野良猫の亡骸を見つけたときの出来事、役所の対応

 9月上旬、道端で野良猫の死体を見つけた。

道路沿いの道端で見つけ、亡骸をそのままにしておくのは忍びないと思ったので、役所の環境課へ連絡を取り回収をしてもらうことにした。


 9月上旬の残暑が残る中、ちょっとした寝苦しさを感じながらいつものように起きた朝、庭と自宅周辺に糞がされていないかを見に、外へ出た。庭や自宅周辺に糞は落ちてはいなかったけれど、猫屋敷の方へ視線を向けると猫らしき姿が道路沿いの草むらに見えた。

 この頃の管理人は、個体識別をしていたこともあって、驚かさないように近付くようにしていたので、このときも忍び足で音を立てずにゆっくりと、気付かれないようにその猫へ近付いていった。

 その猫は、道路沿いの草の上で四肢を投げ出して横たわっているものだから、随分と無防備に熟睡しているものだと思った。けれど、少しずつ近付き、3m程の近さまで寄ったものの、気付く様子も身動きする様子も見られないから、もしかしたら亡くなっているのかと思った。

 さらに、1m程まで近寄るとやはり身動きする素振りがなく、顔を地面に突っ伏したまま動かない。よく見るとハエも飛び交っている。あぁ、交通事故か何かで亡くなってしまったのかな。と思い、手は合わせなかったものの、少しの間目を閉じて(静かに眠れよと)見送った。

 その後、家に一度戻り、役所へ連絡することにした。

管理人の地域では猫や犬など動物の死体を見つけた場合は、役所に連絡をし、回収してもらうことになっている。
家に戻り、一息ついてから役所に電話をした。役所の受付の方から担当部署に転送してもらい、事情を話すと今日中に引き取りに行くとのことだった。

 電話が終わった後、役所の方が引取に来るまでその猫が気がかりだったが、車通りはあまりない場所で、道路の脇の草むらに少し隠れるように亡くなっていたから、特に何もせず、待つことにした。

 その後しばらくして、役所の担当者が来られ、場所まで案内をした。
役所の担当者は、車のトランクから軍手と黒いビニール袋を取り出すと、
「後は片しておきますから。」
と言って、手袋をはめて、おもむろにその猫に近づくと、肩と臀部に手を添え持ち上げ、黒いビニール袋に亡骸をそっと入れた。その様子を近くで見ており、硬直した姿から特に外傷もないように見えたから病気か自然死か、とにかく交通事故ではないように思えた。

 役所の担当者は、その猫が入った黒いビニール袋を車のトランクに乗せ、
「後はこちらで対応しておきます。」
と言い、こちらからはお礼を伝えた。


特に何事もなく、対応はしていただいたけれど、亡骸に手を合わせるわけでもなく、淡々とした対応に少し冷たさを感じ、後味のあまり良い出来事でなかったように感じました。

亡くなって、その亡骸をそのままに放置、晒されていたこと。役所の担当者の淡々とした対応に無情さを感じた出来事でした。兎にも角にも野良猫の可哀想な姿を見かけたら、そのままにはせず葬ってあげたいと思います。


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