猫と人の歴史から野良猫対策に生かす。そこまで大それたものではありません

 ちょっと大げさなタイトルで、実は途中まで書いたけどボツネタとなっていたこのまとめ。

猫の歴史を遡れば、生態を深く理解できるし、猫の歴史を追っていけば、習性を深く理解できる。今の問題の根底も見えてくる。という仮定の話から。眉唾的な話であり、管理人の備忘録のようなものです。短くまとめていますので、気になるところだけ見てもらえたらと思います。

犬や猫も家畜化する前は野生の動物

犬の祖先は、オオカミ。
猫の祖先は、ヤマネコ。

アフリカや中東などに生息していた、アフリカヤマネコ、リビアヤマネコといったのが始祖との説が有力。生息地域の環境から砂漠地帯や草原地帯で小動物を狩りして生活していたと言われています。

人は狩猟から農耕牧畜へ

人類の祖先は、長らく採集や狩猟で生活を成り立ててきた旧石器時代が約1万年前の氷河期まで。これ以降は、新石器時代に移り変わり、農耕や牧畜の時代となる。

牧畜は、野生動物の家畜化。食料の牛や羊毛の羊など食料や生活用具を賄った。
農耕は、田畑を生育し食物を生産。生産された食物は貯蔵庫へ。

貯蔵庫の食物はネズミの餌場

貯蔵庫にある麦などは、ネズミにとっては格好の餌場。
ネズミを獲るヤマネコにとっては絶好の狩場。
人にとってもネズミを退治するヤマネコは益獣。

益獣から家畜化へ

役に立つヤマネコ。牧畜が進んだ社会では、牛、羊、兎同様に家畜化を考える。
現代のペットのイエネコとは違いヤマネコは野生動物。人に懐くようなヤマネコではありません。できるだけ人に懐きやすいヤマネコ同士を交配し、人が手懐けられる品種へと改良していく。何世代も交配を重ねて家畜化する。

こうしてヤマネコは、現代にいるイエネコとなり、人に飼われ、人の近い存在となっていく。

古代エジプトでは神。中世ヨーロッパでは魔女の手先

古代エジプトでは、バステト「猫の女神」。頭は猫、身体は人の姿。多産・性愛・豊穣を司る神として崇められる。
一方、中世ヨーロッパでは、魔女の手先、僕として、魔女狩りと共に迫害される。

また、日本では、徳川綱吉の生類憐れみの令で、特に犬を保護したとされるが、対象の動物にはもちろん猫も入る。生類を憐れむ。ということで、保護される身であった。

日本にいつ猫はやってきたか

いつ頃、猫が日本に渡来してきたか?というと諸説あるようです。
古い書物や歴史書に猫が登場するのは約1200年前の平安時代。この頃には猫は書物に登場するくらい認知されていたということでしょう。
また、古墳や遺跡から足跡や骨などの発掘から約1400年前の飛鳥時代。紀元前の弥生時代の遺跡などから猫と思われる骨が発見されたという話もあります。
しかし、日本に残されている最も古い書物の「古事記」や同じ奈良時代の「日本書紀」には記述はありません。民衆の間に広まったのはもう少し後の時代と考えても良さそうです。

日本にどうやって猫はやってきたか

平安時代には、遣隋使、遣唐使を中国に派遣して交流が行われ、漢字や宗教などの文化面や律令制度など政策面の影響がとても大きかった時代。
貿易のため海を行き来する船に揺られて、猫が日本に渡ってきたと言われています。
なぜ船に猫が?
貿易船の船内には食料や積み荷をたくさん積んでいましたが、それを食い荒らすネズミの存在は船乗りにとって天敵であり、ネズミを退治するため猫が乗船していたというわけです。

戦国時代、猫好きな大名

有名どころは、豊臣秀吉。大の猫好きで大阪城で飼っていたと言われています。

他にも島津義弘。朝鮮の役に7匹の猫を連れて行ったといわれ、その後2匹が生還。この猫達が祀られているが「猫神神社」
鹿児島市の仙巌園(せんがんえん)の一角にある「猫神神社」は、かつての薩摩藩主島津氏の別邸跡にあります。

戦国大名や武将は、猫の他にも犬や鷹、馬を飼っており、軍用、狩猟用の他、褒美の品や贈り物として扱われていました。

「猫又」尾の長い猫が嫌われる

江戸時代中期になると「しっぽの長い猫は、老いると尾が二股になり妖怪(猫又)になる」という猫又伝説が流行します。そのため、しっぽの短い猫が好まれるようになり、貿易が盛んだった長崎から日本全国に広がっていったと考えられています。

長い尻尾の猫は断尾させられるということもあったそうですが、猫からしたらたまったものではなかったでしょうね。

昔の日本の住環境は、長屋

京都の町家など今も残る長屋。昔ながらの細い路地に平屋が立て並ぶ家屋。
江戸時代の町民の家屋は、平屋の長屋。
家と家の人目につかない小路や細い路地裏は、猫にとっては都合の良い散歩道。
人目を避けて生活できる生活環境があった時代でした。

今の日本の住環境は、戸建て、アパート、マンション

区画が整理され、道路を張り巡らし、居住区も整備。家と家との間は適度な間隔を保ち、人々が住みやすい住環境。長屋といった集合住宅もアパート、マンションに置き換わり、建物が独立して立て並ぶ形態。

家と家との間や細い路地裏など人目につかない場所が減り、やむなく人と同じ道を歩くようになってしまった猫達。住環境の移り変わりも野良猫問題が浮き彫りになってしまっている要因の一つであると思います。

野良猫と地域の住民達の関係

昔の住環境では、人目につくことが少なかった野良猫。
今の住環境では、どうしても目についてしまいます。

また、都心部のコンクリばかりの道路では、糞をする場所も限られてしまう。花壇や家庭菜園の庭の土部分に糞をされることが多い。

さらに、ペットブームに加え、犬と違って届出の必要がない猫は飼いやすく、ペットが増えれば、捨て猫も増えるというもの。野良猫が増えてきてしまっていることで、諸問題が起きているのだと思います。

人と猫との共生。地域猫

野良猫が増えてしまった地域では、地域で野良猫を管理しようと地域猫の活動を行うところもあります。実際のところ成功事例はあまり見たことなく、地域猫活動を始めたことでトラブルになるケースもあり、簡単なことではないようです。


以上になります。奇しくも投稿日の8月8日は「世界猫の日(International Cat Day)」。備忘録のような内容をここまで読んでくださりありがとうございました。(管理人)


スポンサーリンク