ご近所さんが試してみて実際効果があった!
という商品。ご近所さんのおすすめもあり、試してみた忌避剤です。
実際にどんな風に使用していたか、途中経過、1ヵ月経過観察した結果を報告します。これから試そうという方、ご参考くださいませ。
※使用した忌避剤は、「ネコ専用いやがる袋」以下のものです。
▼目次
【効能】柑橘系のニオイを嫌がる理由
ネコ専用いやがる袋の成分には、以下のような記載があります。
天然香料
これだけではよくわからないのですが、匂いを嗅ぐとオレンジの強い匂いが香ります。1袋でも人間の鼻で半径1m程度近寄ればわかるくらいの強さ。風向きや設置場所にもよりますが、匂いの強さは相当なものだと思います。
猫は何かを食べる際、食べられるものか判断するのに嗅覚を主に使います。これは生ゴミを漁る野良猫を思い浮かべてみるといいかもしれません。腐った生ゴミから何でもかんでも食べているわけではなく、食べられそうなものを口にしていますよね。生ゴミの臭いを嗅ぎ取り、酸味の強いものを避けています。腐敗して酸味が出ているものは食べられないことをわかっているわけですね。
柑橘系は酸味が強く、猫が “いやがる” 匂いということでしょう。
【手順】こんな風にやっていました
侵入のされやすい玄関先、隣家との境の狭い通路のような場所に設置しました。詳しい内容を以下に記載します。
使用したもの
- ネコ専用いやがる袋
- 1度に使用した量:4袋(1ヵ所2袋ずつ)
1袋は写真のようなイメージ。乾燥剤のような袋をしています。
使用量と設置場所
使用方法に「被害場所に1~2個設置してください」とあります。実際に設置したのは、1ヵ所に2袋ずつ。
- 玄関先の入ってきやすい場所の両脇
- 隣家との境の狭い場所(通り道になっているところ)の両脇
1m内に2袋設置したような状態です。設置直後は、人がその場を通るだけでも柑橘の匂いが分かります。
※設置場所は、いずれも風通しの良い場所。奥まった場所ではないので、匂いが飛散しやすい懸念がありました。
設置場所の工夫
例えば、外壁や植木、室外機などにマーキング(おしっこ)をされてしまっている場合、いやがる袋をちょうど猫の頭の高さの位置に吊り下げておくのもいいかもしれません。猫はマーキングをする前にその辺りの匂いを嗅いでからします。ちょうど頭の高さに吊り下げておくことで、柑橘系の匂いをダイレクトに嗅がせることができるので、より効果的です。
1週間後、新しいものと取り替える
1週間後に取り替えましたが、まだ匂いは残っているようでした。このため古いものは侵入口と思われる外壁の下に移動して再利用していました。
上記を1ヵ月間、玄関先の防犯カメラで通路の出入りをチェックしました。
防フンカメラは庭先に設置しており、通り道の出入りを確認できます。
柑橘系の成分が入っているため、錆びや植物などへの悪影響があることが注意書きに書かれている。
【途中経過】こんなことがありました
設置後、翌日に往来
設置後の翌日に1匹の猫に隣家との境の場所に侵入されました。この際、設置した場所の間を通り抜けましたが、普通に歩いて通り抜けました。嫌がる素振りや立ち止まったり、引き返したりはしませんでした。
散歩中の犬は気付いた様子
散歩中の犬が玄関先を通った際、付近をクンクン嗅いでいる素振りをし、設置場所に近付く前に嗅ぐのを止めて立ち止まったような感じでした。おそらく気付いた様子で、犬も気に入る匂いではなかった?ように思います。
設置後、1週間は往来頻度が減る
防フンカメラの様子から往来回数をチェックしています。往来回数を見る限りでは、
設置前の1週間:66回設置後の1週間:46回
以上のような結果でした。※回数は、防フンカメラで見える範囲の猫の往来の回数。見えない範囲はカウント対象外
【結果】1ヵ月経過した後
嫌がる素振りを見せたり、その場から逃げ出したり、侵入を諦めて引き返したりということはなかったものの往来する回数を見る限り、確実に減りました。
設置前の1ヵ月往来回数:254回設置後の1ヵ月往来回数:181回
※回数は、防フンカメラで見える範囲の猫の往来の回数。見えない範囲はカウント対象外
往来回数を見る限りは、かなり減った。という印象ですが、この観察を行っていたのが11月、12月。冬になるにつれ、出歩く頻度が減っているのも考えられ、この数字の結果が全てこの商品の効果である。とは言い切れません。
これらを踏まえた管理人の所管ですが、絶対に来なくなる。ということは断言できませんが、寄り付きにくくなる。とは言えるように思います。
また、ご近所さんに関しては、庭に侵入されることがほぼなくなったそうです。効果に差が出た要因として、ご近所さんと管理人宅の違いがあり、
- 管理人宅は、猫屋敷が近くにあり、猫の往来がどうしても頻繁にある。
- ご近所さんは、猫屋敷からかなり離れており、近くに餌やりをしている人もいない。(猫がさほど来ない)
- ご近所さんは、この忌避剤を豪快に使っていた。家の出入り口に2袋、家の四隅に1袋、庭の周りにも2、3袋と豪快に。
- ご近所さん宅より管理人宅の方が風通しが良く匂いが飛散しやすい場所であった。
この辺りがあげられると思います。
それから、コストパフォーマンスですが、この対策はある程度長い期間をやり続ける必要がありそうです。※すぐに止めてしまえばまたこれまで通りに来てしまうことが考えられるので、寄り付かなくなる。というところまで行かないと解決には至らないと思います。
1箱12袋入り500円程度です。
1度に4袋使用し、2週間で入れ替えしたとしたら、6週間持ちます。
1年を通して使った場合、4,500円かかる計算になります。
あまり効果が見られないようならスッパリ諦めて別の方法で対策した方がいいと思います。
忌避剤以外の野良猫対策
こちらの忌避剤(や他の忌避剤)で効果があったとしても、時間が経つにつれて野良猫が慣れてしまったり、ついつい油断して古いまま置きっぱなしにしてしまうと、また野良猫が来るようになってしまうこともあります。特にご自宅付近に野良猫が多くいる場合は、立ち寄り場所でなくとも通り道に使われることは普通にあるため、被害がゼロになることが難しいと思います。(管理人宅がそのような状況)
もし、忌避剤の効果が薄れてしまったり、思ったほど効果が得られない場合は、忌避剤以外の対策も検討したほうがいいのかもしれません。
例えば、超音波装置を設置してみるという手もありますが、これも悪くないと思います。管理人宅でも2台稼働中だったりします。
超音波装置は、慣れてしまい効果がないお宅があるという話も聞きますが、それでも超音波装置の目の前で糞をされることはないと思います。ある程度離れた場所で超音波が聞こえにくくなっているところであれば、それは1台ではカバーできていないんだと思います。
野良猫の糞尿の臭いを消したり、侵入口を塞いだり、そこに忌避剤を撒いて入られにくくするなど色々な野良猫対策を合わせて行うとより効果的です。糞を毎日されてしまったり被害が深刻な場合は、野良猫対策もいくつか組み合わせて対処すると効果があると思います。
以上になります。ご参考くださいませ。