「猫を見殺しにしろというのか。可哀想とは思わないのか!」
餌やりをしている人に対して、直接注意をしない方がいいです。注意をされていい気分の人はいませんし、悪いと思ってやっていることでもなければ、受け入れること自体が少ないです。その人なりに真っ当な理由(というより信念に近いもの)があれば、なおさらです。逆ギレされても不思議はないでしょう。
野良猫の糞尿、鳴き声など被害に遭っている方からすれば、「可愛いから」「可哀想だから」等の感情だけで餌をやり、糞尿の始末はせず、病気やケガをしていても見て見ぬふり。餌をあげて可愛がれればそれでいい。みたいな自分さえよけりゃそれで良いって考えが許せないものです。
昨今では、餌やりをしている人に注意をして、暴行を加えられるなど傷害事件になるケースもあります。ですので、やはり直接注意をすることは避けるべきで、論破しようとなど考えるのはもっての外でしょう。
それでも注意をして、逆ギレされたら、反論するなら・・こんな論理で。というのを挙げてみます。
餌やりを注意して逆ギレされたときの返し方
No.1
「猫を見殺しにしろというのか。可哀想とは思わないのか!」
「見殺しにはできないですよね。うちは猫が飼えないのですが、飼ってあげることはできないんですか?」
可愛がりをしたいだけの人は、糞の始末、病気やケガの面倒を見るのもしませんが、飼うなんてことはもっての外です。家で飼うなんてことはしたくないのです。面倒を見る気など元からないのですから。
No.2
「猫を見殺しにしろというのか。可哀想とは思わないのか!」
「このままにしておくのはたしかに可哀想ですね。里親は探しておられますか?」
可哀想だと思うなら、里親を探してあげるべきですね。だって可哀想なんですから。自分の家で飼えなくて、このままにしておくのが可哀想と思うなら里親を探してあげるべきです。
No.3
「家でウサギ飼ってるの。一緒に飼ったらウサギが可哀想でしょ!バカな子ね!」
「ウサギを飼っていたら飼うのは難しいですね。誰か里親になってくれる方はいませんか?」
ウサギ飼ってる…知らんがな。というところですが、そこはスルーしてあげましょう。
No.4
「里親は探したけど見つからなかったの。」
「行政には相談してみましたか?」
した。してない。に関わらず、話が済んだら行政に野良猫の被害について連絡をしてみましょう。この方が行政にしたのか、してないのかすぐにわかります。した、と言ってしてないのならそういった事情を含めて、行政に相談し、餌やりについての対応を依頼しましょう。
その際、逆恨みが怖いことを伝えて、匿名で通報するか、絶対に分からないようにしてもらうよう対応を依頼しましょう。他の住民の方も困っているようなら、みんなで通報を入れた方が行政も動いてくれやすいです。
No.5
「野良猫がいなくなって、ネズミが大量発生したらどうするんだ!」
「ネズミなら殺鼠剤を撒けばいなくなりますよ。」
野良猫に餌をあげているようでは、ネズミも大して獲っていません。簡単に餌をもらえるなら、わざわざネズミを獲ることをしなくなります。人だってそうですから。働かずにお金がもらえるなら、働かなくなる人が多いんじゃないかと。だって楽ですから。
No.6
「悪いのは猫じゃないの。捨てた人が悪いのよ!」
「困っている猫に餌をあげるのって良い事ですよね。でも、それで餌をあげて周りの人達が糞や鳴き声で困るということは、迷惑がかかってしまっていますよね。」
野良猫も好きで野良になったわけではないので、大変です。ですが、私達も生活していくのって大変なことなんです。お子様がいる家庭だったらなおさらです。引っ掻かれたり、アレルギーにならないか心配だったり、感染症だって怖いんです。
それだけ大事なんです。
そういうことを何も考えずに餌をやられるのはとても困りますね。
No.7
「餌をやらないのは虐待と一緒!」
「動物愛護法でもみだりに苦しめてはいけないようになっていますからね。それに適切な管理も求められていますよね。ご存知だと思うのですが、人に迷惑を及ぼすことがないようにしなければいけませんよね。」
餌はやってもいいので、食べ残しの片付け、糞尿の始末、トラブルがあった際の対応、きちんとして欲しいところです。
No.8
「餌をやらなくても糞はするだろ。」
「そうですね。でしたら餌をやらないでも生きていけますよね。糞をしているなら何かしら食べていけているのですから。」
お腹を空かして可哀想だから、というなら、お腹を空かしていないなら餌はやらなくていいですね。
No.9
「糞をしてるのは野良猫じゃないんじゃないの?」
「そうかもしれませんね。ただ、野良猫がしてたら糞の片付けはしていただけるんですよね?」
無責任極まりない回答ですので、きちんと責任取ってもらいましょう。
No.10
「餌やりと猫が増えることって関係ないですよね?」
「不妊、去勢もせずに餌を与え続ければ、いずれ増えるんですが、増えた猫の面倒を見きれますか?関係あるなしの以前に」
動物愛護法にもみだりに繁殖して適正に飼養することが困難とならないように適切な措置を講ずるように明記されています。餌を与えれば、栄養がつき、繁殖をしやすくなるのは明らかなのですが、そういう理由を説明するのも面倒なので、ちゃんと管理できるの?というところを問いただしましょう。
No.11
「餌をあげるのやめたらこの子達はどうなるんですか?」
「心配でしたら行政や保健所に相談しましょう。良い方法をお持ちかもしれません。」
知らんがな…なんですが、野良猫がたくさんいて地域住民の間でトラブル、トラブルが起きかけているようであれば、自治体の協力の元、対処した方がいいと思います。個人で対処する域を超えていると思いますので。
知らんがな…というのも無責任な話なのですが、こういったことは個人で対処すべきことではないと思います。
No.12
「野良猫だって命があるだろ。見捨てるのか!」
「見捨てるなんて可哀想です。でもこのままにしておくことはできないので、保健所や役所に相談してみませんか?」
自分でも保健所、役所に相談する気があるのなら、こういう返答もできます。
No.13
「怪我したり弱っている動物を見ても餌を一切与えないつもりですか?」
「怪我や弱っている場合は、保健所に通報した方がいいですよ。」
動物愛護法にも疾病・負傷動物を見つけた場合は、保健所へ通報するよう明記されています。餌をあげることが正しいことではありません。
No.14
(怒鳴りつけるように)「自分さえよければそれでいいのか!」
「大声で怒鳴らないでいただけませんか?」
怒鳴るように言われた場合は、売り言葉に買い言葉は止めましょう。あまりにも酷い言われようの場合は、暴行罪、脅迫罪と思われても仕方ないことだってあります。状況によっては、「警察を交えてお話しましょうか?」と伝えてあげてもいいでしょう。
No.15
「うちの敷地で何をしようが勝手だろ!」
「・・・(絶句)。」
特に何もありません。その方のお名前など分かるかと思いますので、役所や保健所に通報し、指導をしてもらいましょう。
No.16
「餌やりを犯罪みたいに言わないでください!何か法律に違反しているんですか?」
「餌をあげたり世話をしたり、動物を可愛がることって良いことのはずですよね。餌やり自体は問題ないですが、問題はその後です。糞があちこちに落ちていたり、花壇を荒らされたり、鳴き声に悩まされたり、そうしたことには何も対処しようとしないからみんな困っているんですよね。こういった問題はどう考えられます?」
もちろん、お住まいの自治体で餌やり禁止の条例、迷惑行為に関する条例などがあれば、通報をした方がいいです。
以上になります。基本的には直接注意をしようとするのは止めましょう。ましては論破しようなどとは考えない方が身のためです。人情沙汰はとても怖いことなのです。
以下は反対の立場から。