一般的には、犬より猫の方が飼いやすいと言われます。
猫の方が飼いやすいと思われる一番の理由は、散歩をしなくてもいい、ということですが、この他どんな点でどちらが飼いやすいのかをまとめました。
▼目次
飼い始めやすさ
犬 | 猫 | |
---|---|---|
入手 | しやすい | しやすい |
手続き | 畜犬登録必要 | 特になし |
狂犬病予防 | 予防摂取必須 | 特になし |
入手に関しては、ペットショップや譲渡会など犬猫に関してはどちらも入手は難しくありません。
入手後の畜犬登録や狂犬病予防接種は、犬の場合必須。予防接種は毎年必要です。猫は特にないため、この点は犬より飼いやすいと言えます。
また、賃貸アパートやマンションなどの場合は、ペット可物件であることは前提ですが、犬可、猫不可という物件もあります。
さらに、猫可の物件でも多頭飼いは禁止、2匹までなど制限を設けている物件もあります。ペット可の物件でも犬より猫の方が条件が厳しい場合があります。
世話のしやすさ
犬 | 猫 | |
---|---|---|
散歩 | 毎日 | 特になし |
お風呂 | 月1、2回 | 特になし(気になったら) |
ごはん | 毎日2回程度 | 毎日2回程度 |
留守番 | できない | できる |
よだれ | ダラダラ | 得になし |
犬の散歩は基本的に、雨の日も風の日もです。かなりの重労働。一方、猫は特に気にする必要がありません。
お風呂も猫はさほど気になりませんが、犬は臭ってきてしまいます。月に1度はお風呂に入れてあげているご家庭が多いと思います。
ごはんは、どちらも朝晩に食べさせているご家庭が多いです。
留守番に関しては、猫は1、2日程度なら問題なくできると思います。(一泊の旅行くらいなら大丈夫)犬の場合は、かまってあげないとストレスで悪戯したり、吠えたりしてストレスになってしまいます。ストレスが強いと病気のリスクも高まりますので、犬のお留守番は難しいと思います。
よだれは余談なのですが、犬は結構よだれを垂らします。
犬はしっかりかまってあげないとダメ。猫はある程度自由させておいても大丈夫。
猫は家につき、犬は人につくと言われる所以ですね。
躾のしやすさ
トイレ
トイレの躾のしやすさは、猫の方が圧倒的に覚えてくれやすいです。
覚えてくれた後もたまに粗相をしてしまうこともありますが、トイレを清潔にするなどトイレ環境を改善してあげると収まることが多いです。
ただし、産まれて間もなく母猫から離されてしまった猫は、覚えにくいことがあります。幼少期に母猫が教え込むことでトイレは特定の場所でするものだと理解するので、母猫の躾をされていない猫は、問題行動を起こしやすいことがあります。
犬は、覚えてくれてもトイレから少し外してしてしまったり、なかなかうまくしてくれません。なので、多くの飼い犬は、お散歩中にトイレをすませていると思います。
マーキング
オス猫は去勢しないとマーキングをしてしまいがちですが、去勢をすることでなくなったり、ある程度収まります。
無駄吠え
犬が無駄吠えしてしまったら、叱って躾をしてあげなければいけません。
猫には無駄吠えはありませんが、家に慣れるまでは鳴き続けてしまう場合はあります。元野良猫の場合、外に出たくて鳴いてしまう場合もありますが、家の中に慣れれば収まることがほとんどです。
散歩の躾
犬は散歩が必要ですが、散歩も躾が必要になってきます。
他の犬と仲良くしたり、人を噛まないように教えたり、飼い主を引っ張らないように歩かせたり、飼い主の指示で止まることも覚えさせたり。
外での散歩は、他の犬や人との関わり、交通ルールなどもありますので、自由にしてはいけないことがたくさんあります。
躾というより訓練に近いものですが、他人に迷惑や危害が加わってしまえば、裁判沙汰にもなり兼ねないのでルールを覚えてもらう訓練が必要になってきます。
爪とぎ
猫のお手入れの爪とぎは、キャットタワーか爪とぎボードでしてもらうように躾が必要です。何もしないとソファや壁をボロボロにされてしまうので、飼い主が爪とぎしやすい環境を作ってあげる必要があります。
犬猫が問題行動を起こす時
躾も大事ですが、犬猫の問題行動はストレスの要因も大きいと思います。犬はしっかりかまってあげないといけませんし、猫は生態や性格にあった飼育環境を作ってあげる必要があります。愛情を持って接するのが大切ということでしょう。
飼育にかかる費用
医療費
ざっくりで言えば、犬の方が2倍近くお金がかかります。大体、年に10万円程度みているご家庭が多いです。(犬)
猫の場合は、完全室内飼いであれば病気にかかりにくいこともあり、医療費や犬よりは安くすみます。
とは言え、シニアになってくれば病気にかかるリスクも高まり、病気によっては10万、20万といった医療費がかかることもあります。
健康状態によるところもありますが、突発的な病気や怪我、シニアになった時の医療費などを考えて、犬貯金、猫貯金をする飼い主も多いです。
ごはん代
犬猫どちらも月に3,000~5,000円程度の範囲で収まると思います。
トリミング
犬の場合は、シャンプー、カットなどトリミングをしている飼い主も多いです。猫の場合は、長毛種以外はあまりトリミングはしていないと思います。
他にも日用品や消耗品も毎月かかります。あとは地味にお金がかかるのがエアコン代。完全室内飼いのお宅は特に夏場はつけっぱなしですね。
この他、犬の場合は、ペットホテルやペットシッターの利用やドッグランなどの施設利用料、しつけ・トレーニングの教室に通わせることもあります。飼育にかかる費用は、猫よりも犬の方が費目も多いし、身体が大きい分余計にかかるものが多いと言えます。
以上になります。犬や猫の飼育は、初めて飼うと思ってたより大変なことが多いと思います。管理人も子供の頃、犬を飼っていましたがやっぱり散歩が大変でした。(中型犬で力が強いので子供には大変だった)犬や猫を飼うには、飼育環境が整っていないといけませんし、飼育し続けるために経済的な面も大事です。また、終生飼育=10数年一緒に暮らすことになるので、責任を持って飼育する覚悟も大事です。飼いやすいから飼うわけではないと思いますが、可愛いだけでは飼育ができないのは確かだと思います。