿を見かける際は基本的に一匹のことがほとんどです。

なぜ一匹で行動するか?

狩りの対象や繁殖事情の本能的なところに一因があるのかと思います。猫の狩猟対象は主にネズミで(他には野ウサギや野鳥)いずれも単独で狩りができるものです。また、繁殖も近親交配を避ける為に同じ群れを作らないように本能がそうしているのかもしれません。

2.縄張りの範囲は、半径200~500m程度

住処を拠点として縄張りの範囲は、半径200~500m程度(メスはその半分)。この範囲の中で狩場、寝床、休息、日光浴、トイレ、集会場所などを施設として利用しています。また、繁殖シーズンでは雄の行動範囲が数倍に広がることも。これは、発情した雌を求め縄張りの外に出歩くことから行動範囲が広がるようです。

3.縄張りの範囲は、他の猫と重なることがある

 住処を他の猫と共同で使用することもあり、縄張りの範囲や利用施設も他の猫とかぶることがあります。縄張りの範囲はかぶるものの基本は単独行動で、ばったり出くわさないように猫同士で調整しています。

※管理人の目撃談では、野良猫が車通りの少ない道路の真ん中で座り込み、視線の先には別の野良猫。視線の先の野良猫が遠ざかるまでその場でじっとしており、遠ざかってから同じ方向に歩いていくのを見かけたことがあります。

4.よそもの猫に厳しい。縄張り内でよそ者にばったり出くわすとケンカになる

雄同士は、縄張り争いがあり、発情期には雄の行動範囲が広がることからよそ者と出くわしやすく、発情期で攻撃的になっていることもあり争いが増える。

雌は子育て時期、特に熱心に縄張りを守ろうとする。管理人も子育て時期に仔猫に近寄っただけで、母親猫からフーフー声で威嚇をされたことがありました。


野良猫と住処、野良猫とエサ場

エサを食べる猫達

1.住処

近所で野良猫をよく見かける、庭によく訪れる、糞をされてしまう。などあれば、近くに必ず定宿があります。

その地域に住む野良猫にとって、住処は大事な場所の一つ。都合の良い場所を選んで定宿としています。

  • 雨風をしのげる場所
  • 人気が少ない場所
  • 家主がおり人気はあるが、家主が好意的、エサを与えている

付近に当てはまるような、廃屋や廃工場、家屋と家屋の間の死角になる場所、アパートやマンションの敷地内で人があまり近寄らない場所、堂々とエサやりする猫屋敷。そんな場所があれば住処としているかもしれません。

2.エサ場

エサ場は、野良猫にとって生命線。あれば居続けられ、なければエサを探しに移動を余儀なくなれます。

人の住む住宅街で、ネズミが主食の野良猫は少ないことでしょう。生ゴミを荒らしている、誰かがエサを与えていると考えた方が自然です。

そして、エサをきちんと管理して与えていなければ、トラブルに繋がりますし、周辺環境に悪影響が出るはずです。カラスが増えた、鳥のフンをよく見かけるようになった、野良猫が増えた、歩いていると糞をよく見かける・・・etc

また、エサを与える住民がいたとすると、大抵は決まった時間に与えていると思います。同じ時間帯によく見かけるような場所があれば、その付近がエサ場となっていることも考えられます。


糞尿などによるマーキング行為

おしっこマーキング

縄張りでは、においを残し、自分の領地であることを他の猫に示す(=マーキングを行う)。というのが一般的な解釈です。

1.尿

電柱や木、藪、草むら、壁などに噴射し、さらには噴射したものに頭を擦り付け、その頭で他の物に擦り付けマーキングを行います。尿はツーンとした臭いで強烈です。

※管理人の近所の住処となっている場所に近付くと、どことなく酸っぱい臭いが漂ってきます。

2.糞

糞は、ある程度決まった場所をトイレとして使ったり、目立つ場所にします。

※管理人宅では庭の土の部分によくされていましたが、あるときマンホールの上(水道管蓋の上)にホカホカとされているのを発見したことがあります。(あの時の絶望感といったら…)今思えば単なるトイレではなくマーキングの意味が込められていたようです。

3.引っ掻き傷

爪を研ぐ行為自体が自分の領地を誇示することであったり、その傷がマークとなるといった解釈のようです。室内の飼い猫では家具などに引っ掻き傷ができて困った話はよく耳にするかと思います。

このマーキング行為、マーキングがされているからといって、他の猫がその場に立ち入るのを止めたりはしないようで、マーキングがされている上から尿をかけたりしています。猫達の間では、臭いの強さで他の猫が近くにいることを把握したり、フェロモン的なもので雌猫の発情を把握したりしているようです。いずれにしろ猫社会のコミュニケーションにおいて大事なことなのでしょう。


行動パターンと行動時間

行動パターン

猫は夜行性だとも言われますが、管理人の近所の野良猫達は必ずしもそうではないようです。猫の行動の深い部分は、学術的な文献等にお任せし、近所の野良猫達の行動からパターンと行動時間を上げていきます。

1.行動パターンと行動時間 ※管理人の観察による。大体こんな感じです。

6時くらい
散歩
7時~9時
休息
9時~10時
食事(エサをもらえる住民宅で食事)
10時~12時
休息(かなりぐっすりと寝ていることが多い)
12時~18時
休息ときどき散歩
18時~20時
散歩&食事(食事をもらえそうな住民宅の各所へ訪問)
20時~23時
休息&散歩
23時~明朝
休息
※19~22時辺り
時折、複数匹連れ立って広い庭の住民宅で集会

陽が出てきた朝方から行動をはじめ、午前9時過ぎにエサをくれる家に集まります。(エサをもらえるもらえないに限らず来ます。)その後、涼しい時間帯は日光浴をし、暑さが厳しい時間帯には、日陰で昼寝をしています。時折散歩に出掛け、道路を走る車や自転車に追っ掛けられたりし、散歩が終わればまたお気に入りの休憩場所で寝ています。

そして、18時過ぎになると動き出し、夕飯をくれる家にエサをもらいに行きます。そのあとは他の猫を連れ立って、集会をしていたり、住処近くの街灯の下で佇んでたり。深夜時間帯は滅多に鳴き声を聞くこともなく、繁殖時期を除けば静かな様子です。

2.行動時間の規則性について

近所の野良猫は、決まって午前9時過ぎにエサをくれる家に集まります。時間に正確なのは食事の時間を決めているということではなく、エサをあげる住民の時間に合わせての行動と思われます。

また夜行性と言われる所以としては、本能的な部分で主食のネズミの活動が活発になる夜間が狩りの時間になっていたため、夜目が利き、夜に狩りをしていた名残からでしょう。

【補足】仔猫を見かける時間帯

生後1ヵ月以内の仔猫は、母猫に守られ、安全な場所で過ごしていることがほとんどです。仔猫が住処から出てしまったとしても母猫が首根っこを捕まえて住処に戻したり面倒を見ますので、ほぼ見かけることはないと思います。

しかし、全く外に出ないかと言えばそうではなく、管理人の経験では生後1ヵ月~2ヵ月の仔猫を晴れの日の早朝6時~9時くらいの時間帯に住処から出てきているのをたまに見かけることがあります。もちろん母猫が側についています。

必ずしもこの時間帯であれば、見かける。というわけではないかもしれませんが、人通りが少なく、他の動物に襲われる心配が少なく、比較的安全だと判断した時間帯に外に出すことがあるのかもしれません。


発情期の時期、期間、年間何回、子育て

猫一家の怪しい絵

野良猫対策はすぐに解決に至ることが難しく、長期戦になることがままあります。今、発情期でない場合も発情シーズンやその期間、年間何回行われるのかなど知っておくのもいいかと思います。

1.発情期は、基本年に1度・・のはずなんですが

1月の初め頃から始まって、2月にピークを迎え、3月末辺りに終わりを迎える。この間に妊娠できなかった雌猫は、5月頃に再び発情期を迎えることもあります。

基本年に1度というのも日照時間が関係していて、冬至(12月22日)の日照時間が一番短い日を境に徐々に昼の時間が長くなるのにつれて、メス猫が発情を迎えるというもの。

しかし、都心部では街灯もあり夜まで明るく、飼い猫も室内はいつでも明るいでしょう。そういったことから昔ながらの体のリズムというわけにもいかないようです。

2.発情期が年に何度も来ることも

栄養状態、子育て状況によっては、年に2度、3度と発情期を迎えることがあるようです。雌猫が十分に栄養を摂れる環境で、子育てが順調、若しくは仔猫が全匹亡くなってしまったり、状況によっては、年に2度、3度と発情期を迎えることがあるそうです。

発情の時期でよく言われるのは、春、秋ですね。しかしざっくり言えば季節性がない。というところです。

3.妊娠と子育て期間

妊娠期間は、約2か月。子育て期間は短くて3カ月。3カ月もすると母親の雌猫もあまり仔猫に構わなくなり、次の繁殖の準備に入ります。仔猫も身体が大きくなり始め、次第に一匹で行動をし始めます。

4.仔猫の生存率

野良猫の生育環境は厳しいのもので、1歳まで生き延びることができるのは10%~20%程度。
衛生面、栄養状態が悪いことで病気にかかったり、母猫が育児放棄してしまったり、雄猫に殺されたり、捕食動物の餌食になることも。都会では交通事故に遭うことも死因の一つです。


以上が猫の知識まとめページでした。
その他、習性や生態については個別のページにまとめていきます。ご興味があればそちらも参考くださいませ。


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