野良猫が家によく来るようになってしまったら、糞尿や鳴き声、爪とぎで傷をつけられるなど思わぬ被害が出たりします。野良猫を保護したり面倒を見るつもりがないなら早めに野良猫対策をして居着かせないようにしましょう。
こちらの記事では、家にあるもので簡単にできてお金がかからない野良猫対策をまとめました。
▼目次
- 割り箸を使って糞を防ぐ
- 枯れ枝を居座る場所に置いておく
- ガムテープを使って外構の上を歩かせない
- 庭に水撒きをする(なるべく頻繁に)
- レジャーシート、防草シートを敷いておく
- アルミホイルを敷いておく
- ダンボールなどで物理的に通り道を塞ぐ
- コーヒーかすを撒いておく
- 香水(できれば柑橘系)を撒いておく
- 胡椒や唐辛子を撒いておく
- その他の対策
- まとめ 野良猫は自分の縄張りに執着する
割り箸を使って糞を防ぐ
- 地面が土など糞をされやすい場所。
- 被害が特定の場所。
- 広範囲でない。
花壇やお庭など、特定の場所に糞をされてしまっている場所に有効です。
野良猫は糞をするときにしゃがむ姿勢を取るため、その姿勢を取らせないように被害場所の地面に割り箸を刺しておきます。できれば割り箸の先を尖らせておくと効果的です。
- 花壇や庭の見栄えが悪くなる。
- 広範囲の場合、割り箸がたくさん必要。
枯れ枝を居座る場所に置いておく
- 居座る場所が特定されている。
野良猫対策グッズのトゲトゲシート(100均などで売っています)の替わりに使えます。
居座る場所が室外機の上であったり、バイクのシートの上など決まっているなら、その場所に居座られないように置いておきます。(居座る場所の周辺に置いておくというのもあり)
枯れ枝はある程度の束にしたものを紐で結び、風で飛ばされないくらいのものを置きましょう。枯れ枝のある場所は踏み入れると足に引っ掛かり、堅いものだとチクチクするので嫌がります。物理的に入りにくくなります。
また、トゲトゲシートを買う前に効果があるか確かめるのに使ってもいいでしょう。
- ちょうどいい枯れ枝がなければできない。
- それなりの量の枯れ枝が必要。
- 見栄えはよくない。
ガムテープを使って外構の上を歩かせない
- 外構の上などの足場が限られている場所。
外構の上を歩かれてしまったり、外構をつたって敷地内に入ってきてしまっているなら、ガムテープを設置しておく手もあります。猫はガムテープの上を歩くのを嫌がります。
なぜ、ガムテープの上を歩くのを嫌がるかというと、猫は手足の肉球の感触を確認して歩いているからです。例えば猫に靴下を履かせるとまともに歩けなくなります。(youtubeで靴下履いた飼い猫の動画を見るとわかりやすいです)なので、ガムテープの上を歩くと手足にくっつき不快な思いをするため歩きたがりません。
ガムテープは外構の上に設置しますが、両面にしてもくっつきがよくないことが多いです。その場合はダンボールや板の上にガムテープを貼り付けるのがいいでしょう。風に飛ばされないようにしっかりと留めてあげることが必要です。(紐で結べるところがあれば結んでおくのも有効です)
- 雨が降ったら粘着力がなくなる。(取り替えの手間)
- 思わぬ虫などがくっついていることがある。(虫苦手な方はNG)
以下ではガムテープを使った野良猫対策について詳しく書いています。こちらもご参考ください。
庭に水撒きをする(なるべく頻繁に)
- お庭など広い場所。
野良猫は水が苦手です。飼い猫がお風呂やシャワーを嫌がるのをご存知の方も多いのではないでしょうか。
お庭に居座られる、糞をされるなどの場合、庭に水撒きするのも有効です。少なくても濡れている間は猫よけ効果があるでしょう。
それから「なるべく頻繁に」というのは、乾いてしまうからというのもありますが、頻繁に水撒きをすることで人の出入りの多い場所だと思わせることができます。近寄りにくい場所だと理解してもらうためにも「なるべく頻繁に」行うことは有効です。
- 乾くと効果がない。(こまめにやる手間がかかる)
- 花壇など過剰には水やりできない場所もある。
レジャーシート、防草シートを敷いておく
- 地面が土など糞をされやすい場所。
- 被害場所の範囲が絞られている。
被害場所が土や砂利などの場合、レジャーシートや防草シートを敷くことで、掘り返して糞をできなくなり寄り付かなくなる場合があります。
野良猫は糞をしたあとに糞を隠す習性があります。(臭いを隠すため。外敵に場所を悟られないように隠すと言われています)このため糞の被害場所の多くは、柔らかい土の部分や砂のような掘り返せる場所になります。レジャーシートなどを敷いておけば掘り返すこともできなくなるので、被害場所に敷いておきます。
中には芝生やアスファルトの上でもお構いなしの野良猫もいますが、それでも都合の良かったトイレ環境をガラっと変えてしまうだけでも効果が出たりします。
- 一定範囲しかカバーできない。
- それでも糞をする野良猫がいる。(シートの上にお構いなし)
アルミホイルを敷いておく
- 被害場所や侵入経路などピンポイントで設置可能な場合。
アルミホイルの上を歩くとカシャカシャと金属的な音がします。人でも心地よい音には聞こえない高音で、自然界にはない音のため不快感を与えられます。
風に飛ばされやすいので重石などを置くなどの工夫が必要です。
- 風に飛ばされやすい。
- 設置場所によっては雨音が響く。
ダンボールなどで物理的に通り道を塞ぐ
- 家の裏手などの侵入経路。
- 縁の下や物置の下。
- 物理的に塞いでしまっても生活に支障がない場所。
どんな場所を塞ぐのかというと、家の周りや裏手の部分。隣の家との間などが野良猫の通り道になっている場所です。(写真のように人はあまり通らないけど、猫にとっては都合の良い通り道)
管理人のケースでは家の裏手の隣の家と我が家の間の場所をよく通られていました。特に行き来するような場所でもなかったので、一時的にですがダンボールをそのまま積み上げて物理的に通れないようにしました。その後、家の裏手に外構(簡易フェンス)を設置しましたので、一時しのぎ的に使った方法ですが、物理的に塞げるのであれば効果が見込めます。
- 雨が降ったらダンボールがダメになる。
コーヒーかすを撒いておく
- 脱臭としても有効。
- 庭、花壇などにも撒ける。(肥料として)
コーヒーかすを乾燥させて、侵入経路や被害場所に撒く。やってみるとコーヒーかすの量が圧倒的に足りないと思うので、コーヒーの出がらしでコーヒー水を作って霧吹きしたり、如雨露などで撒いておく。※如雨露で何度も撒くと如雨露のフィルターが目詰まりしてしまうので、使った後に水で洗い流しておくといいと思います。
- 雨が降ると流されてしまう。
- 庭などに撒く場合、かなりの量がないと撒ききれない。
- ドリップ式のコーヒーを飲んでいるお宅限定の対策。
以下では管理人が実際に試した結果をまとめています。
香水(できれば柑橘系)を撒いておく
- 物置やガレージなど匂いが飛散しにくい場所。
なぜ柑橘系がいいかと言うと、野良猫は食べられるもの食べられないものを酸味で判断しているため。ゴミ漁りをする野良猫の知恵。柑橘系の酸っぱい臭いは、腐った物のような酸味のある臭いに感じて避けるというものです。
香水をただ撒いても飛散してしまいますので、物置やガレージなどの密閉された空間で使える方法です。手間でなければ布などに香水を振りかけて匂い袋のように吊り下げておくのもいいでしょう。芳香剤でもいいと思います。
- 数時間で効果を失う。
- 撒く場所の広さによっては相当な量が必要。
胡椒や唐辛子を撒いておく
- 玄関先、車の下など特定の場所。
胡椒や唐辛子を撒いておくと野良猫の手足についたり毛に絡みついたりするので、毛づくろいするときにかなり嫌がります。
ただ、大量には撒けないので被害場所が部分的であったり、侵入経路が特定できているなど活躍の場が限られます。
- 風に飛ばされやすい。(湿らせるなどできればしておきたい)
- 本当に部分的にしかできない。
その他の対策
この他のものだと以下の方法もあります。
- タバコの灰汁を撒いておく。
- ハーブ系の植物を植える。
- 魚釣り用のテグスを張り巡らせる。
- レモンやミカンの柑橘系のものを置いておく。
- 犬の尿、犬の毛を撒いておく。
まとめ 野良猫は自分の縄張りに執着する
野良猫は自分の縄張りの中で生活しています。よく来てしまう場合は、その場所が野良猫の縄張りになっているからです。一度縄張りだと思われてしまうとその場所に執着します。少々嫌な事があっても度々縄張りを訪れます。
そうした場合、物理的に通り道を塞いでも別ルートで入って来てしまったり、糞をする場所を少し移動するなどしてなかなか効果がないこともあります。野良猫の執着度合いで結果は変わってくるとは思いますが、場合によっては私達も根気よく対応することを迫られます。
もし、これらの簡単にできる対策では思うような効果が得られない場合は、対策グッズの購入を検討してみてもいいかもしれません。
以下の記事では対策グッズに関してまとめていますので合わせてご参考ください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。みなさまの野良猫対策を応援しています。(管理人)