野良猫対策のあれこれ。自分に合った対策を見つける!

 野良猫対策を考えるときに今被害に遭っていることを止めさせたい、なくなって欲しいと考えて行動を起こすことと思います。そして、世に出回っている野良猫対策は様々あり、実践すれば効果をもたらすものは必ずあることでしょう。

 しかし、何が効果的で労力や費用をなるべくかけずにできるのか、近隣住民への配慮は?動物愛護の観点は?など様々な視点で最終的にどのように解決するのが一番なのか深堀して実践できればと思います。

▼目次

  1. 対策の前に動物愛護法で注意すべきこと
  2. すぐにできる野良猫対策 忌避剤 超音波 外壁 追い払う
  3. 行政、近隣住民と協力して野良猫対策 里親 去勢 地域猫
  4. 自力で自宅周辺から野良猫を排除する

対策の前に動物愛護法で注意すべきこと

ここでは動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)で、全6章82条からなる条文の中から対策に辺り必要な条文を抜粋します。

(基本原則)
第一章 総則
第二条 基本原則
1 動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦
  しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮
  して適正に取り扱うようにしなければならない。

2 動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦
  しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮
  して適正に取り扱うようにしなければならない。

第三章 動物の適正な取扱い
第四節 周辺の生活環境の保全等に係る措置
第二十五条
1 都道府県知事は、多数の動物の飼養又は保管に起因した騒音又は悪臭の発生、動物の毛の
  飛散、多数の昆虫の発生等によつて周辺の生活環境が損なわれている事態として環境省令
  で定める事態が生じていると認めるときは、当該事態を生じさせている者に対し、期限を
  定めて、その事態を除去するために必要な措置をとるべきことを勧告することができる。
2 都道府県知事は、前項の規定による勧告を受けた者がその勧告に係る措置をとらなかった
  場合において、特に必要があると認めるときは、その者に対し、期限を定めて、その勧告
  に係る措置をとるべきことを命ずることができる。

第六章 罰則
第四十四条
1 愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金に
  処する。
2 愛護動物に対し、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、又はその健康及び安全を
  保持することが困難な場所に拘束することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保
  管する愛護動物であつて疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、
  排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であつて自己の管理す
  るものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行つた者は、百万円以下の罰金
  に処する。
3 愛護動物を遺棄した者は、百万円以下の罰金に処する。
第四十六条の二
1 第二十五条第二項又は第三項の規定による命令に違反した者は、五十万円以下の罰金に処
  する。
出展:文化庁「動物の愛護及び管理に関する法律」

特に第四十四の1、2の項目は、野良猫対策する上で気を付けておきましょう。
この条文から傷つけるような行為(追い払うときに棒で叩くとか石を投げつけるような怪我を負わせ兼ねない行為)、遺棄に該当しかねない捕まえた野良猫を山や川へ捨てにいくようなことも動物愛護法の観点から取るべき対策でないことが分かります。


すぐにできる野良猫対策 忌避剤 超音波 外壁 追い払う

自分の家のみなんとかなればいい場合、野良猫を自分の家から追い払うことがゴールになります。野良猫を追い払う術は、ネットや書籍などから様々な方法があることはご存知でしょう。

これは野良猫にとって居心地の悪い場所にすることになり、猫の嫌がることを積極的に行っていくことになります。

このようなことは弱いものいじめをしていることと同じことなのかもしれません。

また、お子様がいるご家庭ではお子様から「なんで猫をいじめるの?」と聞かれることもあるかもしれません。大人としてきちんと子供に説明できるよう、対策の意味を十分理解した上で進めていけたらと思います。

1.忌避剤

猫よけ忌避剤

ホームセンターや大型ショッピングセンターで市販のものは手軽に入手できます。費用は500円~1000円程度。1度撒いておけば1ヵ月程度は持続するものが多く、手間も掛かりません。

ただし、撒いておいても効果があまりない場合や、効果があっても撒き続ける必要があったり、また個体差もあり効果がない場合も。一般的にはおすすめされていない方法です。

また、コーヒーかすや酢を薄めたものを被害場所に撒いておく方法もあります。匂いの持続は期待できず毎日撒く必要があり、庭に撒くだけの量を用意するのもかなり大変です。

2.猫避けトゲトゲマット

どんとキャット・・・その効果は如何に!?

100円ショップでも販売しており手軽に入手できます。面積によっては費用も掛からず設置の手間も掛かりません。(広範囲の場合は費用もそれなりに)

※ほとんど効果がありません。トゲトゲマットを置いた当初は、初めて見るものに様子を伺い、恐る恐る足を踏み入れ、後ずさりを繰り返しましたが、その後ゆっくりトゲトゲマットの上を歩いていきました。
肉球にぶっささり痛いはずだ!と期待しましたが、普通に歩く輩やマットの置いていない場所をバレリーナのごとく通り抜けていく輩がおり、ほとんど効果なく終わりました。

※鳥よけ用のトゲトゲマットの方が効果があるかもしれません。こちらは試せていませんが、トゲが長く10cm以上。物理的にも入りづらいように思われる為、トゲトゲマットを用いるのであれば、鳥よけの方が効果がありそうです。

3.超音波

猫避け超音波

ホームセンターやネット販売等で入手できます。費用は2000円~7000円程度でそれなりに掛かりますが、設置の手間も掛かりません。

ただし、安い製品の場合、感知センサーの感度が鈍かったり、すぐに壊れたりする場合もあり、安物買いの銭失いになってしまう製品も…。

効果の程はまちまちで、効く場合もあれば効かない場合もあり、近所の野良猫に効くかどうかは試してみないことにはなんとも。ご近所さんがすでに試している場合、聞き込み調査も有用かと。

4.外壁

ブロック塀の外壁

物理的に入らせないようにする方法。費用の負担が大きい。また、外壁を設けてもしぶとく外壁の上に登って監視しに来てしまうこともある。この場合は、外壁の上に登られないように足場をなくすなどの対応が必要になり、さらに費用がかさみます。

5.追い払う

ノラネコチェイス

読んで字のごとく発見したら追い払い、野良猫を驚かせ寄り付きにくくすることが目的です。根気よく続ける必要があり、野良猫もしばらく立てば人間の顔を覚え、危険な存在と認識するようになります。

ただし、それでも野良猫は来ます。危険な人間の顔を見れば逃げていくようになりますが、その場所へはやって来ます。四六時中追い払うこともできない為、他の対策と併用し根気よく続けることで一定の効果を発揮するはずです。

※管理人の家では、忌避剤+コーヒーかす+侵入スペースを塞ぐ+追い払う ことを4か月続けた結果、庭に糞をされる頻度が減りました。


行政、近隣住民と協力して野良猫対策 里親 去勢 地域猫

野良猫も人も自然を生きる動物です。また、本をただせば飼い主に捨てられてしまった猫が野良猫です。自分にとって迷惑な行為でも野良猫にとっては生きるため自然なことをしているだけだと思います。

そんな中、野良猫の居場所を奪い、追い払ったりすることは人の身勝手なふるまいなのかもしれません。少しでも野良猫と歩み寄り配慮した対策を上げていきます。

1.里親募集

里親絶賛募集中!

里親の方を見つけ引き取って育ててもらえることができれば、野良猫にも配慮した対応になると思います。なかなか個人で対応することは難しいので、行政、地域(町内会等)の協力を仰ぎます。まずは行政、地域(町内会等)への連絡から始めてみましょう。

※里親募集のサイトや保護団体でサポートしてくれる場合もあります。

※労力がかかる為、覚悟が必要です。里親を募集するにも地域への呼びかけ、回覧等の行政、地域の広報協力。野良猫の捕獲、捕獲には捕獲器の購入、捕獲した後に里親に引き取ってもらうまでの飼育場所の確保、餌・糞尿の始末・体をきれいにしてあげるなどの世話、病気の面倒、病院に診せることも必要かもしれません。いずれにせよ労力がかかります。

2.去勢・避妊

去勢された猫

雄猫の去勢、雌猫の避妊を行い、今いる野良猫を増やさない処置をし、1世代との付き合いにする。こちらも労力や費用面から個人で対応することは難しいので、行政、地域(町内会等)の協力を仰ぐことになります。

※労力と費用がかかります。去勢のための捕獲、捕獲には捕獲器の購入、去勢費用、費用は、行政、地域の協力が必要になります。個人では難しい。

3.地域猫(地域猫としての住民理解)

地域猫

地域猫とは、地域住民で協力し不妊、去勢を行い繁殖をコントロールし、エサを与え、残したエサを片づけ、糞尿を始末する。地域住民による活動のことを言います。

地域猫は、野良猫と地域住民が共生していくような活動かと思いますが、平たく言えば、地域で猫を放し飼いにする。ってことです。地域猫として人と猫が上手に付き合っていくには、行政の協力、地域住民の理解と協力、去勢・避妊、エサ、病気治療の費用負担、糞尿の始末の活動継続。すぐに思いつくことでも大変なことかと思います。

また、猫が嫌いな人の理解をどう得ればいいか、猫アレルギーの人はどうすればいいのか、地域住民の理解が本当に得られるのか、花壇や畑を荒らされてしまったら、車を傷つけられてしまったら誰が責任を持つのか。さらには不測の事態の対応(病気や災害時の保護)など様々な問題に直面すると思います。

※管理人の地域では、地域猫の活動はしていませんが、困っている住民が多くいる中、地域猫の活動を行うのは難しい状況と感じています。


自力で自宅周辺から野良猫を排除する

住んでいる地域または自分の住んでいる家の周辺から追い出す場合、野良猫のなわばりから排除することがゴールになります。この場合の方法は、殺すか遠ざけるかどちらかです。長期的に見れば野良猫が寿命により亡くなることで居なくなることもありますが、ここでの記載は、すぐの解決を目的とします。

これは非動物愛護的なことであり、やり方によっては法に抵触し兼ねない為、十分なご理解の上、対策を検討してください。

1.毒餌

毒餌を食べさせ殺します。近頃のニュースでも問題になっているように犯罪です。犯罪にならない方法(≒法に抵触しないグレーな対応)を紹介しているサイトもありますが、犯罪であること、近隣住民とのトラブルを招き兼ねないこと、そして何より野良猫の命を奪うということは、絶対してはならない方法です。

2.捕獲して保健所に保護してもらう

捕獲して保健所に保護してもらうことは正攻法な対応と言えるでしょう。ただし、保護してもらった先の保健所でどういう扱いを受けることになるかは理解の上、行動に移すべきです。

※保健所によって対応が様々です。お住まいの地域でどのような対応になるかは確認の上、行動に移した方が良いでしょう。

※保健所で保護された野良猫の90%が殺処分になります。(自治体によって対応は様々ですが高い確率で殺処分になることは理解しておきましょう)

※労力がかかります。事前に近隣住民へ理解を得ること、野良猫の数の把握、放し飼い猫の把握、保健所に保護依頼の要請連絡、野良猫の捕獲、捕獲には捕獲器の購入、野良猫の全頭の捕獲作業と、労力がかかるため地域の方との協力が必要です。

3.住処を奪う

野良猫のねぐら、住処を物理的に住めなくすれば、その場からは追い払うことができるでしょう。
この場合、野良猫は次なる住処を求め彷徨うことになります。結果、別の地域で住み着くことになり、根本解決には至らず、別の地域でも同じ問題に直面するだけでしょう。

※住み着く場所は、人通りが少ない場所や物陰や草むらなど隠れられる場所、外敵に見つかりにくい場所が多い。管理人の地域ではなるべく雑草は刈り取り、見晴らしをよくする活動をしています。雑草を取り除くだけでも居着きにくくなります。

※労力がかかります。行政との協力、土地所有者の許可、近隣住民の理解を得ること、物理的に住めなくする方法として、物陰となるような物の撤去、居座らないようにするための猫避け対策(超音波、フラッシュライトの設置)など根気のいる作業になります。

4.エサ(食料)を与えない。

※現実的ではない方法。あくまで一例と先に記載させていただきます。

兵糧攻め。エサを上げてしまっている住民がいる場合、エサ(食料)を徹底的に与えないようにし、その地域から追い出す方法です。エサ遣りは条例で禁止している地域もすでにあります。

エサを与えなくした場合、野良猫達の行く末で考えられることは、エサを求めて別の場所へ移動することでしょう。また、生命の危機を感じ、かえって繁殖活動が活発になることがあるかもしれません。(※推測。調査、実証された文献、記録は見つからなかった為、本当に繁殖活動が活発化されるかは不確かです)この場合も、野良猫は次なる住処を求め彷徨うことになります。結果、別の地域で住み着くことになり、根本解決にならないだけでなく、別の地域で同じ問題に直面するだけでしょう。

※近隣住民の理解が不可欠です。また、エサを与える住民は、隠れてでもやります。これを止めさせるのはかなり難しい為、現実的な方法ではないのかもしれません。事前にエサを与える住民に野良猫を飼ってもらうように行政を通じて話し合ってもらったり、場合によっては行政から指導をしてもらうなど、近隣住民の理解が得らえるかが問題です。


まとめ

動物愛護の観点、様々な対策方法、対策グッズ、お住まいの地域事情から自分に合った対策
を見つけられれば幸いです。また、対策グッズのレビューページ、対策に関する個別のページ
も参考にしていただけたらと思います。

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