家にあるもので野良猫よけに使える物・・・お酢。
確かに原液だったら匂いが強力で、撒いた直後ならその場を通っただけでむせ返る。猫の通り道、侵入口などに撒いておけば猫よけになります。
しかも、お酢は消臭効果もあるから猫の糞尿などの臭いも取れて一石二鳥。
それに、なぜ猫がお酢を嫌がるかというと
野良猫がゴミ漁りをしている時に鼻を近づけて食べられるか食べられないか嗅ぎ分けるんですが、
何の臭いがダメかっていったら「酸っぱい物」
ご家庭でも夏場なんかは前日のみそ汁や鍋ものからミョ~な臭いがすることがありますね。それを味見してみれば酸っぱいと。物の腐りはじめなんですが、微生物が増えて食品を分解しているってこと。分解する過程で硫化水素やアンモニアが生じるので、酸っぱい。腐敗臭になってしまいます。
これを猫は嗅覚で理解できるので「腐ったものは嫌な臭い」ってわけです。
効果はあるんだけど長持ちしない
ここまでは家にあるもので、猫が嫌う臭いで、その匂いも強力。使えるのは確か。
でも、効果が持続しないんです。
管理人の家もトイレ化されていた庭に古くなったお酢を撒いていたことがあります。
「オスプレーしておいて」
一時期の我が家の合言葉でしたが、
- 雨が降ったら全部流されてしまう。
- 雨が降らなくても1日くらいしか効果が持続しない。
- 薄めて使うこともできるけど、あまり薄めると効果がなくなる。
お料理に使われる食用酢だったら1リットル400円くらいで買えると思いますが、原液で使ったら1リットルなんてあっという間になくなってしまいます。水で薄めて使うこともできますが、薄めすぎると効果がなくなる。薄められて5倍くらいが限度だと思います。(一般的には、5倍~10倍に薄めて使うとされています)
古くなったお酢や使わないお酢を使っている分にはいいのですが、わざわざ猫よけのためにお酢を買ってきてまではやろうと思わないんですよね。
だから続けようと思うと結局はお金のかかる猫よけになってしまうわけです。
芝生や花壇には使えない
お酢は、草木を枯らします。芝生のお庭や花壇には使えないのも難点です。(使うなら芝生の外側、花壇の周囲)
それでもやってみようというなら
- 特定の場所・ピンポイントで使うなら「原液」
- 侵入経路や庭など広範囲に使うなら「薄めて撒く」※5倍程度
- 特定の場所には「布やスポンジに吸い込ませたものを置く」
- マーキングされている場所に「スプレーで噴きかける」
できれば、侵入口や侵入経路などピンポイントに効果を高く見込める場所に撒きましょう。
また、猫のマーキング(おしっこ)はアンモニア、アルカリ性。お酢は酸性。中和するため消臭効果もあります。
それから、費用を抑えたいなら他のモノと併用して。
- タバコの灰汁、タバコ水を撒く。
- コーヒーかす、出がらしコーヒーを撒く。
これらも合わせて試してみてもいいかと思います。
お酢の匂いだけでは猫よけは難しい
お酢だけではなく、忌避剤など匂い系のもので猫よけをする方法にも言えますが、ただ単に撒いたり置いただけでは効果が思った程あがらない。
管理人も猫よけを始めた頃は、ホームセンターで忌避剤を買ってきて庭に撒いただけでした。そのうち来なくなるだろ・・・なんて思ってたらとんでもない。ほとんど効果がなくて、お金を無駄遣いしただけでした。
糞害などの被害が常態化してしまっているお宅では、ただ単に撒くだけ置くだけでは猫も引き下がりません。トイレ化されてしまっているのでその場所に執着します。
野良猫は餌を食べ、糞をしたくなれば、その場所に自然と足が向かうようになっているので、止めさせるのが難しいです。
これはその場所への執着もありますが、その場所の都合の良さの他に、糞や尿などで自分の匂いをつけた縄張りの一部と化していることが大きいです。このため、猫の匂いを消す必要があります。
- 糞は土や砂利ごと捨てる。
- 糞をされた周辺を消臭する。
- マーキングをされている場所の臭いを取る、消臭する。
自分(野良猫自身)の匂いを頼りにその場所へ行きつく導線を潰すという考え方です。
最悪、土を入れ替えるくらい考えないと駄目なこともあるかもしれません。(管理人宅は、糞被害場所の土を3分の1入れ替えて、最終的には砂利にしました)
忌避剤を撒いても効果がない、効果があっても数日。という場合は、糞尿の臭いを消すと効果が出やすくなるかもしれません。衛生面を考えるとやっても損はないことだと思いますので、手間でなければお試しください。
以上になります。お酢は効果はあると思います。しかし上記の理由から一時しのぎの猫よけと思います。この他の野良猫対策も色々書きました。以下などもお時間あればご確認ください。(管理人)