猫よけに忌避剤って利くのでしょうか?
猫が嫌がる匂いで侵入を防ぎ、繰り返し撒くことで、”近付きたくない場所”と認識させて寄り付かせなくする。謳い文句はこんなところです。
管理人が野良猫について知識が何もなかった頃に初めて使用したものです。当時は撒いておけばそのうち来なくなるだろ・・・と考えていたのですが。
実際にどんな風に撒いていたか、途中経過、約3か月続けた結果どうだったのかを報告します。これから試そうという方、ご参考くださいませ。
※使用した忌避剤は以下の製品になります。
▼目次
- 【効能】忌避剤の成分を嫌がる理由
- 【手順】こんな風にやっていました
- 【途中経過】こんなことがありました
- 【結果】3か月続けた効果はあったのか?
- 【難点】ランニングコスト
- 【まとめ】重度の被害でなければ効果がありそう
【効能】忌避剤の成分を嫌がる理由
本製品の成分は、ワサビ+チョウジ他植物由来成分4種。ニオイを嗅いでみるとツーンとしたワサビのニオイと薬草が混じったようなニオイがします。人が嗅いでも不快です。
ワサビは、猫の胃腸には刺激が強く、チョウジ他食物由来成分のニオイを好まず、このW効果(刺激+ニオイ)で寄せ付けなくするようです。
人間もそうですが、香辛料などを過度に摂取すると胃腸が炎症を起こし胃が荒れたり、お腹を壊す人もいますよね。猫にとっては刺激が強すぎるようで、ワサビや唐辛子のような香辛料は、食べさせてはいけないものの一つでもあります。
また、本製品は、ゼオライトを使用しており土壌には影響がありません。※植物に直接かけると枯れる恐れがあるので注意
【手順】こんな風にやっていました
実際に管理人がやっていた手順を紹介いたします。※当時やっていた手順が効果的ではなかった為、効果的と思われる手順を含めました。
撒く前にやるべきこと!
あらかじめ、糞尿やそのまわりの土を取り除く。
これはかなり大事です。糞尿がされている場所には野良猫の臭いが染み付いており、馴染みの場所となってしまっています。猫の嗅覚は犬程ではありませんが優れています。自分の匂いがあればその匂いが導線になって行きつきやすくなります。
ですので、その場所の臭いを消し去るためにも糞の片付け、その周辺の土を捨てる。尿もやられている場所がわかれば、熱湯消毒+お酢(大さじ2、3杯を200mlで薄めたもの)でアンモニアを中和しておきましょう。重曹で消臭を行っておくのもいいと思います。
※当時の管理人は、目に付く糞は片付けましたが土ごと捨てるなどはしておらず、目に付かない糞もいくらか残った状態で撒いていました。
忌避剤は、1㎡あたり約50gを目安に撒く(大さじ3、4杯程度が目安)
猫の侵入口、居座る場所、糞尿をされる場所、花壇の周辺、よく入り込まれる場所に満遍なく撒く。撒く量、撒く場所をケチると効果が薄くなるため、糞尿をされる場所とそこへの侵入経路、侵入されては困る場所に満遍なく撒く。
※製品の使用方法には、1㎡辺り約35gと記載がありますが、ケチらず多めに撒く。※おおよそですが、6帖くらいの広さであれば1000グラム入りのもので、2、3回程度撒けます。※撒く場所が窓の近くの場合、ニオイが家の中に入ってくる場合もあります。気になる場合、撒く量を調整したり、撒き場所を少しずらすなど工夫が必要です。隣の家の近くに撒く場合も配慮が必要でしょう。
撒き場所
玄関先の庭で、3㎡くらいの土が敷かれた庭、よく侵入してくる家の側面。
玄関先の庭は、週に数回くらい糞をされていた場所。
マンホール(水道管の蓋)があり、その上にされていることもありました。
忌避剤散布後、ジョウロ等で散水し、地面を踏み固める。
踏み固めて土に染み込ませる。
猫は糞をする際、糞をする地面の匂いを嗅いで適当な場所を探す為、この習性を利用して土から匂いが染みでるようにしておき、寄せ付けなくすることを狙った方法です。雨に降られてしまっても流れにくくすることも期待できますので、手間を惜しまず行っておく方がいいかと思います。
※当時の管理人は、ただ撒いただけでした。
撒く頻度
2週間に1度
製品の効果持続には、約1.5ヵ月持つと書いてありますが、撒いた後、1週間もすると地面へかなり近付かないとニオイが感じられませんでした。その為、2週間に1度程度撒く方が効果が高いと思います。もしくは、1週間に1度撒くなど撒く頻度を多くして、量を少なめに調整するなども良さそうです。
※管理人の所管が入っています。製品の案内通りの使い方でも問題はないのかもしれません。
また、雨が降った後は撒きなおす。雨が降った後は、効果が薄れがちなので撒きなおします。
上記を3か月続けました。
1000g入りのものを2本買い、3カ月程度試しました。
【途中経過】こんなことがありました
糞の頻度は減らず。
撒いた後、1週目程度で糞をされ、本当に効果があるのかな?と思いました。しかし、継続して撒き学習させる必要がある。と製品説明にあるので、そのまま撒き続けました。
庭を横切るのを目撃する。
特に気にする様子もなく庭を横切るのを目撃する。撒いてから2週程度経った後のことでした。
庭に居座るのを目撃する。
ちょうど野良猫一家が子育て場所を移動しようとしていた際に、1匹の野良猫がうちの庭先に来て居座っていました。(母猫と仔猫達は、少し遠目にいた。移動先の場所は、うちではありません。監視目的?)やはり撒いてあったにも関わらず、座っていました。
【結果】3か月続けた効果はあったのか?
管理人が3カ月続けた結果は、効果があまりなかったように思います。
ただし、糞の片付けをきちんとしなかったり、忌避剤も土の上にただ撒くだけでした。雨が降った後も毎回撒き直しができていたかというと、それもあまりできておらず、やり方に問題があったことは確かです。
製品の説明手順を守り、撒く場所、頻度、量を調整しながら、糞がされても根気よく糞と土の清掃を欠かさずに行うことで、時間がかかるかもしれませんが効果が出るかもしれせん。
また、簡単に広範囲に撒ける、狭い場所に撒ける、といった利点もあります。適所で使用し、他の対策と併用して使用すると効果が上がりそうです。
【難点】ランニングコスト
仮に撒き続けて効果があった場合、止め時はあるのでしょうか?
管理人宅の被害の状況からですが、野良猫が減っていくような環境でない場合は、しばらくすると野良猫が入れ替わっている場合があります。また、発情期になると見慣れない野良猫が遠征してやってくることもよくあります。(そのまま居着くケースもあります)
そうなると、古株の野良猫は学習して近寄らなくなったとしても、流入してきた野良猫はそのことを知りません。管理人宅もほとんど糞をされないようにまで改善することはできていますが、稀に糞をされてしまっているのは流入してきた野良猫が多いです。
ですので、一時的に効果があり、もう大丈夫だな。とやめてしまってしばらくするとまた糞をされてしまうのは、流入してきた野良猫にやられるケースがあるということです。その連鎖で元いた野良猫達もするようになることもあるでしょう。
となると、忌避剤が効果があった場合は、野良猫がいなくなるまで延々と撒き続けなければいけない。
野良猫が減少傾向にあるならいなくなるまで我慢して撒き続けることもできますが、その気配がなければずっと撒くことになり、忌避剤のお金もばかにならないくらいかさむでしょう。
根本的な解決になっていないところが忌避剤などの猫よけの限界なんだと思います。
【まとめ】重度の被害でなければ効果がありそう
「重度の被害」でなければ・・・というのも、管理人宅のケースでは猫屋敷が近くにあり、猫の往来の激しさや数が多いです。猫屋敷には6、7匹棲みついていますが、他所から足を運ぶ猫も含めると10匹を超えます。この数なので、糞をしにやって来ずとも通り道に使われたり、敷地内に入らずとも付近を往来するのは日常茶飯事です。猫の数が多く、被害も多々あるようなケースだと忌避剤くらいでは完全に猫よけを狙うには難しいんだと思います。
管理人宅は今でこそ野良猫被害を抑えられていますが、忌避剤、酢を薄めたもの、枯れ枝を敷く、超音波装置を設置するなど色々な対策を行ってきた結果でもあります。生半可な対策では難しい状況もあるかもしれませんので、野良猫の多い地域や被害が深刻な場合は、他の対策と合わせてみるというのも手かもしれません。
もちろん、野良猫の数が少なく、比較的軽度な被害であれば撒くだけで効果もありそうです。
以上、少しでもお役に立てれば幸いです。(管理人)