効果がある!すぐにガスがなくなっちゃう。ランニングコストが高い。などなど。色々なレビューを目にします。
管理人も使ってみようかと検討した一人ですが、ランニングコストの高さから断念しています。(管理人の自宅は猫屋敷のすぐ側、猫通りが多いです。スプレーの噴射回数が多くなると考え、断念。後述しますがスプレー代が高い)
ですので、体験談が書けない。
極力、購入判断の助けになるように、管理人が感じた疑問点はメーカーに問合せ、1年間のランニングコストの計算、メリット、デメリットなどをまとめました。全力レビューしていますので、迷っている方、検討している方のお役に立てればと思います。
※※※レビューした商品は、「フマキラー 猫まわれ右びっくりスプレー」になります。※※※
- 猫まわれ右びっくりスプレーとは?
- フマキラーさんへ疑問点を問合せ
- 1年間使用した場合のランニングコストを計算してみる
- こんな場所で適している(メリット)
- こんな場所は適さない(デメリット)
「メーカー推奨の設置場所は?」
「電池の持ちはどの程度?」
「センサーの誤作動はどの程度?」
「警告音はOFFにできる?」
「猫の目に当たった場合、失明の恐れは?」
「大雨が降った場合も外に置きっぱなしでも大丈夫?」
猫まわれ右びっくりスプレーとは?
簡単に言うと「センサー感知式スプレー噴射装置」
センサーの感知範囲に入ると、警告音が鳴り、しばらくするとスプレーが噴射されます。
スプレーには猫や人体に有害な成分は入っておりません。(エタノールとLPガス)スプレーを直接当てて撃退するものではなく、警告音とスプレーの噴射の「音」でびっくりさせて撃退するものです。
センサーの感知範囲は、約2~3メートル。(有効角度90度)スプレーの噴射距離は、約1~2メートル。
猫よけの超音波製品のセンサー感知範囲は、約6~9メートルです。比べるとかなり狭い範囲。しかし、スプレーの噴射の威力は、びっくりしてしまうくらい強いです。お笑い番組などで見られる「プシュー」と勢いのいい白煙のような感じです。音でびっくりさせるというのに偽りはない。
それからスプレー缶を本体にセットして使います。スプレーの回数は約50回。(50回しかない。すぐになくなる、ランニングコストが高い所以です)
また、電源は電池式(単三乾電池×4本)、スプレーは専用の缶に入ったものを使います。単体で使用できるため、設置場所に自由度があります。
手を3回叩くと3分間一時停止する
人が通る際の停止機能もあります。
製品仕様
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | 猫まわれ右 びっくりスプレーセット |
個装サイズ | (約)W145×D250×H130mm |
個装重量 | (約)620g |
ガスの成分 | エタノール、LPガス |
電源 | 単3アルカリ乾電池4本 |
センサー有効距離 | (約)2~3m | センサー有効角度 | (約)90°の扇形 |
警告音時間 | 噴射前3秒間 |
スプレー缶 | 300ml |
スプレー回数 | (約)50回 |
スプレー距離 | (約)1~2m |
噴射時間 | 0.8秒 |
付属品 | 土台1個、取り扱い説明書兼保証書 |
フマキラーさんへ疑問点を問合せ
「メーカー推奨の設置場所は?」
回答
設置位置については、日ごろの猫の行動ルートを観察しながら通り道に向けておきます。
以上のような回答でした。
設置場所としては、通り道に置き、庭などに入られないようにするのが良いようです。例えば、庭の糞尿被害の対策として考えると、庭に設置するというよりも庭への侵入口付近(通路、外壁付近など)に設置して入られないようにするのが良いでしょう。センサーの感知範囲はあまり広くありませんので、庭にそのまま置く必要がある場合は、庭の広さにより、複数台の設置が必要になる場合もありそうです。
フマキラーさんへの問合せ「電池の持ちはどの程度?」
回答
無反応の場合で1ヶ月もしくは50回反応となっています。
以上のような回答でした。
50回反応するとちょうど電池切れということなので、スプレー缶の交換と一緒に電池も交換しておくと良いでしょう。
フマキラーさんへの問合せ「センサーの誤作動はどの程度?」
※誤動作がひどい、1日でガスが無くなった。などの話を聞くため、センサーの感知に関して確認しました。
回答
センサーが背景との温度差(放射する赤外線量の差)を感知して引火性のガスを噴射します。正面方向に光源(反射光も含む)や熱源のあるところ(誤反応)、車や給湯器、エアコンの室外機など火気がある方向(引火)に向けての使用はお控えください。
以上のような回答でした。
やはり赤外線センサーの宿命ですが、背景との温度差で感知してしまいます。花壇など植物が揺れると、葉っぱの温度と葉っぱの奥の背景との温度差を感知して誤反応を起こしてしまうということです。ただし、どの程度の光源、熱源の違いで誤反応を起こすかは、やってみないとわからないところもあります。ガスの減りが早すぎる場合は、設置場所をずらしたりするなど工夫が必要かと思います。
また、引火性のガスが噴射される点も設置場所に十分な注意が必要かと思います。
フマキラーさんへの問合せ「警告音はOFFにできる?」
回答
噴射されるガスに危険性はありませんが、場合によっては凍傷などを引き起こす可能性があるため、アラート音は止めることができないようになっています。
以上のような回答でした。
ピピピという警告音から3秒後にガスが噴射されるのですが、ちょっと間が空くためその間にガスの噴射位置から移動してしまい無駄打ちになってしまうケースも多いようです。また、警告音よりガスで驚かした方が効き目が強いと思われるため確認してみたのですが、安全性の理由からOFFにすることはできないようです。
フマキラーさんへの問合せ「猫の目に当たった場合、失明の恐れは?」
回答
噴射されるガスに危険性はありませんが、場合によっては凍傷などを引き起こす可能性がある。
以上のような回答でした。
もし、この装置を猫がのぞき込むようにして、至近距離で目にスプレーが当たってしまったら失明しないかを確認しました。回答は、はっきりと言い切っていませんが、「場合によってはあり得る」と捉えておいた方が良さそうです。
フマキラーさんへの問合せ「大雨が降った場合も外に置きっぱなしでも大丈夫?」
回答
耐水性は、上面より降りかかった場合を想定しています。横倒しになった場合や暴風雨で側面方向から雨が振り込むような場合には雨の当たらないところに移動していだだくようお願いします。
以上のような回答でした。
昨今のゲリラ豪雨などもありますので、念のため確認しました。暴風雨の際は、待避させておいた方が無難のようです。
1年間使用した場合のランニングコストを計算してみる
スプレー缶の取替用は、1缶 約1,000円 で販売されています。1缶で50回噴射できますので、1回20円程度かかります。※4缶セットなど、セットで買えば少し安く買えますが、1,000円換算で計算します。
1年間使用した場合のランニングコスト
1日の作動回数 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 |
---|---|---|---|---|---|
スプレー代 | 7,300円 | 14,600円 | 21,900円 | 29,200円 | 36,500円 |
電池代 | 1,200円 | 1,460円 | 2,190円 | 2,920円 | 3,650円 |
1年間のコスト | 8,500円 | 16,060円 | 24,090円 | 32,120円 | 40,150円 |
※電池代は、100均でアルカリ電池を4本買ったものとする。(うちの近所の100均は2本で100円だ。という場合は、倍で計算してください)※単3アルカリ電池4本で、約50回作動、もしくは1ヵ月稼働が可能。
こんな場所で適している(メリット)
センサーの感知範囲(2~3m)、スプレーの噴射範囲(1~2m)が短いです。このためこの機器でカバーできる範囲は、前方約2メートル。局所的なものです。
- 軒下
- ベランダ
- 家と外壁の間(人は通らないが猫の通り道になっている場所)
この他、花壇付近や庭なども利用可能とは思いますが、植物が風に揺れたりして誤作動をすることがあります。センサーの感知範囲に、赤外線(光源・熱源)が変わりやすいものがある場合は、設置場所の調整が必要かと思います。
こんな場所は適さない(デメリット)
- 車に向けて
- 室外機に向けて
- 給湯器に向けて
- 広い場所(全体をカバーできない場所)
噴射するガスが引火性のものです。車・室外機・給湯器など出火危険があるような場所は避けましょう。広い場所をカバーしたい場合は、複数台の設置が必要になるでしょう。猫の通り道、侵入口がわかっている場合は、そちらを重点的にカバーしてあげた方が良さそうです。
以上になります。効果に関して補足すると猫によっては慣れてしまい効き目が薄くなる場合があります。その場所さえ避ければ逃げずに入り込み被害が収まらない場合もあります。もちろん複数台用意してあげれば効果を上げることはできそうです。
管理人としては、これ、効果があっても止めちゃったらまた来ちゃうんだろうな・・・って思いました。「ココ」だけには来て欲しくない。という場所があれば効果はてきめんかと思います。(管理人)
ここまでお読みいただきありがとうございました。以下の記事では他にも対策グッズに関してまとめています。よろしければご参考ください。