花壇や家庭菜園の猫の糞対策。猫のトイレになってしまった時

 花壇や家庭菜園の場所が猫のトイレになってしまうと本当に悲しくなります。管理人も最初に庭の土部分にやられ、その後家庭菜園にもウンチをされてしまうようになりました。
とにかく毎日のウンチチェックと片付けに掃除、家庭菜園では収穫しても食べる気になりませんでした。疲れました。

猫の糞対策は様々なものがありますが、猫よけと呼ばれる方法だと慣れてしまって効果がないとも言われています。
たしかに一理あって、実際にホームセンターで売っている忌避剤を撒いておいてもほとんど効果がなかったことがありました。

おそらく、猫の執着度合いや近所にいる猫の数によって変わってくるものだと思いますが、習慣化しているくらいしつこい場合、本気で取り組まないと被害をなくすことは難しいと思います。

では、どんな対策や方法があるのか?それに先立って状況確認をしておくのも大事です。
猫の糞対策の流れとしては、

  1. 被害状況の確認
  2. 侵入経路の確認
  3. 猫の糞対策

おおまかに考えればこのあたり。

被害状況の確認は、花壇や家庭菜園で対策を行っても被害場所が敷地内の他の場所に移るだけだと意味ないからです。他の場所でも糞をされていないかマーキングをされていないか居座るような場所がないかなど確認しておくのがいいです。
また、侵入経路の確認も大事でそもそも敷地内に入って来なければ被害に遭いません。侵入されないように全てを塞ぐのは無理だとしても入って来られやすい場所を防ぐだけでも改善が見込めます。

猫の糞対策をする前に事前に状況を確認しておくとやるべきことや効果が高い対策が見えてくると思います。

以下、本文では具体的にどのように猫の糞対策を進めるべきかをまとめました。

▼目次

  1. 被害状況の確認
  2. 侵入経路の確認
  3. 花壇や家庭菜園の猫の糞対策
    1. 敷地内に入らせない
    2. 花壇や家庭菜園の周りを囲って入らせない
    3. 超音波装置を設置
    4. 清掃が大事
    5. 水撒き
    6. 割り箸を立てておく
    7. 見かけたら追い払う

被害状況の確認

自宅と花壇の画像。準備出来次第UP
花壇は糞をされやすい

糞を花壇や家庭菜園スペース以外の場所にもされていないか確認しましょう。
敷地内をくまなくチェックすれば普段あまり見ていない場所で乾いた糞が見つかるかもしれません。もし、花壇や家庭菜園の場所以外でも被害があれば、敷地内が糞のしやすい場所になってしまっている可能性があります。
また、尿(マーキング)も柱、壁(特に四隅)、藪、草むら、植え込み、室外機、車のタイヤなどされやすい場所に痕跡がないか確認しましょう。

他にも家の周りや付近を歩いてみて同様に被害がないか確認してみるのもいいです。猫はトイレと決めた場所によくするのは確かですが、ある程度はきまぐれな面もあるためトイレ近辺でするケースがあります。この場合、ご自宅近辺に猫が多かったり猫にとってこの周辺が糞をするのに適している立地になっていると思われます。(こうなると厄介なのですが)

侵入経路の確認

(心と躰)裏(腹)口
裏口も通れれば入りやすく出ていきやすい

管理人は防フンカメラを設置して確認していました。あまりにも被害が酷いお宅の場合は防犯カメラの設置を検討してみてもいいでしょう。今時は案外手頃な値段で売っているものもあります。

ただ、猫の糞にお金をかけるのもやるせないです。ご在宅のことが多い場合は付近をよく見まわるようにしているだけでもわかるかもしれませんのでご自分の目で監視するというのも一つの手です。
一方、日中は仕事などで家を空けることが多い場合や猫の侵入時間帯が夜に集中してしまっていると難しいです。

しかし、確認する方法がないわけではありません。

例えば、庭に石灰を撒いておく。学校のグラウンドでラインを引いたりする時に使われるあの石灰です。門扉付近や家の裏口など猫の通り道になりそうな付近に撒いておけば足跡が付くのでわかります。
わざわざ石灰を買ってまでは・・・という場合は、画用紙を敷いておくという手もあります。もちろん、雨に濡れたら使い物にならないため晴れの日しか使えなかったり、そんなにたくさんの画用紙を敷き詰めることはできないのである程度猫が入ってきやすい場所を特定している時に限ります。条件が揃えばになりますが風で飛ばされないように重石をしておくなど工夫して仕掛けておくのもいいと思います。画用紙の上を猫が歩けば足跡がついてわかります。

また、お金をかけずにやるとしたら土の部分であれば耕しておくという手もあります。耕して柔らかい土にしておけばそこを通れば足跡が残るという寸法です。場所は限られてしまいますが。

侵入経路の確認は地味に大事です。ある意味ここさえ塞げれば被害には遭わないのですから。

花壇や家庭菜園の猫の糞対策

管理人も当初は忌避剤を適当に撒いてほとんど効果が出なかったクチです。忌避剤は高いものではありませんがお金が無駄になってしまうので効果があることを試すべきだと思います。

敷地内に入らせない

簡易フェンスの甘いわな
簡易フェンス 隙間に注意!

侵入経路がある程度わかっていれば、そこを塞ぐのは効果があります。
お住まいの地域によっては外構をあまりつけられないお宅もあるかもしれませんが、それこそ外構や簡易フェンスをつけるだけでかなり違いが出ます。管理人宅も家の裏手はお隣との境で特に立ち入る場所でもなかったので引っ越し当初は外構はありませんでした。結局猫の糞のこともあって簡易フェンスを設置しますがこれでかなり入られなくなったのは確かです。
できるできないことがありますが、例えば門扉であれば下の隙間をなくす。板などを張って下をくぐって入られないようにするのもいいでしょう。

他にも家の裏手など狭い場所から入ってこられてしまうのであれば、ここを塞ぐ。管理人宅もそうでしたが裏手から入ってきて玄関の庭先で糞をするケースがよくあったので、その通路になる場所にダンボールを箱ごと積み上げて物理的に通れないようにしたことがありました。これは本当に通ってこなくなります。人間も通れなくなりますが。
おそらく、隙間から強引に入り込んだりジャンプして飛び乗って越えることも可能だったと思うのですが、そこまではしてこないというわけでした。
とはいえこれで解決しないのが困ったことで他の場所から入ってこられてしまいます。また、ダンボールをいつまでも積み上げてはおけないのでしばらくして撤去しましたがこれはこれで効果があるのが分かりました。

花壇や家庭菜園の周りを囲って入らせない

おもひでの花壇フェンス
高さはなくても入りづらい

もし、花壇や家庭菜園の周りに囲いがないのであれば設置してみるのもいいかもしれません。
当然、囲いの高さは高いほど効果が期待できますが、30cmほどの高さであっても入りにくさと出にくさ(逃げづらさ)があると抑止力があるようです。(ジャンプすれば飛び越えられてもそこまでしては入らない。執着度合いによりますが)

また、家庭菜園などある程度の広さの場所は費用もばかになりません。近所のお宅ではそのためか防獣ネットで囲っているお宅もあります。100均でも防獣ネットと杭が販売されていると思いますので効果があるかないか試すにも安上がりでいいかもしれません。

なお、お金を極力かけずに試すなら、ダンボールやベニヤ板で囲ったり、レジャーシートで周囲を覆っておくなど一時的であれば試せると思います。(効果があれば本格的に検討、それでも遅くないかもしれません)

超音波装置を設置

超音波発生装置
ガーデンバリア

猫よけの定番である超音波装置は一定の効果が期待できます。
例えば、侵入経路がわかっていればその付近に配置する。管理人宅では裏手の入ってこられやすい場所に設置しています。(物理的に塞ぐのが難しかったのでその代わりに)
また、フンをされやすい場所に設置するのも定番の使い方だと思います。

お庭や花壇、家庭菜園のスペースによりますが、広さによっては一台では効果が得られないこともあると思います。この場合は2台、3台と設置を考えてみてもいいと思います。(管理人宅も2台構成)

清掃が大事

フンを見つけたらフンだけ片付けるのではなくて、フンとやられた場所の土なども一緒に捨てる。
それから、重曹など消臭効果のあるもので猫のニオイ消しをしておく。

猫は犬程ではありませんが嗅覚に優れています。猫よけの方法として柑橘系のものが有効とされるのは酸味が苦手だと考えられているため。ゴミ漁りをする猫も食べ物が腐って酸味がかっている物には手を出しません。鼻先でクンクン確認して食べる食べられないをよく確認しています。
嗅覚のよさは食べ物に限らず、自分の匂いを尿などでマーキングして縄張りを示すのに使われます。猫自身の匂いは猫を引き寄せる導線になるのでこれを消しておくのは有効です。

また、清掃つながりで雑草を刈るのも効果があったりします。
身を隠せるくらいの雑草であればそこでフンをされやすくなりますし、背丈と同じくらいの高さがあればマーキングを雑草にしていく猫がいます。身を隠せてマーキングもされかねない雑草を刈っておくだけでも一定の効果があったりします。

マーキングをされてしまっているような場所があれば水洗いや消臭をしておくのがいいでしょう。

草刈りの写真

水撒き

水撒きしておくと猫は来ないですね。水が苦手なのはペットに限らず野良猫も同じです。

糞をされないために水を撒くのであれば、朝の早い時間帯が効果的だと思います。(朝方の糞被害が多い)
糞をする時間帯は餌やりの時間によって異なるかもしれませんが、糞のされやすい時間帯が分かっているならその前に撒いておくのは効果があると思われます。糞のされやすい時間帯は餌を食べた後が多いと思います。(体験談として近所の野良猫は早朝に餌をもらっているためか朝方の被害が多い)

余力があるなら定期的に庭や玄関先、花壇、侵入経路が分かっているならその場所に水を撒いておくのもありでしょう。

水撒きの写真
地面を濡らしておくだけでも・・・

割り箸を立てておく

花壇内に一定間隔で割り箸を立てておくという方法。ウンチングスタイルを取ったときに割り箸がお尻に刺さるという寸法です。
物理的に入らせないという方法にも似ていますが、見栄えも悪くずーっと割り箸をそのままにしておくのも難しいかもしれません。

見かけたら追い払う

最も簡単にできて、効果が必ず出る方法。見かけたら追い払うです。

この方法には難点があり、四六時中追い払うことができないこと。
家に居てもいつ猫に入って来られているか気付かない場合も多いですし、日中仕事で家を空けているお宅も多いと思います。

また、追い払っても効果がないという人もいます。
これは追い払ってもその場所に来なくなるのではなく、その人がいる時に来なくなるだけだから。という理屈です。

確かにその通りな話で、中途半端にしかできないならあまり効果が期待できません。

だからやるなら徹底的に。

家族の協力が得られるなら敷地内や家の付近で見かけ次第追い払うようにしましょう。

管理人の自宅は、野良猫の数も常時行き来する数が6、7匹いるくらいです。外に出歩けば数匹見かけるのがざらという地域。加えて猫屋敷が近くにあるので頻繁に通られてしまう場所でした。

このような状況の中、主に管理人がですが見かける都度徹底的に追い払っていました。
すると、追い払い始めて 2、3ヵ月経ったあたりで野良猫の行動に変化が起きます。

相変わらず家の付近を行き来するものですが、管理人の自宅前を通る時は早足になりました
敷地内には相変わらず入られてはいましたが、長居するような猫はいません。糞もほぼされなくなりました。

追い払うという単純な方法でも徹底的にやれば効果が見込めるものだと思います。(猫には申し訳ないことですが)


以上になります。他にも庭の広さによってはスプリンクラーを設置するといった方法もありますが、お金と時間をかけて対策できる人ばかりでないのを考えると誰でもできる方法ではありません。管理人も様々な対策をした結果、ようやくほとんど糞をされなくなったような状況です。これだけやれば来なくなるということでもなかったのでケースバイケースでもあると思います。猫の執着度合いによっては簡単に被害をなくせる可能性もありますので、できるところから対策してみるというのもありだと思っております。

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のらねこらむプロフィール

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のらねこらむ管理人

2017年4月に新居へ引っ越した直後から野良猫に悩まされる。
日々、野良猫との領地争いを繰り広げています。

対策グッズのほとんどは、実際に買って・試した結果をまとめたものです。
当サイトの情報が皆様の野良猫対策の助けになれば幸いです。
詳しいプロフィールは、こちら

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