なぜ野良猫に餌やりをするのか?理由を洗い出してみました。

 管理人の近所の住民も野良猫に餌やりをする人がたくさんいます。

回覧板で注意されても、町内会の役員から止めるように言われても、役所の職員に直接注意されてもそれでも止めません。

なぜ、ぞこまでして餌やりをするのか?

管理人の体験も踏まえ、思いつく限りの理由を洗い出してみました。

暇だから

餌やりをしている人をバカにしているとかそういうわけではなくて、これって本当に多いんじゃないかな。って思っています。
強いて言うなら

「暇だから(可哀想・可愛いから)」

「可哀想・可愛いから(暇だから)」

管理人の近所の餌やりする方達がそうですが、怪我をしてても病気でもそのままですし、冬場でも屋内に保護するとか暖を取れるような猫ハウスを作ることすらしません。

ただ餌やりをするのみ。
それに餌をやっている姿がちっとも楽しそうじゃないんです。(声をかけてあげたりとかもしないです)

管理人の近所の餌やりする人達の多くが高齢者です。
日中働きに出ている世代より時間を持て余している可能性が高いです。

餌やりしている人達が仕事を夜遅くまでしていたら、相手にもしないような気がしています。

可愛い・可哀想だったから

この事自体は、至極当然なことだと言う考えもあります。

仮に野良猫でなく人間だと考えれば、困っている人に手を差し伸べるのは、優しい気持ちからです。

でもこれは、困っている人に対しての話。
見知らぬ人が可愛い・可哀想だからという理由では手は差し伸べません。下心があれば別です。

野良猫が「可愛い・可哀想だから」という理由はよく聞きますが
野良猫が「困っていたから」という理由はあまり聞かないのではないでしょうか?

困っていた場合は、困っていた事に対してなんとかしてあげようと行動するものだと思います。
一方、可愛い・可哀想だからという場合は、餌やりだけの行動に留まってしまうんだと思います。

猫が好きだから

猫が好きだから、懐いて欲しい、距離を縮めたい。

これって趣味みたいなもんですよね?

この中には、可愛い・可哀想という気持ちも含まれているとは思いますが、基本的には自身の快楽の為の行為です。

他人の趣味に付き合わされること(糞尿の始末、爪とぎ、鳴き声を我慢)は、周りの人に受け入れられないと思います。

だって、ご近所さんが車やバイク好きでちょっとうるさいなって思うエンジン音が毎日とか、夜遅い時間にあったらイヤでしょ?
他にも、バーべーキューが好きなお隣さんで、毎週のように匂いが漂ってくるのだって、迷惑だと感じませんか?

なんで、ご近所さんの趣味に付き合わされなきゃいけないんだろう?我慢しなくちゃいけないんだろう?って。

猫が飼えないから外で餌をあげてる

これもよくあると思いますが、ご近所さんは困っている方もいると思います。

もし、家じゃなくてコンビニや他所の敷地、公園などでやっていたとしたら、土地の持ち主が困っていると思います。
こういう場合って、自分の家の前まで連れて帰ってまではやらないです。

家の前まで連れて帰ってきちゃうと、近所迷惑になるかもしれないし、居着かれたら嫌だし、たまにだからいいんだよ。

その時、野良猫と触れ合いたい時だけ餌をあげているようなものなら困りものですね。

責任は負わずに餌を与える楽しみが欲しいだけ。だから餌をやっている。

慣れたら家で飼おうと思っている

そう思って餌を与え続けて半年が経ちました。なんて話もよくある話。

なかなか懐かないから、捕まらないから、新しい猫を連れてきちゃってどうしよう・・・。

周りに迷惑をしている方がいたら確実に無責任な餌やりさんのレッテルを貼られていると思います。

「救ってやった」自己満足

お腹空かせてたか、おぉよかった。よしよし。

よくある光景です。
ガリガリの猫を見かけて一時的に餌を与えること自体は、動物愛護の観点から間違っていない、正しい行動だと思います。
できれば、保護してもらいたいところですが、そこまでしている方には批判の声は上がらないでしょう。

自己満足、優越感、自身の快楽。そういった部分が垣間見れる行為というものは人を不快にさせるものが十分にあります。

毎日尋ねてくれる、自己肯定感

毎日尋ねてくれる、頼りにしてくれる、必要としてくれる。寂しいから。癒しだから。

これもやはりあるのかな。

あったとしてもそんなつまらないものに付き合わされるのって堪ったものじゃないです。

野良猫なんだから自由にさせてやれ。そういう価値観

昔は、放し飼いが普通でした。
また野良猫がいても毛嫌いする人が少なく、残飯を与えてあげていた世代の方ならこの価値観を持っていても不思議はありません。

餌くらいくれてやって何が悪いんだ。

って思っているかもしれませんが、餌を与えて野良猫が増えることで問題が起きてしまうので、周囲への配慮が求められています。
世間的には、そういった配慮が求められている。つまり現代の価値観が変わってきたということです。

住宅密集が進んだ環境、室内飼いなど猫の取り巻く環境も変わってきていますが、変化についていけない方もおられるのだと思います。

依存症や痴呆症など、別の要因

痴呆症に関しては、老人を差別、馬鹿にしていることは一切ありません。

管理人の住む地域は、高齢者の多い地域です。
野良猫問題に関して、町内会の真剣な話として「痴呆症や認知症の場合もあるかもしれないから、その場合は注意してもあまり意味がない」というような議論がありました。

餌やり依存症、猫依存症などの病名があるかは定かではありません。
所謂、ギャンブルや酒などの依存症と同じ状況にあると考えれば、借金してでもやり続けますし、毎日の深酒、飲酒運転もしてしまうなど善悪の判断がつかないような状態の場合があります。

それから

猫が好き。というより拠り所にしたり執着している場合も止めるに止められないことはあるでしょう。なんで注意されて周囲からも止められてもまだやり続けるんだろう?そこには特別な感情があるから。特別な感情があると得てして正しい判断ができなくなるものだと思います。依存症とはまた違った方向性のものだと思いますが、一向に止めない方の中には他人には分からない特別な感情があるのかもしれません。

というわけで、餌やりも似たようなケースがあるなら止めるに止められないという方もおられるでしょう。

なんで野良猫に優しく接することができないんだろう?寛容じゃないんだろう?

と、餌やりをする方は思われるかもしれません。

被害に遭われている方からすると、

毎日庭にウンコを投げ入れられているようなもんです。
大切に育てている花や家庭菜園を荒らされたり糞されたり。(家庭菜園に糞されたら収穫できても食べる気失せます)
車のボンネットは足跡だらけ、タイヤに爪痕。

なんで少しでも優しく接してくれないのかな?寛容になれないのかな?

って思うなら、被害に遭われているお宅の糞掃除に毎日来れますかね?寛容だと言うなら全て弁償してくれますか?

それから、餌やり → 繁殖 → 野良猫が増える → 近隣の被害も増える。

本当にどうしようもなくなったら保健所に持ち込まれたりする。
それに、子猫は病気でなくなったり、カラスや野生動物にやられたりするケースがほとんどです。

餌やりをすることは、その猫のその瞬間のためにはなるかもしれませんが、その先のためになるかはまた別の話です。

その猫のこれからのことや周囲の影響のことに配慮して、丸くおさまるような方法を模索するのが筋だと思うのです。


以上になります。餌やりをしている方の中には、置き餌の片付けやトイレの設置、トイレ以外の糞尿の始末をされている方もいらっしゃるかと思います。しかし、猫嫌いの方や猫アレルギーの方、深刻な被害を受けている方からすると、そこまでやってようやくギリギリの許容範囲という場合も往々にしてあるものです。というのも家の周りや敷地内にうろつかれたくないという方もいて、そういった場合は、他人の敷地内に入り込まないようにする努力も本当は必要なんです。

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のらねこらむプロフィール

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のらねこらむ管理人

2017年4月に新居へ引っ越した直後から野良猫に悩まされる。
日々、野良猫との領地争いを繰り広げています。

対策グッズのほとんどは、実際に買って・試した結果をまとめたものです。
当サイトの情報が皆様の野良猫対策の助けになれば幸いです。
詳しいプロフィールは、こちら

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