野良猫を可愛がっているわけじゃないし、敷地内で子猫が産まれたら困るし、居つかれたら嫌だし、居て欲しくない。
野良猫に特別な感情を持っていない人は、平穏な日常を取り戻したいだけなので、こんな気持ちになる方もいらっしゃるかと思います。だから「どうしたらいいか?」というより「どうにかして!」というのが本音かなって思います。
もちろん「なにかしてあげたい」という方もいらっしゃるかと思います。
▼目次
- 居て欲しくない場合
- 野良子猫に対する自治体や保健所の対応
- 居て欲しくない、すぐにでもいなくなって欲しい場合
- 何とかしてあげたい
- 何とかしてあげたいけど、手間はかけたくない、世話はしたくない
- 餌付けをしているなら
- 地域猫活動をされてる地域なら
- 毎年のように起こる、地域の問題なら
居て欲しくない場合
もし、餌付けをしていないのであれば、そのうちいなくなるケースがほとんどです。ほうっておくのも一つの手です。野良猫は移動しながら子育てをしていくので、そのままにしておいても気付いたらいなくなることが多いです。
実際に管理人の近所の野良猫達も子育て場所を3回変えていました。
ただし、お隣さんが餌付けしているなど、餌場が近くにあると自分では餌をあげていなくても居ついてしまう可能性があります。この場合は、自治体や保健所に餌付けの問題として相談するのがいいと思います。
野良猫の引取りは多くの自治体が(積極的には)行っていないので、相談する場合は、餌付けの問題、糞尿の問題など実害を踏まえて相談をするのが良いでしょう。
野良子猫に対する自治体や保健所の対応
野良猫に関心がない一般の方は、自治体や保健所に連絡すればすぐに子猫を引き取ってくれる。と思っている方も多いかもしれません。
しかし、ほとんどの自治体や保健所では野良猫の捕獲も引取りも基本的には行わない。というスタンスのところが多いのが現実です。
これは、殺処分ゼロを掲げる自治体が多くなったり、野良猫か放し飼いの飼い猫かわからない。だから手を出せない。ということがあったりして簡単には引取りをしていないのです。
もちろん相談は可能ですが、望んでいる対応をしてもらえないのがほとんどだと思います。飼い主を探せないか?とか、餌付けしなければそのうち居なくなるので様子を見てください。とか。
大分県大分市「敷地内で野良猫が子猫を産んでしまって困っているのですが、どうすればよいのですか」, 大分市
静岡県裾野市「家の敷地内で野良猫が子猫を生んでしまったのですが、どうすればよいですか」, 裾野市
居て欲しくない、すぐにでもいなくなって欲しい場合
猫アレルギーの家族がいる、妊婦や子供がいて衛生面で心配、ハムスターやフェレット、野鳥など、小動物を飼っていて猫が近くにいると心配。など様々な事情があるものです。
野良母猫も子育てを安全な場所でしたい。危険を察知すれば移動をします。かと言って、水をかけたり追い払ったりすることで、母猫だけ逃げて帰って来なくなったり、育児放棄してしまうこともあります。(もちろん可哀想というのもあります)
- 物をどかしたり草を刈る。(隠れにくい場所にする)
- 野良猫がいる付近に水撒き。
- 頻繁にその場所の様子を見に行く。
- 外敵の臭いで危険を知らせる。
もし、野良猫親子のいる付近が隠れやすい場所になっているなら、物をどかしたり、草を刈ったりしてみましょう。また、地面に水をかけて濡らしておくのも効果的だと思います。直接水をかけなくても付近が濡れていることを嫌がる猫が多いです。その場所が安全でなくなったり、人の出入りが多いことで危険を感じとりその場を立ち去ってくれる場合があります。
外敵の臭いで・・・というのは、身の危険を感じさせその場から移動するのを期待した対策方法です。動物の優れた嗅覚を利用するというもの。市販の製品であれば「ウルフピー」狼のおしっこを利用したものがあります。
農家など畑を持っている方が、収穫や定植の期間にイノシシやシカを寄り付かせないため、容器に入れたウルフピーを畑の四方に設置します。
やや高めなお値段なので、お金をかけたくない場合は、飼い犬のおしっこやフン、毛などを付近に撒いて様子を見るのもいいかもしれません。犬を飼っていなければご近所さんの飼い主の協力が必要ですが。(管理人的には人のおしっこでも何らかの効果があると思っています。※真剣な話です)
何とかしてあげたいけど、手間はかけたくない、世話はしたくない
そうであれば、ほうっておくのがいいと思います。餌をあげなければそのうちいなくなります。
できる範囲で何かしてあげたいと思うなら、ダンボールにタオルや布などを敷いてあげて寝床を作ってあげてもいいでしょう。ご近所の方で野良猫に困っている方がいるかもしれないので、角を立てないように事情はお話しておくのが良いと思います。
何とかしてあげたい
自分で飼うか、里親を探すか、保護団体やボランティアに託すか、動物病院に相談をするのも一つの手です。
何とかしてあげようにも手間や時間、それにお金がかかります。どこまでできるかでやれることが変わってくるので、自分のできる範囲でやってみて、できない範囲は、動物病院や保護団体、ボランティアに相談をしてみるのがいいかと思います。
餌付けをしているなら
野良猫にとっては貴重な餌場ですから、そう簡単にはいなくなりません。これまで世話や面倒を見てきていると思いますので、この後のことも面倒を見てあげてみてはいかがでしょうか。
ご自分で飼えないようであれば、里親を探してあげる。また、今後増えても面倒を見切れないようであれば、去勢・不妊手術をしてあげましょう。餌の片付けや糞の管理、始末など近所の配慮も大事です。
子猫を里親に出す場合、保護する時期を考えておきましょう。あちこち動き回れるようになると捕まえることも大変になります。母猫には申し訳ないのですが、なるべく小さいうちに保護してあげて、里親探しを始めるのが良いかと思います。
去勢・不妊手術の費用については、自治体で補助金を出しているところもありますので、補助金の制度がないか確認をしてみましょう。
地域猫活動をされてる地域なら
お住まいの地域で、地域猫活動が行われている場合は、地域猫活動の代表者にご相談してみてはいかがでしょうか?
親猫の不妊去勢手術の面倒や子猫の保護などについて、相談にのっていただけるかもしれません。
また、ある程度大きくなるまでご自身で面倒を見て、その後で相談するのも可能かもしれませんが、この場合、外猫として飼っていると思われるかもしれません。そう判断されてしまった場合、飼い猫を地域猫として面倒を見ることは難しいと思います。やはり早目の相談をしておく方が良い結果を生むと思います。
毎年のように起こる、地域の問題なら
個人で対応するのに限界があり、問題の根本として
- 放し飼いをする飼い主がいる。
- 去勢・不妊がされていない。
- 無責任に野良猫に餌を与える人がいる。
があります。室内飼いをしてもらう、野良猫に餌付けをしている人には去勢・不妊手術や糞の管理・始末など責任を持ってもらう。地域の問題になるくらい苦情や相談が出ているのであれば、地域の問題として対処していく必要があると思います。
管理人の地域も問題が多いため、自治体への相談、町内会への相談、町内会から自治体へ、住民と議員との会合で問題提起をしています。問題があればすぐ対処とはなかなかいかないので、地道に相談や問題提起を地域でしていく必要があると思います。
以上になります。同じことが起こらないように侵入口を塞いだり、物置やガレージの扉を閉めておくなど対策をしておきましょう。