猫よけにコーヒーかす&出がらしコーヒースプレーは、効果があるものでしょうか?
猫が嫌がる匂いで猫よけになると言われるコーヒーかす。撒いたら来なくなった人や全く効果がなかった方もいらっしゃるようです。しかし、コーヒーを飲んだ後、普段はゴミになっているもので、手軽にお金もかけずにできるから一石二鳥。これで効くならしめたものです。消臭効果もありますしね。
実際にどんな風に撒いていたか、途中経過、1か月続けた結果どうだったのかを報告します。これから試そうという方、ご参考くださいませ。
▼目次
- 【効能】コーヒーを嫌がる理由
- 【手順】こんな風にやっていました
- 【途中経過】こんなことがありました
- 【結果】1か月続けた効果はあったのか?
- 【追記】外構(簡易フェンス)の下にも撒いてみた
- コーヒーかす以外の野良猫対策
【効能】コーヒーを嫌がる理由
理論としてはおそらくこうでしょう。
猫は嗅覚が優れている
→匂いから様々な情報を得る
→カフェインは有害、酸味があるものは苦手
→コーヒーの匂いを好まない
猫の嗅覚は人間の数万倍~数十万倍優れていると言われています。匂いを通じて互いにコミュニケーションを取ったり、外敵を察知したり、食べ物は食べられる物かを判断しています。
コーヒーにはカフェインが含まれており、猫が摂取すると中毒症状が起こります。
それから、野良猫がゴミ漁りをして食べ物にありつく時のことを考えると、ゴミに顔を近づけて匂いを嗅いでいます。ゴミなのでもちろん食べられる食べられない物に分かれます。食べ物は腐ってくると酸味を帯びてくるので、酸味を感じて食べられないものを避けています。コーヒーにも酸味があるため忌避効果をにつながっていると思われます。
※中毒症状の原因にもなるカフェインですが、カフェインは水溶性のためドリップすると溶けてしまいます。わずかに残っていたとして、大量に誤飲しない限り危険はないと思われます。(そもそも嫌な匂いで寄せ付けないようにするもののため、誤飲はなかなかないかと思いますが)
【手順】こんな風にやっていました
ドリップしたコーヒーの豆かすを乾燥させて撒く。(乾燥させる前に)コーヒーの出がらしでドリップし、出がらしコーヒースプレーを撒く。というシンプルなものですので、やり方という程のものではありませんが、管理人が実際に試したことを記載します。
使用したもの
- コーヒー豆(市販のもの。豆を挽いたもの)
- 使用した量は、コーヒー豆20g程度。(コーヒー2杯分くらい)
※ドリップ方法は、ペーパードリップで特別なことはしていません。
ドリップ後の出がらしでコーヒーを落とす。
600ml程度作ってました。
コーヒーかすは乾燥させて撒きやすくする。
ペーパードリッパーごと陽当たりのいいところで1日程度乾かす。撒きやすくするために乾かしていました。雨降ったら濡れるわけで、あまり意味ないかも…と思いつつも乾かして使っていました。
撒き場所
玄関先の庭で、3㎡くらいの土が敷かれた庭(特に物は置いてないフリースペース)週に1度程度糞をされていた場所マンホール(水道管の蓋)があり、その上にされていることもありました。
撒く場所を綺麗にしておく。糞は片付けておく。
コーヒーかすを撒く前に、庭の糞を全て片付けました。糞のされてしまった土や小石も匂いが残らないように捨てるようにしていました。
撒く時間帯
近所の野良猫は、朝方と夕方の時間帯によく行動していました。このため出来る限り夕方前の午後3、4時辺り、この時間に撒けなければ午後6時過ぎに撒いていました。
コーヒーかすを撒く
乾かしたコーヒーかすをパラパラとなるべく広範囲に撒く。
家で飲める量ですので、一度で3㎡の庭全体には撒けませんでした。毎日少しずつ広範囲に撒くよう地道に撒いていました。※コーヒーかすがカビの原因になることもあるので注意
コーヒースプレーを噴き付ける
撒く場所に満遍なく地面が濡れる程度にスプレーで噴き付ける。※コーヒーかすを撒き始めて途中からコーヒースプレーも撒くようにしました。
上記を毎日1か月続けました。
毎日1か月続ける前、コーヒーかすがある程度まとまってから撒くようにしていましたが、そうすると4、5日に1度しか撒けず、コーヒーかすの匂いの持続もせいぜい1、2日程度に感じましたので、毎日撒くように切り替えました。(まとめて撒いていた期間を含めると1か月半以上は続けていました。)
【途中経過】こんなことがありました
1週間経過
毎日撒き始めてから一度もされずに済む。この間、庭の様子を見に行くようにしており、庭の監視を強化していました。
ウンチ未遂事件
10日程度経ったある日、被害場所の庭でウンチングスタイルの野良猫を目撃し撃退。踏ん張っていたところ偶然見つけて未遂に終わっています。
2週間経過
ウンチ未遂事件を契機にコーヒーかすだけでなく、出がらしコーヒーも作るようにし、コーヒースプレーも撒くようにしました。コーヒースプレーは2、3日に1度程度撒いており、雨上がりには必ずスプレーするようにしました。(匂いが雨で流されてしまっているため。)
コーヒースプレーを撒いた場所に来た野良猫の行動
コーヒースプレーを撒いてから数時間後に庭に立ち寄った野良猫の行動一例です。
庭に立ち入り、すぐに土の匂いを嗅いで、数秒後には立ち去っていきました。特に驚いている様子もなく、匂いを嗅いで、ゆっくりと歩いて住処に帰ったようです。
ウンチ未遂事件再び!
これもたまたまウンチングスタイルになっている野良猫を発見。帰宅途中で、遠目に庭先にうろついているのを発見し、踏ん張り体制に入ったのを見つけ、猛ダッシュで庭に行き追い払いました。あと数秒でも遅ければホカホカのヤツを見ることになっていたことでしょう。
3、4週間経過も特にやられることはなく…
この間、庭、家の前の道路で野良猫を発見次第、追い払うようにもしていました。(とはいえ四六時中はできないので見かけた時のみ)結果、1か月は死守することに成功しています。
【結果】1か月継続。効果はあったのか?
効果はあった…しかしウンチ未遂が2回。他の対策も合わせて行うのが良さそう!
管理人が1か月続けた結果は、未遂事件が2回あったものの、1度もやられずに済みました。ですが、庭に行き来されたり、家の付近をうろついたりは相変わらずです。コーヒーかすやスプレーをした場所も庭に入るのを避ける程の効果はなく、土の匂いを嗅いで慌てる様子もなく去っていってます。
このことから嫌がって避けるまでの効果はないようでした。
そしてその後、もうやられなくなったかな・・・とコーヒーかすを撒くのを止めて油断していたところを2回立て続けてにやられてしまいました。
この後、庭の土の部分は小石に敷き詰めしなおしました。コーヒースプレーを撒いたり、他の対策も合わせて行い、様子を見ているところです。
管理人の結論としましては、全く効果がないわけではなく、糞をされたら土ごと処分し匂いを残さないようにし、毎日継続して撒き続けることで一定の効果があるようです。また、毎日庭の様子を見に行ったり、見つけ次第追っ払ったりも結果に影響していると思います。
ご家庭の事情で毎日はできなかったり、撒く程の量を用意できない場合は、他の対策を取ってみるか他の対策と併用した方が良いでしょう。
【追記】外構(簡易フェンス)の下にも撒いてみた
簡易フェンスやウッドフェンスなどの外構は、下に隙間ができていることがよくあります。
管理人の自宅も隣家との境は簡易フェンスを設けていますが、成猫でぎりぎりくぐれる、子猫なら普通に通れるくらいの隙間がありました。この下から通り抜けているのかは確認ができていませんでしたが、特に子猫は通れる隙間がありましたので、この部分にコーヒーかすをさらさらと撒き続けていたことがあります。
結果的には、子猫がコーヒーかすを撒いた場所から入ってくることはなかったと思います。(管理人が把握している限りでは)
とはいえ、コーヒーかす効果だったのか、母猫が通らないから子猫も通らなかったのかはわからないところです。
一つ言えるのは、外構の下などの隙間に撒いておくというのも活用方法の一つだと思います。
コーヒーかす以外の野良猫対策
管理人も色々と野良猫対策は試しています。忌避剤もですし、酢を薄めたものを撒いたり、枯れ枝を敷いてみたりもしたことがあります。結局のところ猫の通り道になってしまっている我が家では絶対に来なくすることは難しく、継続して複合技でしのぐというやり方に落ち着いています。超音波装置も2台絶賛稼働中です。
コーヒーかす以外の野良猫対策は、以下にもまとめています。お時間あればご参考ください。野良猫問題の解決を応援しております。(管理人)