暗闇の中に滑り落ちるように佇む野良猫達。
管理人の近所の野良猫達も夜な夜な広場に集まって、集会を開催することがあります。
思い思いに陣取って、何をするわけでもなくそこにじっと座っているだけのように見えますが、10匹以上集まっていることもありますし、それが夜中のことが多いので少しギョッとしてしまうのです。
管理人の体験談も踏まえて、気になった点をまとめてみました。
▼目次
- 集会場所はどんなところ?
- 猫の集会は、何時開催?
- 何時間くらい開催される?
- 何をしているのか?
- 集会の開催に季節性はあるか?
- 飼い猫も参加する?
- 多頭飼いの飼い猫も家で集会する?
- 海外の野良猫も集会をする?
- 管理人の体験談。集会に乱入
集会場所はどんなところ?
ひと気のない開けた場所。
寝静まった夜の公園、神社の境内、駐車場の片隅、広いお庭のあるお家。
管理人の近所の野良猫達は、広いお庭のあるお家や空き地などに集まっています。
猫の集会は、何時開催?
夜遅い時間帯。22時以降が多いと思います。管理人の近所の野良猫達は、22時以降に足しげく出歩く姿が時折見られ、そこには子猫を連れ立った母猫もいたりします。
また、夕方のまだ明るさの残る時間帯や早朝に近い時間帯でも行われることがあるようですが、地域性というのもありそうです。
人から餌をもらっているのであれば、餌をもらっている時間は避けるでしょうし、ゴミ漁りをしているなら深夜から早朝にかけての時間帯も餌探しで忙しいでしょう。
野良猫に夕飯(の餌やり)があったとしたら、夕飯が終わってからしばらくしてから開催しているように見えます。(管理人の地域は、19時~21時あたりが夕飯時間帯)
何時間くらい開催される?
数時間に及ぶくらい長い場合もあるようです。
管理人の近所の野良猫達は、長くて2、3時間程度というところです。一時期、防フンカメラを稼働しておりましたが、12時くらいになると住処へ戻る姿が幾度となくありました。
集会の場所にもよると思いますが、人里離れた場所以外は、早朝になれば新聞配達のバイクの音やカラスの行動開始時間になりますので、それまでには切り上げているものと考えられます。
何をしているのか?
何もしないでその場に座っていたり、寝転んでいたり、少し動きがあったとしても鼻を突き合わせる程度。傍目からすれば、何もしないでただ集まっているだけのようにも見えます。
よく言われている説は、互いの縄張りの確認。同じ地域で生活する者同士、互いの縄張りを確認し合って、無用な争いを避けている。
また、新入り猫や子猫の顔見世、情報交換(餌場、よそ者の情報など)嗅覚などの鋭い感覚を使っての、メス猫の発情の確認や病気の猫の把握など。
おおざっぱに言えば、情報交換の場。
単独行動を好む猫ですが、豊富な餌場があれば共有し、なるべく争いにならないように工夫して生きています。野良猫の小さな社会。とも言えると思います。
集会の開催に季節性はあるか?
心地よい天気の月明りの夜、何処からともなく集まっている野良猫達。
春から秋にかけてが多いと思います。冬は見たことがないです。単純に寒いので短時間で済ましているなどもありえます。
冬場は夜の冷える時間帯を避けて、昼間の暖かい時間に日向ぼっこをしながら行われている。ということも考えられます。
少々感覚的なものではありますが。
春先は、繁殖季節のため、メス猫は発情し、その発情に促されオス猫も発情がはじまります。オス猫の行動範囲が広がるこの季節は、他地域からのオス猫の流入もあるため、情報交換が(目的だとすれば)特に必要な季節と言えなくもないでしょう。
飼い猫も参加する?
放し飼いであれば、参加する場合もあります。室内飼いであれば。同じ縄張りで生活する者ではないと考えられるので、参加しないしできないと思われます。(部外者が打合せの場に来るようなことは人の社会でもないように)
多頭飼いの飼い猫も家で集会する?
これは、実際のところどうなんでしょう?見出し付けておいて十分な答えを持っていない管理人。
仮に室内飼いの多頭飼いと仮定すると、常に狭い空間の過密な環境で生活する飼い猫達です。日頃の生活で十分な情報交換が出来ていると考えることができます。
また、室内の狭い空間が各々の縄張りと考えていいでしょうから、違いの縄張りの確認も十分でしょう。
それに、縄張りは十分に理解しているし、怪我を負うような争いにならないように日々過ごしているでしょうから。前足で小突いたり、甘噛みしたりして、小競り合いをして発散もしていますし、そこから発展して取っ組み合いのケンカになる程までの気持ちの昂りは起こらないものでは?もし、怪我をするくらい激しいケンカになりそうだったら、飼い主が止めてくれるっていうのもありますしね。
日頃の生活の中での情報交換、縄張りの確認や(必要な小競り合いで発散して)無用な争いがない社会が出来上がっていると思うと、多頭飼いの猫達には集会は必要ないのかもしれません。
海外の野良猫も集会をするのか
します。
英語では、gathering(ギャザリング)と呼ばれます。gather とは「(一ヵ所に)集める、かき集める」という意味があるので、まさに集まっている様を表しています。
管理人の体験談。集会に乱入
集会するには少し早いと思われる、19時過ぎの時間。遠目で空き家の庭に彼らを発見したことがあります。この時は3匹でした。
気づかれないようにそっと足を運び、数メートルのところで気付かれましたが、そこでしゃがんで様子を伺っていると。
しばらく見ていましたが特に何か動きがあるわけでもなく、じっとしている彼ら。それ以上近付くのは難しそうだったので、ここでひとつ餌を取り出すかのようにポケットに手を突っ込み、握った手を出してみました。
すると、一匹の黒猫が近づいてきて、手を差し出すと手の方に近寄ります。もちろんその中には何もないので、それに気づくと少し残念そうに戻っていきました。さらにその後、もう一匹のキジトラも近付いてきて同様に鼻を近づけますが、途中で何もないのに気付いてUターン。この時は、3匹しかいなかったのですが、最後に小柄のキジトラが歩み寄ってきたという出来事がありました。
いつもなら不用意には近付かないのですが、このときはゆっくりした足取りでかなり近くまで。餌待ちだった。という可能性もありますが、ここでは置き餌は見たことがありません。
それに、餌だというなら一匹ずつ近寄ってきたのも興味深いところ。
もし、管理人が餌を持っていたとすると、最初の黒猫がありつけていたというわけですから。3匹いっせいに来ないところに興味深いものがありました。
たまたまかもしれませんが、黒猫>キジトラ>小柄キジトラ の力関係があったのかもしれません。
以上になります。猫の集会であれば穏やかな雰囲気で執り行われていると思いますので、無理に解散をさせる必要もないと思います。うるさかったりケンカが始まってしまっているなら強制解散させてあげるのも良いかもしれません。(怪我されても困りますので)