重曹は消臭効果があって、猫よけにも使える。
当時、野良猫の糞被害に遭っていた際、色々な対策を探していた中で見つけた方法の一つです。
糞をされてはスコップですくい捨て、スコップを熱湯で消毒。こんなループの日々。朝からやられていると気が滅入ります。体調不良を言い訳に仕事を休もうかと思ってしまうくらいです。とにかく朝の糞はダメージが深い。
そんな中、色々と猫よけ対策を探していた中で見つけた重曹による猫よけ、主に消臭。
重曹で猫よけってどうなんでしょうか?
この辺りをまとめました。ご参考くださいませ。
重曹の特徴と効果について
家のお掃除に使われている方は、馴染みがあるかと思います。
- 弱アルカリ性 → 糞は酸性。中和して消臭の効果
- 食物由来成分 → 自然界で分解される。環境に優しい
- 粒子が細かい → 研磨作用、汚れを取る効果
ざっくり上げると上記のようなものぱっと見は白い粉ですが、お掃除に適しているのがわかります。
このため、消臭効果で野良猫のニオイを消すことが期待できますし、粉のまま撒いておけば猫の手足に重曹がついてしまうので、これを避けて通るようになります。
重曹を使う際の注意点
- 変色やシミになるもの(アルミ・銅・木)に注意
- キズが付きやすいものに注意(研磨効果があるので気になる場所は注意)
- 花壇に撒くと植物が枯れてしまいます。
- 猫の尿の臭い消しには不向き。
尿の臭い消しに不向きというのは、猫の尿にアルカリ性の成分が含まれるためです。尿の場合は、漂白剤など塩素系の洗剤の方が効果があります。漂白剤などで掃除した後、しつこい臭いを消すのに重曹は有効です。
人や猫に無害
重曹は自然界で分解されるものなので、外に撒いても問題ないものです。また、人や猫にとっても有害な物質ではありません。
色々な重曹があるけどどんな物をどこで買えばいいか?
重曹は身近なところで入手可能です。薬局やドラッグストア、ホームセンターなど。100均でも置いてあるところもありますが、内容量は多くありません。
また、ホームセンターやドラッグストアではいくつか種類があったりしますが、お掃除用の安いやつで構いません。重曹は純度というものがあって、純度が高いものは医療用に使われたりするようですが、猫よけに純度が高いものは不要でしょう。
例えばですがこんなものです。ホームセンターなどで売っている安いものを買いましょう。
※少ない量だとすぐに使い切ってしまうので、キロ単位の多めのものを選ぶといいと思います。
重曹の使い方
消臭効果の高さを考えると
粉末 > 重曹水 > 重曹スプレー
といった感じです。以下、詳しく見てみます。
粉末のまま使用する場合
洗剤に付いているスプーンを使い、糞をされた周辺や猫よけしたい場所にまんべんなく撒く。
どのくらいの量を撒くかは、目安として白く粉で隠れるくらい(厚さ1mm程度)撒きます。管理人は、洗剤に付いているスプーンでやっていましたが、キッチン用品のこし器(みそこし)を使うと撒きやすいと思います。
このあと最低1日は置いておき、まだ臭いが残るようなら撒いた重曹を掃除した後に同じことを繰り返します。
結果、重曹が糞の臭いを吸収してくれますので、臭いが落ちたら水などで重曹を洗い流しておくといいでしょう。
また、重曹の粉末が風で舞ってしまう場合は、撒いた後にジョウロなどで水撒きをしておくと風に舞う心配がなくなります。
※糞は事前に取り除いておくことが必要です。
- まんべんなく撒くとかなりの量が必要
- 雨が降ったら流される
少し水を加えてペースト状にして使う場合
壁などに尿スプレー(マーキング)をされてしまっていることがあります。この場合、粉末のままでは使用できませんので、粉末に少し水を加えてペースト状のものを壁などに塗ってあげます。
時間が経つとペースト状の重曹が固まってきますので、お湯やぬるま湯を使って洗い流してあげます。
キッチン周りの掃除で、重曹にクエン酸を加える方法もあります。重曹+クエン酸に水を振りかけると泡状になって汚れが浮き上がるというものです。また、糞の臭いや汚れが落ちにくい場合、重曹に石鹸水を混ぜたペースト状のものを塗って、乾いてからゴシゴシ擦って落とす方法もあります。
重曹水
家の掃除用に使うなら、水1リットルに重曹を大さじ2くらい(30グラム)
猫の糞の臭さを考慮して、水1リットルに重曹を大さじ4くらい(60グラム)が良いでしょう。
野良猫の糞は臭いです。飼い猫の糞と違い、衛生的なものを食べていないため糞の臭いが強烈なことがよくあります。重曹多めくらいが良いかと思います。
それから、水だと溶けにくいので、ぬるま湯で溶かす方が手っ取り早いです。あとは、糞尿をされてしまった場所やその周囲にまんべんなく撒きましょう。
重曹水は土に染み込ませることで、土ごと消臭してくれます。
重曹スプレー
家の掃除用に使うなら、水100mlに重曹を大さじ1くらい(15グラム)
猫の糞の臭さを考慮して、水100mlに重曹を大さじ3くらい(45グラム)が良いでしょう。
ただ、野良猫の糞の強烈なニオイにスプレーで対抗できるのか?という話もあります。
管理人がやったやり方
管理人の自宅では、糞をされる場所が庭の土や砂利の部分で、さらに広範囲に渡っていました。糞に関しては土や砂利ごと捨てるようにしていましたが、少なからず臭いは残ります。糞のこびりついた臭いを落とすことは少なかったのですが、広範囲というところが大変でした。
管理人のケースでは庭の広範囲をカバーする必要がありましたので、重曹スプレーを週2回、庭にまんべんなく撒いておりました。
また、雨が止んだ後になるべく撒くようにしていました。
しかし、この方法でしばらく続けていましたがどうもすぐに乾いてしまい、消臭効果がどの程度かわかりにくい。防フンカメラで監視もしてましたが、始めた頃はまた糞をされることもありました。
効果の実感がなかったこともあり、途中から粉を撒いて、その後にジョウロで水を撒く方法に切り替えました。
※重曹が沈殿しやすく、スプレーが詰まりやすかった諸事情も有り。
野良猫の糞尿対策に重曹を使ってみた結果
管理人のケースでは、これを使い続けたら全面的に解決。ということはありませんでした。
やはり、来てしまう猫がどうしてもいます。それに、あくまで臭い消し。ということです。
管理人の感覚だと、たまたま糞をしてしまったとか糞をし始めるようになってしまった猫であれば、効果がありそう。こういった猫の場合、自分の匂いが導線になって、糞をしにくるようになってしまうので、習慣化する前なら消臭することはかなり有効だと思います。
一方、習慣化しているような猫。
餌を食べてちょっくら休憩、もよおしたな・・・いつものあそこに行こ。
くらいに習慣化してしまったような猫はしぶといようです。多少ニオイが取れたくらいではいつものようにやってきてしまいます。この場合は、他の対策と並行して猫よけを進めるしかないでしょう。
いずれにせよかなり根気がいる作業です。雨が降ったら撒き直しが必要ですし、仕事前の朝に撒いたり、夜遅く暗くなってから撒くのはかなりしんどいです。
ですが、猫は自分の匂いで寄って来てしまっているのは確かだとは思うので、意味のある対策なのは間違いないです。糞だけでなく、家の周りに尿(マーキング)もされていないかチェックするのも良いかと思います。
以上になります。野良猫の糞被害に遭われている方は、日々大変なご苦労をされていると思います。少しでも解消に向かうことを応援しています。(管理人)